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『モクテル meets マクロ写真家』 #妄想noteフェス


明日からはじまる「note CREATOR FESTIVAL」。それに先駆けて、先日マリナ油森さんがこんなnoteを書いてくださいました。

この本家に負けず劣らずな魅惑のプログラムを組んじゃおう、というのが今回の企画。
あなたの推しnoteを召喚して、note上で妄想フェスを繰り広げましょう。

光栄にもここで例に選んでいただきました!題して、

『モクテル meets マクロ写真家』 9.1(火)20:00〜21:00

モクテル(※)アーティスト、牛嶋絵美さんのつくる芸術的なモクテルを、なんとぼくが写真に収めるという妄想フェス。
(※ノンアルコールカクテルのこと)

牛嶋さんの芸術的なモクテル(見目麗しく味もスペシャルに美味しい)と、レンズ越しの景色を優しく切り取るだいすーけさんのマクロ写真が出会い、柔らかで華やかな世界を生み出します。

こんなふうに書いてもらって喜び半分プレッシャー半分、これは何としても実現させなければいけない、と思いました。
ただ今のこの状況、そうかんたんに「写真撮らせてください!」なんて言えるはずもなく。だから今回は、絵美さんがtwitterで共有してくださっているモクテルのレシピを完全にいただいて(ご本人の許可はいただいています)、その絵美さんに共有していただいたモクテルをぼくがつくって写真を撮ってご紹介するというひとり妄想フェスを開催することにしました。カクテルってお酒だけじゃないんだ!って読んでくれた皆さんに思っていただけるようにがんばりましたので、お付き合いお願いします!

ということで、さっそく。
最高のモクテルつくって撮って、ひとり妄想フェス。
まいりま~す!



◇◇◇



ローズマリーのモクテル

まず最初は、こちら。ローズマリーをつかったモクテルです。
レシピはこんな感じ。

ローズマリー 1束
ライムスライス 1枚
オレンジスライス 1枚
角砂糖 1個
トニックウォーター 適量

材料がシンプルなので、ライムとオレンジはあまり薄くなりすぎないようにスライスしました。

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トニックウォーターにもいろいろあってテイストや炭酸のつよさもモノによってだいぶ変わるのですが、おそらく業界のほとんどの人がナンバーワンとして推すであろうトニックウォーターが、これ。

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フィーバーツリーというブランドのトニックウォーター。甘さや苦みが繊細で控えめ、炭酸の泡がきめ細かい上品なトニックウォーターです。ちょっと高いのですが(これ1本で170円!)、このモクテルにはこれがいい(もちろんほかのブランドのものでもいいです)。
グラスに材料を入れ、氷を入れてトニックウォーターで満たすとこんな感じ。

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(佇まいがうつくしい...)
ローズマリー、爽やかですこしオリエンタルな香りのするハーブですよね。なかなか主張するハーブなので、つくる前はいったいどんなテイストになるのかイメージできずにいましたが、飲んで納得!
ライムの酸味とオレンジのフルーティー感が上品なトニックウォーターによって淡く伸ばされ、それをグラスを顔に近づけたときに香るローズマリーが彩ります。角砂糖はライムの酸味とトニックウォーターの苦みを丸くする役割。トニックウォーターの炭酸で時間の経過とともに溶けていく角砂糖により、後半はグラスの中身が優しく色づいていきます。

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炭酸がグラスのなかで躍動する様子も素敵!

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絵美さんの撮り方、真似してみました!笑
香りがテイストを彩り引き立たせる、ハーブの絶妙なつかい方。とてもいい勉強になりました。

ちなみに本家、絵美さんのモクテル紹介ツイートはこんな感じ。

写真、見ていただいてお分かりのとおりぼくはだいたい明るめに撮りますが、絵美さんのは逆光を活かした撮り方。ほかのモクテルも基本的にはあまり明るくない写真をつかわれていますが、それがモクテルの芸術性というか、ポップにしないことで静謐な感じが出ていていいなと思うのです。
ということで、ローズマリーのモクテル、ご紹介しました!

もうひとつご紹介しますね。


巨峰とバジルのモクテル

これ、とってもぜいたくなモクテルですよね。そのまま食べても十分おいしい巨峰をたっぷりつかいます!こちらはバジルと合わせて。
レシピを書いておきます。

バジル 数枚(すりつぶす用とグラスに飾る用)
巨峰 10~12粒程度
白ワインビネガー 10ml(小さじ2杯)
はちみつ 10ml(小さじ2杯)
ソーダ 少量

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ここからちょっと、手数がかかります。
まずは、バジルを2、3枚ちぎってグラスに入れます。このグラスはジュースを搾る用なので、ペストルでぐりぐりしても大丈夫なものにしてください。もちろんボウルなどでも構いません。
そしてここに、巨峰を7、8粒。写真ではもうすこし多めにつかっています。10粒くらいかな...。あとは、白ワインビネガーとはちみつを加えて、ペストルでつぶしていきます。

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写真では、皮をむいた巨峰とむいていない巨峰をつかっています。皮ごとつぶすと皮の色が出てキレイなのですが、皮が多すぎるとものにより味が渋くなることがあります。なので今回は、皮つきは半分だけ。

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(上品でおいしい北海道のはちみつ。)
で、つぶしてしっかりジュースがとれたらそれを濾し器やネストで漉して、飲む用のグラスに注ぎ、少量のソーダで割ります。
これ、ここがポイント。
ソーダは入れすぎないほうがいいです。せっかくの巨峰とはちみつの濃厚な甘みがソーダに負けて薄まってしまうので、ソーダは入れてもとれたジュースと同じ分量にとどめるくらいがベター。ソーダで割る、という感覚ではなく、あくまでソーダで伸ばす、程度のニュアンス。
ソーダで割ったらグラスのなかに皮をむいた巨峰の実とバジルを浮かべます。写真のように巨峰を1粒グラスのエッジに飾ってあげると、また雰囲気が出ますね。

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完成!...したのですが...。
ここでぼくは、大きなミスを犯していたことに気づくのです。
こちらをご覧ください。

絵美さんのお手本、グラスに氷入っていないんです...。これはショートカクテル用のグラスかクープグラス(下記Amazonリンク参照、底の浅いシャンパングラスのこと。あまり容量が大きくない)をつかっているんですよねきっと。

ぼくがつかったグラスは、あまりちがいがないようにも見えますがじつは見ためよりかなり容量が大きなもの(日本酒用のグラスなのです)。
なので、巨峰の粒を入れたら沈んでいってしまいました...当たりまえなんですけど、悲しすぎる...。なので急遽氷をグラスの底のほうに入れて、あたかも巨峰が浮かんでいるかのように修正しました。

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(キレイに撮れたからいいか...ダメかな)
絵美さんからいただいたレシピでは白ワインビネガーとはちみつはそれぞれ5ml(小さじ1杯)だったのですが、今回は容量が多いので、伴ってそれぞれ10mlずつに増やました。バジルも小さめのをつかったので枚数自体は増やしています。

先ほどのローズマリーのモクテルと同様に、こちらもハーブのつかい方が絶妙。
巨峰の豊かな甘みがはちみつによりひと回りふくよかに感じられますが、それがいやらしくならないのはきっと白ワインビネガーが全体を引き締めているから。バジルの香りがここに加わり、ソーダで柔らかく伸ばすことで上品さが増します。
飲み進める途中で巨峰の粒をひとつずつ口に入れるともうそこは至福。目を閉じて、「んーふっ」と唸ってしまいました。グラスの中でしっかり冷えた巨峰、口のなかで温度が上がって広がる甘みがほんとうにぜいたくです!こちらもまた、素晴らしい体験でした。

こちらのモクテルの写真も、絵美さんのは自然の逆光。撮り方がちがうと見え方も全然変わってきます。逆光っていうのは撮るのにひとつのポイントになるなあと思っていますが、つかっている材料がとてもいきいきして映っている。色づかいがまた素敵なんですよね。瑞々しくてフレッシュ。ツイート見るたびさすがだなあと思っています。



ご紹介したモクテルは牛嶋絵美さんのオリジナルレシピですので、どこかで使用したいとか、noteで書きたいなどの場合はご本人に使用および転載の許可を得るなどしてからお願いします。



◇◇◇



いかがだったでしょうか、なりきり妄想フェス。
ハーブをつかう飲みもの、今までほとんどつくってきませんでした。なのでかなり緊張感をもって取り組んでみました。とても面白かった!

お酒が飲めない人は、カクテルを楽しむことができない。そんなのとっても不平等だと思っていました。かんたんなノンアルコールカクテルならいくらでも思いつきますが、そういうものってジュースを混ぜただけの域を出ないものが多いです。
絵美さんの作品たちは、フレッシュフルーツやハーブ、スパイスなどをつかい、それらを混ぜるだけではなくてときに煮詰めたり凍らせたり、普通のカクテルをつくるよりもはるかに手間のかかっているものばかりです。人によるかもしれませんが、ゼロから生み出すのはお酒をつかうよりノンアルコールのほうがずっと難しいとぼくは思っています。だからほんとうに、アートの域。皆さん同意でしょうけどね、これ。
時間と手間をかけてつくる1杯。お酒が入っていようと入ってなかろうと、そこに込められたものってきっと伝わると思っています。

きっかけをつくってくださったマリナ油森さん、快くレシピを提供してくださった牛嶋絵美さん、ほんとうにありがとうございました。おかげで楽しく妄想できました。
読んでくださったみなさんも、お付き合いありがとうございました。
人様のレシピですからね...自分で自由につくるのとはまた勝手がちがって、とてもいい刺激になりました。
それではこの辺で、明日からはじまる「note CREATOR FESTIVAL」に(勝手に)バトンをつなぎたいと思います。
以上、なりきり妄想フェス『モクテル meets マクロ写真家』お送りしました。
それでは、失礼します!










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