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【4投】船頭多くして船山に登る

 ごきげんよう。もっさ(@Mawssa2000)です。有名なことわざに、指図する人ばかりが多いと方向性が定まらず、思いもよらないところに行き着くというたとえの、「船頭多くして船山に登る」というものがありますよね。今回も雑談みたいなものなのでご了承ください。

 ところで、私が現在(PTCGOですが)使用しているデッキがこちらになります。なんの変哲もない一般的な三神ザシアンデッキです。(※デッキの紹介記事では特にないです。一例としてみてください。)

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船頭、多いですよね。

 一つのデッキの中に4人も船頭、つまりボスがいます。三神ザシアンというデッキはサイドを1匹につき一枚ズルできるデッキです。サイドプランも、王道のデデンネクロバットを取る3-3や、2-4(もしくは4-2)、マッドパーティなどgxが一枚以下しか基本出てこないデッキに対しては2-2-2や、1-3-2とか。

 2-4と取るときなんかは別にボスが司令を出さずとも、おそらく4にあたるポケモンは前に出てきてくれているでしょう。マッドパーティに対する2-2-2に至ってはフィオネもありますしそもそも前をひたすら倒し続けるわけです。

 要は、「ボスの司令が必要だ!!!」となるのは、主に3-3とサイドを取りたい時になります。つまり必要な船頭は2人です。体調不良かサイド落ちまで考慮しても3人で十分ということになります。まして、ワタシラガくんがいつでも一度働いた船頭を連れ戻してくれるわけです。しかも、グレートキャッチャーとかいう物騒な道具まで入ってるわけです。先ほど触れたフィオネだっています。

 最初のお話に戻します。船頭が多すぎては彼らの間で方向性の違いが生まれ喧嘩してしまうのではないでしょうか。

 それでも沢山のいるのは何故なのか。それはご存知の方が多いと思います。そうです。「意地でも3-3でデデンネクロバットを倒して試合を片付けたいから」です。他のデッキよりも1ターン以上早く終わる可能性があるオルタージェネシスというgx技の長所を極限までいかそうというものです。

 近頃、ボスの司令が3枚というデッキもよく目にします。私はそのデッキとの違いを「プレイングの精度の差」であると思ってきました。当然その要素が大半を占めていると思います。私のデッキに限って言えば、おまもりやエネルギーなど、まだまだ増やしたいものはたくさんあります。しかし、自分で言うのもおかしいですが、みんな三神ザシアンを使うのがだんだん上手くなって、デデチェンジを先1でぶん回す人はおろか、後手1オルターを決めに行こうとデデンネクロバットを無理やり展開して「あーだめだったよ、ふとうのつるぎで」と言う人ももうあんまりいないのではないでしょうか。リソースを大事にして回す人も多いと思います。その中でもう一つの要素を見つけました。上位の方々の中ではこのようなことは常識なのか、はたまた見当違いのことなのか、あくまで私の気づきです。

 それは、「環境に3-3で取りたい相手がどれほどいるのか」ということを考慮してデッキを組んでいるのかということです。

 ボスの司令は「今は4投がアツイ!」「今は3投で足りるだろう」という判断が求められるカードなのではないかと私は考えます。

 なぜ3投している人が「3投で良い」と思ったのか。それは簡単です。「必要な時にあったから」です。上記の私の考えでは、ボスの司令の有無が喫緊の問題となるのはサイドを3-3で取るときだとなっています。つまりここでの論点は、「現環境において、3-3で取らなければいけない試合が一体どれだけあるか」ということです。

・ムゲンダイナ
一見クロバットを3-3で取るプランになりそうだが、実際この動きが上手くいくのは先攻をとれた時がほとんどで、そもそも2体目以降のクロバットを展開することを三神ザシアン相手に行ってこない。こちら側に2-4もしくは4-2、クロバットをとった場合は3-4や最悪3-2-4と取らされるかもしれない。そこで、3-3と狙うよりもプレイ難度は上がるが、3-3というプランの他にスタンプザマゼンタの動きでまくりにいくプランを用意する。
 ・セキタンザン
3-3で取ることはまず無い。小物を2-2-2で取るか、2-4でブレイブキャリバーをワイルドに二回通すか。(このデッキに限って言えばそのためにフィオネもある。) アルティメットレイまで言える機会も多い上スピード感のある試合では無いので、ボスの司令が喫緊に必要となるかは怪しい。またザマゼンタでストーン闘を落としながら戦うプランもある。
・ミラー
 お互いにデデンネを出さない。ふとうのつるぎカードゲームが始まる。やっぱり先攻の方が有利だがアルティメットレイで誰も気絶しなければ勝機はある。相手のザシアンをボス(やかちかちロック)で縛って要求を上げるプレイや、遅れをとってしまった場合ぶん回してザシアンでザシアンを取りに行く決断をしなければならなかったり、臨機応変な対応が迫られる。ボスの司令はいつでも打てる状況が好ましい。喫緊の問題となりうる。
・小ズガやマッドパーティといった非gx
 デデンネを出してくれればそりゃ勝てるだろうが、最初の2枚を取られるまで相手はアルティメットレイで気絶するようなgxポケモンをだしてくれないであろう。ボスの司令云々というよりどんだけマリィが言えてどんだけ自分がフーパで殴れるかみたいなところが全てである。
・雷系統(ピカゼクやピカチュウ)
 デデンネもクロバットも入ってるけど、安易に出してはくれないであろう。パルスワンvはアルティメットレイを耐えるし、フルドライブやそうでんで場にエネルギーを貯められるとだいぶ厳しい。もともとあまり有利ではなさそうである。後ろの1匹のデデンネよりもブレイブキャリバーで今にもタッグボルトをいいそうなピカゼクを殴りたいものである。
・レシリザ
 3-3なんてあるわけない。

 どうでしょうか。「3-3」で勝つ試合なんてあまりないでしょう。もしくは「3-3」できなくても大丈夫な試合が意外とありませんか。ただし、デデンネやクロバットというカードがほとんどのデッキに採用されていることは事実です。マリィやリセットスタンプをうまく使えば、相手は展開のためにそれらの札を使わなければならないです。それらのことを踏まえてボスの司令というカードの採用枚数は変わってくるのではないでしょうか。

 例えば今は三神ザシアンがものすごいいる、だとかデデンネクロバットで展開するデッキが多い、みたいな時はボスを4枚つもうと思えるわけです。VMAXのデッキが流行っていれば2-4で取る試合が増えて、3枚でも「足りない!」と思うことが減るのでしょう。

 少々ずれますが、相手のデッキの入れ替えカードの枚数にもよるでしょう。前述のミラーでは雑に使えるボスが一枚あることで、ザシアンをしばりアルティメットレイやオルタージェネシスを防げるかもしれないです。他のデッキに対してもそうです。特に入れ替え札を削りがちなムゲンダイナ相手には、ボスの司令で1ターンを作ろうとする場面もあるかもしれません。少々消極的ですが、このような使い方も4枚あると余裕を持ってできます。ただしこれは先程の所謂「プレイングの精度」のところの差になるのでしょう。

 私もどちらかと言えば、そちら側の人間なのですが、やはりデッキの動きを体系化したくなります。オルターをいってレイでデデンネ倒して...みたいな。三神ザシアンというデッキはズルみたいなカードとズルみたいなカードの組み合わせです。そのせいもあってか、体系化することでかなりの再現性あるプレイングができます。しかし、そこには常に「ブレイブキャリバーで入るしか...」だったり、「ここは一旦ふとうのつるぎ...」だったり、「アルティメットレイ先に言いたい...」といった分岐がおそらく他のデッキ以上に存在します。このデッキはなんでもできます。だからこそ、あまり体系化せずにその場その場の最善手を考える練習をすることがとても大事なのではないかと最近は思っています。その中で体系化できれば一番なのですがね。

それでは!シティある人頑張ってください!
自分のデッキをまとめる船頭は自分自身しかいません!

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