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レポート『笑気麻酔をやってみたでの巻』

皆様ごきげんよう。まをぢです。

来月に仙台への遠出が決まっている私ですが、その前に済ませたいことがいくつか。そのうちの一つが『歯科治療』でした。

先日、無事に2回にわたる2箇所の虫歯の治療を終えまして、その2回とも笑気麻酔を使用しました。
私、初の笑気麻酔だったのですが、個人的にかなり面白いことになったので、その時のことをまとめようかなと思います。

1.なんで笑気麻酔をすることになったの?したの?

私が治療恐怖症だからです。
治療に伴う痛みにトラウマがあります。
特に注射が大の苦手。採血は途中で意識を失いかけるほどです。
遡ること私の幼少期にー…と話が長くなるので細かいことは今は書きませんが、幼い頃のトラウマ故にダメになってしまいました。
たまにジョークで夫が注射をする前の消毒のフリをしてくるのですが、それも本気で嫌です。それくらいダメ。

2.どうやって笑気麻酔を知ったの?

1.の理由で痛みが苦手なので、逃げられない治療は、毎度事前に痛くない方法を死ぬ気で調べます
今回はその結果、笑気麻酔に辿り着きました。

前回通っていた歯科も『痛くしない』が売りで、とても親切な先生だったのですが、麻酔の時の痛みはなるべく和らげてくれるものの、ありました。

大きな治療であれば、麻酔は避けて通れぬ道。いや麻酔しなくてもガリガリ削るの自体が嫌。どうにかわからんように出来ないか。出来たら全身麻酔して欲しい、でも無理なのわかってる。
そう思いながら必死にインターネットの海を漁り…”笑気麻酔”を発見したのです。

実は美容整形で笑気麻酔を使用できるというのは知っていて、ふんわりどのようなものかも把握していたのですが、歯科で使えるのは知りませんでした。

知った後は、自分が通う歯科で使用可能か調べるのみ!
使用可能でした。やったー!!!

3.どうやって歯科に伝えたの?

私の場合は、予約段階で伝えました。
「痛みにとても弱いので、なるべく避けたいです。そちらのインターネットページで笑気麻酔ができると拝見いたしましたので、希望します。」
この時、事前に自分が選んだ予約希望日時を伝えていたのですが、笑気麻酔を使用したい旨を伝えると、歯科指定の日時の中から選ぶことになりました。
麻酔を扱える方がいる時か、指定の歯科医師がいないと使用できない様子。
笑気麻酔希望の方は、予約日時を決める前に歯科に連絡・お伝えした方が良さそうです。

4.治療当日いざ初の笑気麻酔

特に事前の注意事項もなかったので、いつも通りに生活して当日を迎えました。
予約時刻に歯科に着いて、暫く待つと名前を呼ばれていざ診察室へ!

大きな吸入器のような見慣れぬ機械が鎮座しておりました。

いつも通り歯科用ユニットに座って軽く状態を話して見た後、歯科衛生士の方が笑気麻酔の準備をして、笑気が出てくるマスクを被せます。
この時、被せる前に「笑気麻酔は初めてですか。お酒をお飲みになられますか。」と医師から質問をされました。
理由を聞くと、笑気を吸うとお酒を飲んだ時と同じような状態になる為だそうです。
因みに私、アルコールにはべらぼうに弱いですが、医師から聞かれたのは、飲むかどうかだったので「飲んだことはありますが、日常的には飲みません。」と答えました。
※2回目の治療で知ったのですが、私の通う歯科は、笑気麻酔は濃度変更などはないそうで、お酒に強いから濃度を強める、弱いから弱めるということはしないそうです。(場所によるかも知れません、気になる方はかかりつけの歯科にお尋ねください。)

マスクは口と鼻の全体を覆うようなものではなく、鼻のみに被せるタイプです。

5.笑気の吸入開始後の変化

笑気を吸って暫くすると、まず脈が速くなっていきました。
私は飲酒するといつも顔が熱くなり赤くなってから脈が早くなるのですが、顔が熱くなっているような感じはせず、脈だけが速くなって行く状態です。

飲酒時は、自分がお酒に弱いことを知っているので、体温が上昇し脈がある程度速くなると飲むのをやめて、お水をたくさん飲んで横になってしまうのですが、今回は笑気を鼻から吸っているのでやめ時がない!
口呼吸をすると笑気が薄まるので、口から息を吸わないでくださいとの注意もあったので尚更やめられない。

なら吸い続けてみようじゃないの!
吸い続けてみました。

いつもの飲酒時なら見えぬ、私のその先が見えてきました。
まず脈が速く大きくなり過ぎて、BGMが揺れて聞こえてきました。
しかしまだ意識はあるし、声をかけられたら割としっかり答えられる状態です。

まだまだ吸います。



今度は頭がボーッとしてきました。眠気のような感覚が…しかし意識を保とうとすれば保つことは可能。目を瞑ると寝そうにはなる。
ここら辺で、声をかけられると飲酒した方が喋るような喋り方になってきます。
「はい」が「ふぁい」になるような状態です。

この時に表面麻酔を歯茎に塗られたようなのですが全くわかりませんでした。
「口を開けてください。」と言われて口の中を弄られたのは分かったのですが…。

その後に麻酔注射を表面麻酔を塗られた箇所に打たれるのですが、打つ前に口の中でメロンのような味がして、その時に麻酔を塗られたことを気づきました。
いつもボーッとしていますが、笑気でかなりボーッとしていますね。

因みにここら辺で私はいらんこと(不要なこと)を口走るようになりました。
後日、友人や母にその時のことを聞かせたら大爆笑。夫は「面倒なうるさい関西人と思われたやろうな!」と笑っていました。
エピソードは後程に書きます。
まだまだ吸います。



次第に自然と白目を剥いてしまうように…。
ここら辺で意識を保とうとするのをやめてしまうと完全に寝てしまいます。
私はこの状態の時、大きな虫歯を削っていたのですが、何度か最中に「口を開けてください!」と大きな声で注意をされました。危ねえ。

変化はここで終了でした。治療が済んで笑気を止めたからというのが主な理由ですが、まあ寝てしまえばその先はないですからね。

6.治療終了後

2回の内、1度目1箇所目の虫歯治療はかなり進行していたらしく、笑気を吸っていたものの、少し削る時に痛みがありました。吸っていなければもっと痛みと向き合うことになりつらかったのだと思うと…ヒイ!
実際の歯科に居た時間は1時間30分程度ですが、体感では1時間もなかったような具合です。
歯科医師に「五分五分で痛くなります、痛くなったら神経を取らなければいけないので…」と言われ、ロキソニンなどの強めの鎮痛剤を頂きましたが、痛くなりませんでした。フウ↑↑↑
臆病なので、痛くならないのが逆に怖くて怯えていましたけどもね。

2度目2箇所目は浅い虫歯だったようで、治療も麻酔注射無しで行いました。削る時の摩擦による痛みは多少あった(ような気がする)ものの、時間もかからず。
一度目よりも”気がつけば終っていた”状態でした。
2度目の実際に歯科に居た時間は50分程度で、体感20分も無いような具合。
また痛くなるかもとは言われたものの、1度目よりかは痛くなる確率は低いと言われ、その通りその後も全く痛くなりませんでした。

かなりリラックスして受診することが出来ました。
次の項目ではそのリラックス具合について書いていきましょう。
皆様、私のボケボケ具合をとくとご覧あれ!!(笑泣)

7.笑気麻酔中のボケボケ関西人エピソードと虫歯治療中

5.の笑気麻酔吸入開始後、頭がボーッとして眠気のような感覚が起こってきたくらいのことです。
「今どうです、効いてきましたか?」
歯科衛生士の方に、笑気を吸ってからの変化を問われました。

ここで「はい、効いています。」と答えたらシンプルで良かったのですが。恐らく笑気が効いているせいで、いらん(不要な)ことを追加で話したくなる。
「ボーッとして(れ)きましたぁ…なんか、脈が速くなっているような感じで(れ)す…!!」
呂律も回って来なくなっていますね。

「そうですか。効いてますね〜。」
慣れているのでしょうね、サラッと流してくれました。よかった(汗)

目を瞑りたくなったので、事前に近くにいるので何かあったらお声掛けくださいと仰ってくださった歯科衛生士さんに声をかけました。

「あの…目を瞑って(れ)もいいで(れ)すか。」

「良いですよ〜」とお返事を頂き、目を瞑る。

なんとこの時、「ふふっ」と笑いました。何もおかしくないのに、なんだかこの状況が笑えてくるのです!
しかもまだ麻酔注射の前とはいえ、治療の最中ですよ!?
以前の私からはあり得ない状況でした。

※受付からこの時まではしっかり標準語を喋っていたこと、そして緊張故の気の弱そうな小さい声で話していたことを、今回のお話では大事なことなのでお伝えいたします。

その後、「口を開けてください。」との指示があり、口の中を弄られた感覚がしました。この時、表面麻酔を塗られていたようです。触られたのはわかったのですが、塗られている感覚がなく全くわからんかった。

脈が段々もっと速くなっていることなんて気にもならなくなった頃、暫くすると何処か別の場所へ行かれていた歯科医師が診察室へ戻って来られた。

「麻酔を打ちますよ〜。口を開けてください〜。」

そう指示されて口をもごっと動かした瞬間、なんか味がする!メロンのような味が口に広がりました。

「なんか…メロンみたいな味がする…何コレェ…」
思っていることが勝手に口から出てきます。
実はこの時、質問する気があまりなかったにも関わらず、口から言葉が飛び出しました。

「表面に塗った麻酔ですよ〜」

「ふ…ウゥン…??」
納得して口を大きく開けました。
ゴソゴソと口の中を触られた感覚があった後、「閉じて大丈夫ですよ〜。」と言われて閉じます。
この時、麻酔注射を打ったらしいのですが、肝心の麻酔注射の痛みですが、ありませんでした。触られたな〜程度。でもその時、1回目で治療する歯は1本なのに、数カ所を触られたように感じたのです。
その後、歯科医師は麻酔が効くのを待つために、また診察室を退室。
ここで私は遂に、完全にボケだします!!

「あのォ〜すみません!麻酔、数カ所打ちましたァ…??(関西弁)」

ボロンッ!!!
なんと今まで標準語を話せていたのにいきなり関西弁がこんにちは!!!

しかし、歯科衛生士は至って冷静、流石プロ。
「打ちましたよ。近いところに数カ所…」

「それ(ほれ)って、上と下ですカァ!?(関西弁)」

「いえ、下だけですよ。」

「そうなんかあ…(関西弁)」

暫くして麻酔が効いてきたような痺れた感覚がした頃、また何処かへ行っていた歯科医師が戻って来られた時、私はもう一度強めにやらかします。

「先生〜!?麻酔、数カ所打ちましたァ!??(関西弁クソデカボイス)」

いやそれさっき歯科衛生士さんに聞いたやつ〜〜〜!!!

「打ちましたよ〜」

「上と下に打ちはりましたァ!?(関西弁)」

「いえ、下だけですよ。」

「フゥン…上と下に打たれた感覚しましたわ〜ちゃうんか…(関西弁)」

ここでビックリなお話なのですが、意外にも頭はスッキリしているのですよ。だから自分が粗相をしているのが分かっているわけです。

でも話すのがやめられないんです〜〜〜!!!(涙)
その後もどんどんやらかします。

「削りますよ、口を開けてください〜。」と歯科医師に指示され、削る治療開始です。
ギュイイイイイイイイン…
ズゴゴゴゴゴゴ…
削って吸っていかれます。

「ふがっ…!ふががっ…!!」
何度かむせながらも終了。

歯科に行くまで全く痛みがなかったにも関わらず、深いところまで進行していた虫歯。普段の生活で痛みがなかった原因は被さっていた歯石が歯の役割をして神経を守ってしまっていたようです。ヒエエ(汗)
日常生活のクリーニングでは取り切らない汚れがあり蓄積してしまうので、歯科治療が苦手な方は特に痛くて怖い歯科治療をしない為に、やはり歯科健診は定期的に行くべきです。

削る治療終了後、今後は削った箇所の穴埋めです。
この時、「笑気を止めましょうか、それともこの後も怖いようであれば笑気を止めませんが…」と問われ、勿論「こわいで(れ)スゥ…」と答えました。

穴埋めも終了。
先生から質問をされます。
「笑気麻酔、どうでしたか?」

「いやあ〜!すごいですわあ!!なんで今までやってこうへんかったんやろういう感じですゥ!!!(関西弁クソデカボイス)」

自分をど突きたい(涙)

先生は顔色を変えず、「よかったです〜」と返事をなさって、笑気麻酔の笑気を止め、酸素を排出。
麻酔が覚めてきたところで治療終了。

その後も微妙に関西弁が残ったままで帰宅。

私あるあるなのですが、普段は関西人だとバレない程度の標準語を喋ることができるのですが、一度キツめの関西弁がボロッと出てしまうと修正がしづらいのです。その日はその後、ずっと関西弁のままでした。

2度目はふんわり出てしまいましたが、笑気を吸っている時間が短かったのもあり、然程酷い状況ではなかったです。
正直、1度目でかなりやらかしたので「もうイイわ。」と思っていた緊張感の無さもありあまり覚えてないのもありますが。

8.まとめ

やはり笑気麻酔は酔っている感覚にかなり近い!!
お酒を飲むと地(素)が出るというじゃないですか。あれにとても近いです。

普段、特に頑張って標準語を話しているわけではないですが、やはり言い慣れた言語よりかは負担がかかっていたのでしょうね…。
笑気麻酔がかなり効いた時、話そうと全く思っていないのに、関西弁しか話せないようになっていました。
しかもいつもよりキツめの…関西のおばさまが話すようなイントネーションの関西弁。
因みに標準語を話そうとしてみても無理でした。

そして要らないことを話してしまう。
普段ならしないような質問をしたり、声をかけたり。無駄に口から言葉が飛び出ます。

しかしこれは私の症状であり、皆様が笑気麻酔をした時の症状とは違うことがあるでしょう。
酔い方は人それぞれだからです。
私が酔うと、よく要らんことを話すようになり、クソデカボイスの関西人に戻るということです。

今回の経験で、今まで完全に酔ってしまう前にお酒を飲むのをやめていたことがハッキリわかりました。
その前に、笑気を吸った時ほど酔おうと思っても吐くのが先でしょうけれどね。

2度目の笑気を吸っている最中、歯科医師と歯科衛生士の会話が聞こえてきました。状況を察するに、私の担当をしてくださった歯科衛生士の方は笑気麻酔を扱うのが初めてだったようで、歯科医師に指示をされながらの機械操作でした。

「濃度は一定だよ。」

「え?段々上げていくんじゃないんですか?」

「いや、30で固定。」

濃度は一律で決まっている様子でした。
※しかしこれは場所によって違うかもしれないので、気になった方はかかりつけの歯科で歯科医師にお尋ねください。

「脳に影響があるとかじゃないから…」

「ああ…吸うとどうなるんです?」

「お酒に酔ったような、酩酊する感じになる。中には暴れる人もいるよ。」

なんと、暴れる方もいらっしゃるそうです。
お酒を飲んで暴れる方もいらっしゃるといいますもんね。

皆様が笑気麻酔を検討する際には、自分がお酒に強いか弱いか、酔うとどのような状態になるかを一度思い出すのが良さそうです。

さて歯科治療で笑気麻酔をした私ですが、良いか悪いかで言うと、勿論良い、いえ良すぎるほどでした!!
治療が苦手な方は是非、笑気麻酔をご検討なさるのをお勧めいたします。

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