本当にほしいもの
音楽活動以外では普段、感情知能の専門家として事業を行なっております。世界最大の感情知能のグローバルネットワークであるSix Secondsのライセンスを取得して、企業だけでなく、教育機関やスポーツ選手、親御さん、子供達向けのセミナーや個人メンタリングを行なっています。この感情知能はEmotional Intelligence、EQやEIと訳されていて、主に脳科学と心理学の分野に当たります。
大学では経営学が専攻でした。が、自分の音楽活動と、スタバでのバイトで貯めたお金でメキシコに行きストリートチルドレンの施設で働くことの方が私の大部分を占めていたので、私のエキスパタイズは経営学というわけでもなく。心理学というより脳科学に興味はあって、出会った本を読む程度のことはしていました。
29歳のときに、EQの専門資格をお金も時間も気持ちもかけて取りました。EQとの出会いを思い返すと、シングルマザーになってからの私の生き方・働き方が大きかったのかなと、思っています。
26歳のときに第二子を産んで、そのまま離婚し、色々調べたら「2人の子供を大学に入れるには世帯年収500万円はないと無理」という情報を目にして、8割の人が養育費を払わない日本なので、よし自分だけで年収500万円を目指そう、と思ったわけです。
乳飲み子と1歳のお兄ちゃんを育てながら、まず入社初年度で時短勤務ができる大手企業はなくて、新卒で入った大手総合商社を退職した状態から年収500万円を目指すのはなかなか厳しくて。
シングルマザー1〜2年目は、とにかく稼ごう、とにかく働こう、できることをやろう、という日々でした。お仕事はいつも見つかって、お声もかかって、本当にご縁に感謝でした。何社かを同時にお手伝いしたり、ひとつの大手さんの新規プロジェクトを担当させてもらったり、いろんな業界業種でいろんな経験をさせていただきました。でもいずれも都内。やっぱり出社するのがベストという環境だったので、神奈川の住まいから通う生活。保育園の送迎のために、都内にいれるのは10〜16時だけ。家に帰った瞬間から子供達を寝かせるまでママに専念して、夜中は下の子が泣いたらおっぱいをあげつつ3〜4時間働いて、朝起きた瞬間から保育園に預けるまでフルスロットルでママ。
きつかった。笑
体もよく壊したし、いろんな無理をしているから仕事の出来もイマイチ。元夫関連の心労もまだまだ絶えなかった。
離婚前も大変だったけど、その後も本当に大変でした。(それでも結婚していた頃や離婚後も彼との関係の方が大変だったので、離婚の後悔はただの1秒もしたことがないんですけど…!笑)
よくがんばったんですが、どんなにがんばってもパフォーマンスが上がらず、よく体を壊していたあの頃、
私は自分のことを全然わかっていなかったんですよね。
それからもうひとつ。
いろんなチームで働くと、いろんな自分がいることを知りました。なぜこのチームでは役に立ってる実感があって、このチームでは発言するのも遠慮しているんだろうとか。それが不思議だった。
私を生かしたいはずが、どうもやりきれないのはなぜなんだろうとも、よく思っていました。
そんなモヤモヤたちと一緒にとにかく毎日がんばっていた2016年の11月、ついに体が本当に悲鳴をあげて1ヶ月入院をしました。髄膜炎だったので、もうとてつもなく激しい頭痛で、痛くて苦しくてうなされるほどだったし、入院初日に致死率20%とも言われるし、本当に辛かった。生まれれば終わる出産と違って終わりも見えないし。しかも、原因が結局、自己免疫疾患による髄膜炎だったんですね。ストレスが原因で、体の自己免疫機能がエラーを起こしてしまって、自分で自分を攻撃していたのです。心と体がついに壊れたのでした。
入院のおかげで、そんなモヤモヤをまとめて考えざるを得なくなりました。それで出会ったのが、セルフ・サイエンスでした。
セルフ・マネジメントといった方がわかりやすいかもしれませんが、マネジメントをするためにはわかっていなければいけない自分のことがたくさんあります。頭の中を探すよりも、心と体のサインを「感じる」方がわかる。心と体を感じる、というこれも実は、脳がやること。脳の中の無意識の中を味わうというそれが、脳科学である感情知能; EQという学問でした。
音楽活動以来はじめての、「これだ!」感がありました。EQを調べて調べて、Six SecondsのEQが一番普遍的で実践的で、自分のためにも周りの人のためにもなりそうと、思った記憶があります。
本当にほしいものは、頭よりも、心と体が知っている
もう少し学術的なことを書こうと思って書き始めたけれど、思い出話になってしまいました。
今日はここまで。
EQのことも時々書いてゆきますね。
みなさんが人間関係や、自分自身のことに行き詰まったとき、ヒントになることがたくさんあります。
私も学びながら実践しながら、専門性を深めていこうとしています。
COLORESのホームページも、ぜひご参考くださいね。
EQ関係の記事にサポート頂けたらDAIJOUBUに、音楽関係の記事にサポートを頂けたら音楽活動に、大切に使わせて頂きます💛