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碇シンジのなさけないセリフに共感して泣く

「嫌な事から逃げ出して何が悪いんだよ!!!」

僕は、このエヴァのワンシーンで毎回ブワッっと泣いてしまう。ブワワッ。

わかってる。たぶん、泣くようなシーンじゃないんだろう。もっと鉄板の泣きどころは、エヴァにはたくさんある。

なのに、泣いてしまう。シンジ君が身も蓋もねェことを言っているからではない。

共感だ。僕はこのセリフにめちゃくちゃ共感する。

そもそも、シンジ君はこんなことを言うまでになんやかんや過酷なことがあった。そりゃあもう……。

もういやだ。逃げたい。嫌な事から逃げてもいいって思いたい。

そんなふうに思った経験って、きっと誰しもあると思う。

代弁してくれたような感覚。なさけない主人公と言われがちな碇シンジだからこそ、言えるセリフだろうとも思う。

それに、声優の緒方恵美さんの演技が神がかっている。

切実で、悲痛で、もうマジ無理しんどい何が悪いんだよ!!!って感じ。

ひしひしと、痛いほどシンジ君の気持ちが伝わってくる。

心をうつ演技とはこのことだ。思わず身も心もふるえてしまう。

何が悪いんだよ!!!のタイミングで、踏切を通り過ぎるふぁーんふぁーんふぁーん……って音が重なる。

これがまた絶妙で……!緒方さんの名演技と踏切の音があいまって、こちらの心にも感情が迫ってくるようだ。

映画館でも観たけど、やっぱりブワッと目から涙があふれだした。

そしたら、近くの席からすすり泣きのような音が聞こえてうれしくなった。やっぱり泣けるよね!?

「嫌な事から逃げ出して何が悪いんだよ!!!」は座右の銘にしたいくらいだ。人に言いづらい座右の銘だけど……。

泣くシーンじゃないのにガチ泣きして、何が悪いんだよ!!!

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