配信「V6 For the 25th anniversary」を鑑賞して

FC動画での井ノ原さんにしても、VS嵐で宣伝をしようとした坂本さんにしても、それにしても勤続25年の男たちは「トゥエンティフィフス」の発音があまりお上手ではない。それもまた微笑ましい。

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デビュー記念日11月1日に、配信という形でコンサートが開催されました。
V6らしく、ファンを常に思いながら、6人とスタッフのもてる限りの技術でもって創り上げられた、最高のコンサートでした。

また「好き」「最高」を塗り替えてアップデートしてくれたV6。

たくさんの「ありがとう」を伝えたいです。

世界観

もし観客を入れて公演できていたら。
何度も何度も思ったこと。
悲しくも実際に会いに行けなくなってしまったコンサートだったけれど、その代わり6人が提示してくれたこの配信は、ただの代替公演とかじゃなくて。
決して歩みを止めることはしないというV6らしい前進するコンサートでした。

セットリスト

構成は、王道の曲やデビュー曲を省き近年リリースされた曲やファンからの人気が根強い曲が採用されたものでした。

1. Right Now
2. KEEP GOING
3. Supernova
4. SILENT GALAXY
5. Wait for you
6. サンダーバード -your voice-
7. 星が降る夜でも
8. ある日願いが叶ったんだ
9. Swing!
10. SPOT LIGHT
MC
11. All For You
12. PINEAPPLE
ダンス映像(TL)
13. GOLD
14. Can't Get Enough
15. Air
16. It's my life
17. SPARK
18. Super Powers
19. WALK
20. 羽根〜BEGINNING〜
--FC限定配信--
21. 明日の傘
22. クリア
23. Full Circle

映像と生の境目

「配信だからこそできることをやる」と言っていた、V6らしく攻めるコンサートでした。使える所は客席部分も外周も全て使い、コンサートセットは場面ごとに違った表情を見せられるような様々な形やデザインの装置を用意。トラック80台分のセット量だったそうです。(V6はVロードを使うこともあってトラックの台数が多くなりがちだが、それでも80台は驚きの数とのこと)

コンサートって衣装チェンジをする時間が必要になってくると思うのですが、その継ぎ目を継ぎ目と思わせないように合間に事前収録した(と思われる)映像を挟みながら、スマートに次の場面に転換しつつ衣装も変えてきていました。

ライブ感も得ながら、魔法のようなこともやってのける映像技術。持ってるものは全て出すし、あっと言わせてやるという姿勢が素晴らしかったです。

大迫力の照明とカメラワーク

一体、何台のカメラがどこから撮っているのだろう?
というくらいの驚きのアングル数でした。
前、横、後ろ、上。ドローンもあれば、あれは360度カメラ?というものも。
生配信にありがちな転換のもたつきも無くて、何度も何度もリハーサルを重ねた準備されたものなんだなというのも感じました。

照明ってこんな色も出せて、ただ照らすだけじゃなくて、ただ眩しさを感じさせるだけじゃない。奥行きも出してシルエットも強調できる。光の演出が本当に美しかったです。

チームV6の技術です。

相変わらずの緩いMC

歌番組のスタジオかな?というようなお洒落な空間で、6人の楽屋かな?という緩いMCタイムでした。(通常運転)

・節目節目に出てくる坂本くんの「めーでぃん、じゃぱぁぁーん!」「楽しもうね」エピソード。驚くべき記憶力を発揮するのはやはり井ノ原くん。

・これまでV6の国立代々木競技場第一体育館でのコンサートは101回開催されたとのこと。今回の配信は102回目。でも、この配信は新たな1回目にしたいね、と言っていました。「今日の配信見てる方はご利益ありますね」

・11月1日のデビュー25周年記念日は、ちょうど300ヶ月と0日だそうです。

・V6の専属カメラマン、岡田准一
岡田「バクにページはやらねぇぞ」(カメラマンのバクさんのことです)
私物のカメラを2台持ち出して、”岡山紀信”になりきっていました。剛健コンビはフォトジェニックな二人だそうです。
ビジュアルブックの発売が楽しみ!

・25周年の大御所にもなると、さらっと円盤化するであろうと発言しスタッフさん側を煽っていくスタイルになる。

・まさかの長野くんのアクスタが水の入ったボトルに沈められる。そして「長野くんの出汁が取れる」と盛り上がる。衝撃の遊び方を発掘した男・井ノ原快彦。
三宅「アクリルスタンドをそんな使い方してるの、あなたが初めてだと思うよ」

・写真を撮られる時に「黙っちゃうんだよね」「魂抜かれるからさ」

・岡田くんが写真を撮る時だけ鼻の穴膨らませちゃう長野くん。3回に2回は目を瞑ってしまう長野くん。それを遺伝のせいにする長野くん。
森田「(アイドル)辞めちまえ!」
井ノ原「DNA関係ねぇよ!」

・岡田「すいめせん、ませんくださーい」

FC会員限定のアンコール

ファンクラブ会員だけに使う時間が長い長い長い!
「これがアンコールのようなものです」と言ってくれましたが、アンコール部分が圧倒的に長い!ありがとうございます!

・MCで水没させられた長野くんはちゃんと救出されていました。

・FC限定時間ということで、配信画面に備わっていたチャット機能をそれぞれのタブレットで読み始めるメンバー。

・健くんが「88888888」って何?って言ってます!
拍手のことだって教えてあげて〜!

・「決まった言葉をみんなに入れてもらう?」ということでファンとの交流を試みるV6。
まさかの剛くんが選んだワードが「ボンタン狩り」(しかも優しい声で)。
チャットに「ボンタン狩り」が渋滞するカオスな状態になりました。
そしてTwitterのトレンドにもなってしまいました。

・ファンから「バク転して」というコメントが来ていることに対して
井ノ原「バク転?殺す気か」
と突然のブラックいのっちを降臨させる井ノ原さんに、
森田「お前がやってから言えよ」
と、もっと口が悪い人もいました。
いつもは優しいのにたまに口が悪くなるV6さん。

・指先でハート作るのにハマってるおじさんたち。

・靴を脱いだ時に「頑張ってるな、靴の中すげぇあったかかった」という、謎の頑張りの基準を発言する森田さん。

・ファンから集まったサプライズ動画も感動だったけど、スタッフさんが作ってくれたテロップが最も泣けた。
「私たちの知らないところで、いろいろなことがあったはず
それでも、変わらずに、いてくれた」

・新曲「クリア」は、KREVAさんと制作。6人+KREVAさんの「KREV6」でLINEグループを作ったんだそうです。

おわりに

事務所の後輩たちのことに触れながら「どんどん俺たちのこと追い抜いていってほしいね」「その方が嬉しいよね」と優しい声で語ったメンバーたち。
これは決して自虐ではない。
煽っているわけでもないと思う。
自分たちの持っているものに自信を持ち、自分たちが歩いてつくってきた道を誇り、ジャニーズ事務所のグループの一員としてジャニーズタレント全員で活躍していきたいし後輩たちも頑張ってほしいんだというメッセージだと私は思いました。

V6が拓いてきた道。
V6が確立してきた技術。
ファンの私たちでも知らないV6の手で開拓されたものって、いっぱいあるんだろうなぁ。

V6のファンじゃなくても、エンターテインメントを愛し、映像を、ステージを演出することに喜びを感じる人はみんなこのステージを見てほしかったな。

本当に素晴らしい作品でした。
大画面で、映画館で観てみたかった。ライブビューイング希望!

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「ずっとここ(V6)を守り続けてきた」

守り続けてきてくれて、ありがとう。
私たちも、これからも、大切に見つめていくからね。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます!