読了:原田マハ「#9(ナンバーナイン)」
久しぶりの読書で、ページを捲る手が止まらなくなる幸せな読書体験をしました。
原田マハさんの作品はどれも大好きで、これまで何冊か読んできました。文章に癖のない、言葉が自然に頭の中に入ってくる読みやすい文章なのもあって、次々と読み進められます。
特徴的なのは、原田さんの作品のほとんどで登場してくる数々のアートが作中で存在感を出していること。「#9(ナンバーナイン)」の作中では中国を中心に、作者の的確な表現力で生き生きと描かれていて、アートこそが影の主人公ともいえる存在です。これ