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『Endless SHOCK Eternal』を観劇した

先月末、『Endless SHOCK Eternal』を観に帝国劇場へ行ってきました。

私にとっては最初で最後になるであろう「SHOCK」ということで、アウェーでありながらも気合い十分で劇場に足を踏み入れました。
長年のファンの方々に怒られてしまうと思うのですが、予備知識が足りない状態だった私は、そもそも「Endless SHOCK」と「Endless SHOCK Eternal」の違いもよく分かっておらず、ただただ「行ってみたい!観てみたい!」の情熱だけで帝国劇場に行きました。
公演日程を見間違えていて、直前まで私は「Endless SHOCK」を観るものだと思っていたので、手持ちのチケットが「〜Eternal」だと知った時はなかなか驚きました。が、意欲さえあれば!という開き直りだけで、久しぶりに帝国劇場のある銀座・日比谷エリアへ向かいました。

説得力はありませんが、実は念願の「SHOCK」観劇だったりもします。
2020年に友人が前方席のチケットを取って誘ってくれていたことがあるのですが、20年といえばあの流行病が流行した年。公演は泣く泣く中止になり、私たちのプレミアチケットはあっけなくただの紙になった、という経験があります。
2024年の公演がラストイヤーになるということで競争率が激しいと思っていましたが、密かに応援している寺西拓人くんが帝国劇場公演に出演するということで抽選に申し込み、この度お席をご用意していただくに至った、という経緯です。

「〜Eternal」は本編のスピンオフ的な作品だということでしたが、結論から述べるとそんなことはあまり関係なく楽しめました。
驚いたのは、作中冒頭で本編のあらすじが紹介されるのですが、それがすべて英語ナレーションだったこと。さすがに初心者にはハードルが高いぞ!?と慄いたのですが、自分のまぁまぁの英語リスニング力と情報補完能力を駆使して乗り切りました。

ストーリーの流れは複雑なことは無く、登場人物たちのシンプルなセリフが合間にあって、内容の大部分は歌とダンスでした。宝塚歌劇のレビューで鍛えられている(?)私にとっては自分なりに解釈したり世界観に没頭できるので有り難かったです。

劇場のファンの皆様から醸し出される空気は、この「SHOCK」という作品を知り尽くしている”SHOCK愛”に満ちていて、タイミングの良い拍手がとても心地良い一体感を演出していました。あぁ、こういうロングランの演目に見られる演者と客席の信頼感に満ちた空間にアウェーとして座らせていただく心地よさったら!という一種の快感に浸りつつ、私も私で喰らいつくように拍手していました。

ここまで熱っぽく語ってしまいましたが、エンタメの形としては良くも悪くも「あ〜、ジャニーさんのショーっぽいな」という印象です。アメリカのショービジネスの世界に憧れ、そこで汗を流して輝く人々の努力や葛藤の美しさを歌とダンスで魅せる、というところからジャニーさんのイズムがこれでもかと感じられ、久しぶりに滝沢歌舞伎に似た舞台を観たなという感覚にもなりました。

堂本光一くんのフライングは「これを観るためにここに来た!」と思わせてもらえる美しいフライングでした。私の席は1階席後方の下手寄りだったのですが、この位置はフライングを俯瞰して見ることができる最高の席です。また、2階席最前列センターに座る人もきっと楽しいし、プレミア席になるんだろうなと思いました。いやぁ、とても良いフライングを見させていただきました…!
脇を固める事務所の後輩たちも安定しているし、島田歌穂さん、中村麗乃さんの歌声も美しくて聴いていて幸せでした。キャスト全員が自信に満ち溢れているオーラがあって、このカンパニーのブレなさも感じたのでした。

ラストイヤーという年に駆け込みで良い経験をさせていただいた観劇でした。

余談ですが、私が観劇した日のカーテンコールの寺西くんは何かに咽せてしまっていたようで涙目になりながら堪えて立っていて、それを光一くんからネタにしてもらいつつ最後まで涙目で頑張っている…という可愛い姿が見られた貴重な日でした。

本当に良い日、良い休日でした。
これは…11月に帝劇に戻って来た時にまた見たい…

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!