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勤続25年のV6と、私

本日11月1日は、V6とファンにとって大切なデビュー記念日です。
デビュー25周年おめでとうございます。

近年はTwitterでお祝いの言葉を呟いたり呟かなかったり。そんな年の重ねかたをしていましたが、今年はこういった長文を書く環境があることに感謝しながらお祝いの文章を綴ってみようと思いました。

デビュー当時から応援していたわけではありませんが、約18年というなかなか長い時間をV6を応援することに使ってきました。この時間に、悔いはありません。

私もV6や世間の人と同じように時間の流れに乗り、応援し始めた時は義務教育も終えていない未熟な学生だったのに、今では社会人になって8年目。上司と部下に挟まれながら労働の義務を全うしています。
だから、同じ職業を25年続けることの大変さというものも少しは理解できるようになってきました。
今まではやっぱりどこか分かっているようで分かっていない自分もいて、分かってるなりに「V6って凄いグループだよね」って言っていたところもあって。
今年のお祝いイヤーを機に公式が「勤続」という言葉を使ってV6を世に押し出してくれるようになって「アイドルもジャニーズタレントもみんな、働く人で職業人だよな」と気付かされました。(え、遅い?)
私が社会人になってからつくづく感じている「仕事を続けるって大変だ」って思っていることを、V6は25年続けていて、その仕事を通して私に元気をくれているのです。なんて有り難い存在でい続けてくれていたんだろうと思います。
18年応援していて、新たな切り口でV6の活躍を「凄い!」「かっこいい!」って誇れているのです。

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25年の地点からこれまで歩んできた道を振り返ると、6人にとってその道はどんな道のりだったのでしょうか。6人それぞれの道があるけれども、どの道も平坦ではなかったはず。

今でこそ、一人も欠けることなく25年続いたこのグループに対して「事務所内でもお手本のようなグループ」だとか「本当に仲の良いグループだよね」と言ってもらえる機会が増えたと思うのですが、18年その道を眺めていた私からしてみれば「こうなるまでの道は、それだけじゃなかったよ」と言ってしまいたくなる事柄もありまして。謙遜しているわけではないし自分の応援しているグループを敢えて落としてネタにしたいわけでもないのです。褒められたことは素直に喜びます。

が。

今は良い所に落ち着いているように見えるけれど、このグループだって直接的な表現を使うと叩かれたりすることもあったし、グループの存続って大丈夫なの?その音楽性でいくの?コンサートは2年に1回の開催なの?寂しくない?と不安に思う時だってあったのだ、と言いたい。

メンバーの中に既婚者が4人いるというのはジャニーズ事務所の中では珍しいことで、今では「良いパートナーと巡り合えてメンバーそれぞれが良い歳の取り方をしているね」なんて言われたりしますが、最初の結婚発表の時は、そりゃぁもう、ファンの間でもいろいろだったのです。「泣く」にもいろんな意味の「泣く」がありました。今だってまだ「泣く」が続いている人もいるようですから(ここがアイドルという職業の難しいところですね)。
…私にとってはあの時代にTwitterとかSNSがなくて良かったな、というのが正直なところかもしれません。

話は逸れますが、私は泣いたって喜んだっていいと思っています。
ファンに夢を見させてくれる存在のアイドルが結婚して「そんなの有り得ない!」って泣いて「もう応援したくない」って思ってもいいと思うし、私みたいに「そうか、おめでとう!それとこれとは話が別だから」って喜んでもいいと思います。
本当に、それだけ。
でも、最初の結婚の発表の時の私はまだ高校生で、その時は喜びと現実感がごちゃ混ぜになって何がなんだか分からなかったような記憶もある。私でもそんな状態でした。振り返ると大人になったな私も。

逸れた話を戻します。

現時点では良いように世間が言ってくれるようになったけれど、6人にだって6人なりのでこぼこ道があり、応援してきたファンにも捻くれてしまう時もあった。

でも25年続いてきた。

ジャニーズ事務所に入ったタレントが目指す先は、CDデビュー。今でこそ様々なキャリアプランを諸先輩が提示してくれたり、CDデビューだけが全てではないと割り切る道も諸先輩が教えてくれるようになった。でも、ジャニーズ事務所に入ったらまずはみんな、デビューを夢見てそこに向かって歩みを始めるようになる。

そこから先は、描いた地点まで何年かかるか分からない。
新たなスタート地点がそこにあるのかも、分からない。

V6の6人の中でも、その地点に着くまでかかった時間は6通りあった。長いものもあれば、0秒に近いものまであって。一度、時計の針が止まった人だっていた。
長いことに対していろいろ言われたこともあったし、短いことに対して同じように言われたこともあった。みんな同じアイドルだけどその人の人生というものがある。

私自身もファンの振る舞いとして「やってしまった」って思った出来事もあったかもしれないけれど、どれもいとしい後悔として背負って進んできた。

ゆらゆら流れてここまで来たんだ。

6人と、付かず離れずの関わり方でここまで来れたんだ。

そう思っています。

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「勤続25年の男たち」に、たくさん教えてもらって今があります。

NHKの「SONGS」という番組にV6が出演してトークをした時、確か岡田くんが「歳を重ねていくとみんなの幸せを願えるようになる」と言っていた記憶があります。
私も歳を重ねていくうちに、ジャニーズタレント一人一人の人生が幸せなものであってほしいと願うようになりました。

井ノ原くんは「みんな健康でいようね」と優しい表情で言っていました。

生きて、健康でいてね。私もそんな素朴であったかい願いをさりげなく守ることができる大人でいたい。

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終着点はいつか分からないけれど、その終着点があるかも分からないけれど。
それぞれの時間をかけてスタート地点に立ち25年を歩んできたV6を眺めながら、私も同じように良い大人になっていけたらいいなぁなんて思います。

25周年、おめでとうございます。

今夜の配信ライブ、最高のものを見させてもらえると確信してる。
楽しみにしています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!