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【23-24】 Dallas Mavericks -序盤戦を終えて-

色づく落ち葉が錦の絨毯のように地面を覆うこのごろ、皆様にはいっそうご繁栄のこととお慶び申し上げます。こんにちは、強豪に勝てないチームを応援しているマブス再建プロジェクトです。新シーズンも開幕し、各チーム課題や強みが見えてきた頃ではないでしょうか。今回は序盤戦を戦い終え、昨シーズンとのスタッツを比較していきます。
※日本時間2023年12月3日のOKC戦後(19試合消化時点)のスタッツです。


●チームスタッツの変化

・STANDING

 GP : 19
WIN : 11
(SAS,BKN,MEM,CHI,CHA,ORL,LAC,NOP,WAS,LAL,HOU)

LOSE : 8
(DEN,TOR,NOP,MIL,SAC,LAC,MEM,OKC)

WESTERN CONFERENCE : 6位

・Traditional Stats

PTS : 114.2(16位) → 118.2 (6位)
FGM : 40.0(28位) → 42.2 (10位)
FGA : 84.3(29位) →  90.8(8位)
FG% : 47.5(15位) → 46.4(21位)
3PM : 15.2(3位) → 15.9(1位)
3PA  : 41.0(3位) → 42.9 (1位)
3P% : 37.1(8位) → 37.0 (12位)
OREB : 7.6(30位) → 10.4(20位)
DREB : 31.2(27位) → 32.0 (22位)
REB : 38.8(30位) → 42.4(23位)
AST : 22.9(28位) → 25.1(23位)
TOV : 12.2(2位) → 11.7(1位)
STL  : 6.3(29位) → 5.9(30位)
BLK  : 3.7(28位) → 4.5(23位)

・Advanced Stats

OFFRTG : 115.9(6位) → 117.4(7位)
DEFRTG : 116.1(25位) → 117.3(25位)
NETRTG : -0.2(20位) → 0.1(18位)
AST% : 57.3(25位) → 59.6(23位)
AST/TO : 1.88(8位) → 2.14(3位)
OREB% : 22.6(30位) → 26.7(23位)
DREB% : 71.7(17位) → 68.8(26位)
REB% : 47.1(30位) → 47.2(29位)
TOV% : 12.4(2位) → 11.7(1位)
EFG% : 56.5(5位) → 55.2(7位)
TS% :  59.9(6位) → 58.2(12位)
PACE : 97.21(28位) → 100.63(9位)

・Speed & Distance

1試合当たりの移動距離 17.42マイル(27位) →17.81(26位)
オフェンス : 9.42 マイル(22位) → 9.53(27位)
ディフェンス 8.00マイル(28位) → 8.28(23位)

1試合当たりの平均スピード(時速) 4.02(29位) → 4.15(23位)
オフェンス : 4.24(30位) → 4.47(19位)
ディフェンス : 3.78(26位)→3.83(21位)

●オフェンススタッツ

・Shooting Efficiency

DRIVE PTS : 29.7(7位) → 29.8(10位)
DRIVE FG% : 54.7(1位) → 52.8(4位)
C&S PTS : 33.3(5位) → 32.1(11位)
C&S FG% : 38.7(9位) → 36.4(24位)
PULL UP PTS : 22.4(5位) → 27.9(1位)
PULL UP FG% : 38.8(15位) → 41.8(5位)
PAINT TOUCH PTS : 14.7(30位) → 15.6(25位)
PAINT TOUCH FG% : 70.1(3位) → 64.2(14位)

・Drive Stats

DRIVES : 44.9回(20位) → 45.4(19位)
FGM : 11.1(11位) → 11.7(7位)
FGA : 20.3(18位) → 22.2(15位)
FG% : 54.7(1位) → 52.8(4位)
PTS : 29.7(7位)→ 29.8(10位)
PASS : 16.4(20位)→ 15.8(21位)
AST : 4.1(24位)→ 4.7(13位)
TO : 2.7(4位) → 2.5(4位)

・Catch & Shoot

FGM : 10.9(5位) → 9.6(15位)
FGA : 28.1(8位) → 26.2(12位)
FG% : 38.7(9位) → 36.6(24位)
3PM : 10.5(4位) → 9.3(10位)
3PA : 27.4(5位) → 25.2(9位)
3PA : 38.6(7位) → 36.7(20位)

・Pull Up Shooting

FGM : 9.0(12位) → 10.2(1位)
FGA : 23.1(11位) → 24.5(3位)
FG% : 38.8(15位) → 41.7(5位)
3PM : 4.4(1位) → 4.4(3位)
3PA : 13.0(1位) → 11.9(3位)
3P% : 34.1(14位) → 37.0(5位)

・Passing

PASSES MADE : 272.5(23位) → 255.9(29位)
AST : 22.9(29位) → 25.1(23位)
SECONDARY AST : 3.7(6位) → 3.8(7位)
POTENTIAL AST : 43.3(20位) → 45.2 (16位)
AST PTS CREATED : 61.8(25位) → 65.4(22位)

・Touch

TOUCHES : 389.0(26位) → 378.8(29位)
FRONT CT TOUCHES : 191.6(28位) → 180.1(30位)
TIME OF POSS : 22.0(30位) → 20.0(4位)

◯Shooting By Zone

・RESTRICTED AREA
FGM : 14.9(28位) → 15.3(26位)
FGA : 22.0(27位) → 22.3(27位)
FG% : 67.6(10位) → 68.6(6位)

・IN THE PAINT (NON-RA)
FGM : 6.5(26位) → 6.4(25位)
FGA : 13.2(28位) → 14.5(26位)
FG% : 49.4(1位) → 43.8(13位)

・MID-RANGE
FGM : 3.5(24位) → 4.6(14位)
FGA : 8.1(25位) → 11.1(11位)
FG% : 42.5(9位) → 41.4(15位)

・CORNER 3
FGM : 4.6(1位) → 4.5(3位)
FGA : 11.5(1位) → 12.7(1位)
FG% : 40.1(6位) → 35.7(26位)

・ABOVE THE BREAKE 3
FGM : 10.5(4位) → 11.4(4位)
FGA : 29.1(4位) → 30.1(6位)
FG% : 36.3(11位) → 37.8(5位)

●ディフェンススタッツ

◯Opponent Shooting

・2 POINT FIELD GOALS
2FGM : 30.6(21位) → 31.8(28位)
2FGA : 54.5(16位) → 55.7(23位)
2FG% : 56.2(21位) → 57.1(27位)

・3 POINT FIELD GOALS
3PM : 11.1(1位) → 12.3(13位)
3PA : 31.7(2位) → 33.9(11位)
3P% : 35.2(7位) → 36.2(15位)

〇Opponent Shooting By Zone

・RESTRICTED AREA
FGM : 17.7(18位) → 18.7(23位)
FGA : 26.0(13位) → 26.2(18位)
FG% : 68.1(20位) → 71.4(29位)

・IN THE PAINT (NON-RA)
FGM : 7.8(19位) → 9.0(25位)
FGA : 17.3(18位) → 18.5(21位)
FG% : 45.2(20位) → 48.6(28位)

・MID-RANGE
FGM : 5.1(27位) → 4.3(13位)
FGA : 11.2(27位) → 11.8(24位)
FG% : 45.4(29位) → 36.4(3位)

・CORNER 3
FGM : 3.4(20位) → 3.3(15位)
FGA : 8.8(18位) → 9.2(20位)
FG% : 38.6(16位) → 35.9(6位)

・ABOVE THE BREAKE 3
FGM : 7.8(1位) → 9.3(15位)
FGA : 22.8(3位) → 24.9(9位)
FG% : 34.1(5位) → 37.1(8位)

・Shoot Contested
CONTESTED 2PT SHOTS : 29.1(13位) → 30.4(9位)
CONTESTED 3PT SHOTS : 15.3(30位)  → 17.0(16位)
CONTESTED SHOTS :  44.4(23位) → 47.4(9位)

皆さんが考えてることは一緒だと思いますので割愛()

気になる個人スタッツ

・Luka Doncic

◯USG% : 36.8 → 34.3

◯3PFG(全体)
3PM : 2.8 → 3.9
3PA : 8.2 → 9.7
3P% :34.2 → 40.0

◯3PFG(Catch & Shoot)
3PM : 0.4→ 0.8
3PA : 1.1 → 2.4
3P% :35.2 → 40.6

 USG%については、本人の意識が変わったのだと思います。カイリー本当にありがとう。また、苦手なC&Sもアテンプト数が倍以上になりながらも確率は上昇。もう伸びしろがないと言われていますが、まだまだです。発作スリーだけはやめろ!

最後に触れずにはいられない大型ルーキー

・Dereck Lively Ⅱ

今では彼無しでは勝てないと言っても過言ではないほど、マブスに多大な影響を与えてくれるスーパールーキーのライブリー。長年の課題だったセンターポジションに終止符を打てるかもしれない。そんな逸材です。
デビュー戦のvs SASでは、世界が大注目ウェンバンヤマを抑えての大活躍。ルカも“He played fu*king amazing.”と語るように、正に衝撃のデビュー戦でした。

まさに守護神。とはいえまだまだ課題は多いですが、一試合一試合が経験値となり、血となり骨となり成長していくのがヒシヒシと伝わります。見ていて本当にワクワクさせてくれる。オールルーキー1st取ろうな!!
ライブリーのドラフト前に調べたプチ情報で、NCAAの対戦校の勝率が5割以上だとライブリーのスタッツが上がると見ました。負けず嫌いなこの男を早くプレイオフの舞台に立たせてやりたい。

現在のスタッツはこちら。
GP : 17
MIN : 25.1
PTS : 8.6
FGM : 3.8
FGA : 5.3
FG% : 72.2
FT% : 59.3
OREB : 3.0
DREB : 4.8
REB : 7.8
AST : 1.2
BLK : 1.5
PF : 3.2

・DALの問題点

ここまで19試合見てきましたが、ざっと大まかな問題点。ここに書ききれないものもあるかと思います。

ディフェンス力<オフェンス力のある選手の併用
セス、THJ、ハーディの二人同時起用です。二人出したいなら、セス、THJ、ハーディのうちの一人+ディフェンス力のあるエクサムの併用がベターかと思います。お世辞にもディフェンスが上手いとは言えず、どうしてもオフェンス力(スリー)が個々のディフェンス力を上回れない試合が多く、ここはコーチ陣の起用によって手綱を引く他ありません。特にクラッチタイムでのTHJの起用。HOTな日以外はオススメできない。

エンジンがかかり温まってきた選手のタイムマネジメント
これは特にカイリーに対してですが、今シーズンはスロースタートで試合中に徐々に調子を上げていくカイリー。2Q中盤〜3Qあたりで体が温まり、流れを掴みかけたところでベンチへ下げられる試合が数試合見受けられました。ミニッツ管理におけるルーティーンがあるのか知りませんが、ここは非常に勿体なく感じます。

・遅すぎるタイムアウト
これは今に始まったことではありません。キッドの就任当時から感じていましたが、彼曰く「コート上の問題は選手に解決させる。そのためタイムアウトは取らない。」と去年どこかの記事で読みました。いやいやいや、その問題を解決に導くのがヘッドコーチでしょ。と思いながらも運命として受け入れています。()
大きなランを作らる前にタイムアウトを取っていれば、分からなかった試合が多すぎます。そして、同じミス(特にディフェンス)をしたら検討してもいいのでは?
そして、今シーズンからCBA改定により、ヘッドコーチチャレンジに成功した場合にチャレンジ権は存続(もう一度使う場合にもタイムアウトが必要ですが)するため、積極的なチャレンジを使ってもいいと思います。

・ディフェンスローテーション
おそらく今シーズン一番の課題です。まずはじめに一線のディフェンスが簡単に抜かれてしまうことが大きな弱点。その後も二線、三線のオーバーヘルプをきっかけに、簡単にキックアウト→ワイドオープンスリーを決められるDALディフェンスの18番。その際にローテーションが崩壊、クロージングに行こうものならワンフェイクで簡単に抜かれてしまう。また、PnRディフェンスが脆く、コミュニケーションミスによりフリーな選手ができやすい。故にペイント内の得点を簡単に許してしまう。なんとかならないもんかね。
ディフェンスの上手いDJJですが、個人的にはスティールを中心にオンボールのアイソディフェンスよりオフボールの方が守るのが上手い印象です。グラントはその逆ですね。ココは上手いことバランスを取っていると見受けられます。

ライブリーのいない時間帯
ルーキーながらマブスの守護神として絶対的な地位を確立したライブリー。嬉しい反面、彼のいない時間帯をどう繋ぐかという問題に直面しています。パウエル、ホームズで残りの時間は上手くやっていますが、センターにしてはアンダーサイズということもあり正直厳しい。特にリバウンドからのセカンドチャンス。クリバーが負傷離脱中はO-MAX(マーキーフ)の起用等でPFのサイズを上げるほかありません。全員ボックスアウトしろ!!

・3ポイント特化の博打オフェンス
シーズン開幕6連勝と波に乗っていましたが、好調の要因は高確率のスリーポイントのでした。しかし、負け試合となると確率は収束し、スターハンドラー二人の単調なアイソオフェンス頼みとなってしまいます。それさえ入らなければ打つ手なしでゲームセット。(博打でマイクロボールがありますが割愛)。上手く行っている試合はパスゲームが出来、相手より走れている印象です。ここの継続性を見たいものですが…。
スリー中心になり好調な試合でもスペーシングがあるにも関わらず、合わせのカッティング等イージーな2点を取るセットが少ない。ここは本当に改善しなければならないと思いました。個人的にルカxカイリーのPnRは効果的なのでもう少し見たいかな。
あとはハンドラーにダブルチームを仕掛けられた時に中継役のライブリーの負担が大きい。パスが上手いだけにコーナー待機していますが、合わせでリム周りに走ってみてもいいのでは??なんて記事を書いていましたが、OKC戦でライブリーがリムアタックを覚えたのでより選択肢が広がりました。なおさら合わせの意識を高く持ってほしい。

まだシーズンは始まったばかりですが、昨シーズンと比較すればまだ希望が見えるシーズンではないでしょうか。とはいえ改善すべきところは多々ありますね。個人的にはプレイオフに復帰し若手たちにプレイオフ経験を積ませることができれば今シーズンは次第点かと思いますが、この先調子を上げて優勝を目指すとなると何か一つ大きな動きが必要ではありますよね。果たしてどうなることやら…。シーズンが終わった頃に各スタッツ数値が改善していますように。今回はこのへんでサヨウナラ。DALファン各位、気付いたこと等コメントくれると幸いです。

GO MAVS!


おまけ
BODY BY LUKA!!


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