見出し画像

【美容師チダヨシヒロさん】髪の静電気はなんで起こるの?原因と対策、除去方法まで詳しく解説!

「プロに聞く美髪講座」第4回目は、美容師のチダ ヨシヒロさんをお招きしました!

今回のテーマは「髪の静電気」です。

これからの乾燥する時期に先駆けて、「今日からできる髪の静電気の予防・対策」をじっくり解説していただきました!

画像1

【美髪の錬金術師】
チダ ヨシヒロさん

専門家集団美容室「Al Chem代表
「美髪縮毛矯正・髪質改善トリートメント専門家」として、お客様の髪を必ず美髪へと導きます。

▼さらに詳しいプロフィールはこちらから
https://chidalog.work/yoshi-lp

1.髪に静電気が発生する原因 

画像2

乾燥が気になる季節になると必ずと言っていいほど起こる ”静電気”。

ドアノブに触る時、着替える時には手元や顔周りでパチパチ…。
気づくと髪までアホ毛がフワフワ…。
なんてことを経験された方は少なくないと思います。

「そもそも静電気とは?」
「なぜバチッと感じるの?」
など、まずは静電気の原因から髪に発生する理由まで解説していきます。

1-1.そもそも静電気って何…?

画像17

静電気とは一体何なのか。。。
簡単に説明すると、電気のバランスが崩れてしまった状態

私たちの身の回りにあるものすべてに『プラスの電気』と『マイナスの電気』が存在しています。
このプラスとマイナスの電気は、通常同じ数だけ存在しているんですね。

摩擦などによりマイナスの電気が移動して、バランスの取れていた状態が壊れてしまう事で起こる現象=静電気です。

静電気を帯びたものは
”元のバランスに戻らなきゃ…!”
と頑張って、両者が触れたときに、マイナスの電気はプラスに帯電した側に戻ります。
このマイナスの電気が戻る時に「放電」が起きて電流が流れるのです。
(バチって感じるのはこの現象なのですね。)

それでは、どうして髪に静電気が発生してしまうのかについて知っていきましょう!

1-2.髪に静電気が発生する原因と条件

画像3

髪に静電気が発生する原因は、髪の毛がなんらかのダメージを受け電気バランスを崩してしまうこと

そもそも、人間の髪の毛はプラスの電気を帯びています。
一方、空気中に含まれているような極めて小さい微粒子レベルの水分はマイナスの電気

健康な髪の毛はバランスが取れた状態なのでプラスなのですが、ダメージを受けている髪はマイナスに傾いてしまうんです。

簡単に言うと、「移動するマイナスの電気を、髪の毛がたくさん抱え込んじゃう」といった感じ。
ちょっとした摩擦で2つの電気バランスが崩れて、静電気が起きてしまうんですね。

さらに、空気が乾燥してくると頭皮や髪が水分を保持しにくくなり、マイナスの電気を失いやすくなります。
これによって乾燥しやすい冬は、特に静電気を感じる機会が増えてしまうのです!

1-3.髪が静電気を帯びる条件

髪に静電気が起きる条件は、下記のとおり。

♢ 髪が静電気を帯びる条件 ♢

1.乾燥してパサパサしている
2.幾度とカラーやパーマを繰り返しダメージを受けている
3.シャンプー時のお湯の温度が40度以上である
4.過度なシャンプーと強めのブラッシングをしている
5.カットの際に毛量を減らしすぎている

1〜4は良く聞きますが、毛量の減らしすぎって影響があるの・・・?と思われた方!
実は結構重要な事だったりするのです!

梳きすぎた髪の毛は、言わば「短い髪の毛が大量にある」と言う事!
その短い髪の毛が長い髪を押し上げていくと・・・広がりを生み出してして、その分摩擦を受ける範囲が増える。
という感じで少なからず影響を及ぼしてしまうワケです。
(もちろん、ちゃんとした梳き方なら問題ない場合もありますが!)


よく、美容室で言ってしまう「長さは変えないで軽めで」というあのワード…。
あれが静電気による広がりを生み出してしまう可能性があるので注意しましょうね♪


2. 静電気を防ぐ対策方法 

画像4


「じゃあ静電気を防ぐためにはどうすればいいの!?」
という方にぜひお試し頂きたいケアの方法をご紹介します!

2-1.高保湿シャンプー&トリートメントを使う

画像5


まずは保湿性の高いシャンプー&トリートメントで毎日ケアしましょう!

シャンプーには” 界面活性剤 ”が含まれていますが、実際のところ一般的なシャンプーに使用されている界面活性剤は洗浄力が強すぎる傾向があったりするのです。。。
皮脂には保護膜(バリア機能)を担う部分もありますので、皮脂を奪いすぎることは様々なトラブルの原因にもなってしまいます。

となると、、、
やはり刺激が少なくやさしいシャンプーを選んだ方が頭皮にとっても髪にとっても最適だという事ですね!

同時に、洗い流すトリートメント・ヘアオイル も必ず使用しましょう!
髪に必要な油分が失われにくくなり、「手触りや滑りも良くなる=髪が滑らかになる」ので帯電しにくくなり、静電気の発生を抑制できますよ。

髪の乾燥は、静電気の影響が出るほかパサつきや毛先のもつれなどのヘアダメージにも繋がります。
静電気で困っている場合は、毎日使うシャンプー・トリートメント・洗い流さないトリートメントを変えて様子を見てみるのも一つの方法かもしれません!

こちらの記事も参考にしていただくと良いかと思います♪
髪の保湿でパサパサ髪をツヤツヤに!おすすめのヘアケア方法&アイテムをチェック

2-2.ブラッシングのやり方・ヘアブラシを見直す

画像6

次に、ブラッシング方法やお使いのヘアブラシを見直してみましょう。

髪のブラッシングは、"頭皮の血流を促す"のに有効な手段。
ブラッシングをするときには、まず毛先を梳かすところからスタートし、ある程度の絡まりがなくなったら優しくリラックスできるくらいの力加減で行いましょう。

力まかせにガシガシとブラッシングしてしまうと、摩擦や静電気を生じる原因になるので注意してくださいね!

またヘアブラシは、静電気防止加工がされているものがオススメです。

ただプラスチック製のヘアブラシは静電気を起こしやすいため、天然毛や木製素材のブラシを使用するのがベストですよ!

2-3.濡れたままにしない+乾かし方に注意する

画像7

自然乾燥を避け、正しい乾かし方を意識するのも大切です。

濡れた髪はキューティクルがめくれやすく、一番ナイーブな状態…!

一度は耳にした事があるかもしれませんが、自然乾燥は髪にも頭皮にも良くないのです。
静電気の発生だけでなく、雑菌が繁殖して痒みや抜け毛、臭いの原因になるのはもちろんのこと、カラーの色落ちや枝毛・切れ毛にも繋がりかねません。

そして、入浴後に行うドライヤー
この時にちょっとした事をしてあげるだけで劇的に乾燥を抑えられる&髪を乾かす時間が短縮できちゃいます!!

それは、” 髪の水分をしっかりとタオルに吸収させてあげる事 ”。

洗濯物も、びちょびちょに濡れたままのものとしっかり脱水されているものでは乾く速度に大きな差がありますよね?髪の毛も同じなんです。

まずはタオルで髪を挟むようにしてポンポンと水分を吸収してください。

画像8

こうする事で、余分な水分を除去できるのでその後のヘアオイルがより効果的になります。

また、髪の長い場合に良くある事なのですが、まず最初に毛先から風を当てている方も多いのでは無いでしょうか?

水は上から下に流れます
頭皮の方からドライヤーを当てていけば、頭皮を乾かしている間に少しずつ中間〜毛先も乾いていきますよ。

毛先が乾き足りない場合は、さっとドライヤーを当ててください。
あまり毛先が乾燥しすぎないように注意することが静電気やダメージを防止する最大の近道です!

お肌の保湿と同じくらい、髪の保湿にも力を注いであげましょう!

3.日々の生活でできる静電気対策 

画像9


静電気は日々のちょっとした事でも対策できます!
ここからは、毎日の生活の中でできる予防方法をご紹介していきますね。

3-1.お部屋の湿度が“ 湿度が40%未満 ”にならないようにする

画像10

おすすめの静電気対策は、お部屋の湿度を40~50%ほどに保つこと

静電気が起きやすい最大の原因はやはり乾燥!
加湿器などを使用して、お部屋の湿度を40%〜50%ほどにする事で、最初に述べたプラスの電気とマイナスの電気のバランスが整いやすくなり、静電気を防止できます。

また、乾燥を防ぐ事でお肌の乾燥も防止できますし、喉や鼻の粘膜もしっかりと機能するのでウイルス対策としての効果も期待できます。
いいことずくしですね!!

3-2.お洋服の素材・組み合わせを気を付ける

画像11

衣類の素材や組み合わせを工夫するのも、静電気対策のひとつ。

寒くなるとニットやモコモコした衣類を着る事が多いですよね。
だって暖かいですもん!

ただ人の身体はマイナスを失ってプラスに帯電しやすい傾向があります。

衣類だと「ポリエステル」などがマイナスに帯電しやすい性質がありますので、プラスに帯電しやすい「ウール」などの衣類の重ね着は電気の移動が活発になるため、静電気が発生しやすいです。

冬場に大活躍してくれる、某暖かいインナーにもポリエステル繊維が使用されていますので、重ね着する素材によっては髪もバチバチっとなるので必要以上の重ね着は避けると良いかもしれませんね。。。

ですが、寒くなってくると重ね着を避けるのは難しいケースもありますので、衣類の厚みや素材などをうまくチョイスしてお洒落を楽しみましょう!

4. 髪の静電気を除去する方法 

画像12


静電気を除去するには、ヘアミストなどを使用するのが一番理想ですが、そんな都合よく持ってなんかないよ!!てなりますよね。笑
そこで、簡単にできる対処方と便利なグッズを合わせてご紹介します!

4-1.シアバターを使う

画像13

シアバターとは、”シアーバターノキの種子” から採れる植物性の油脂のこと。
高い保湿力を持っているので乾燥が気になる方にはもってこいなアイテム!

体に優しい成分なので、最近だと手にも髪にも使用できるタイプの“ シアバター ”が多く販売されています。
香りも様々なので気に入ったものを、持ち運び用の小さなケースに移し替えてポーチに忍ばせておくと、いざ!という時に助かるアイテムです。
(女子力もアップした気になれちゃいます 笑)

手のひらでしっかり温めてから広がる部分につけてみてください。
手に余ったものはそのままハンドクリームやネイルケアとしても使えます!

4-2.静電気防止加工のされているブラシでコーミングする

画像14


前途したように、プラスチック製のヘアブラシは静電気を起こしやすいため、天然毛や木製素材のブラシを使用してみましょう!

最近だと「静電気防止」と表記されている外出時でもコンパクトに持ち運べるブラシもあります。
一緒にヘアオイルも使用すると効果大ですよ◎

4-3.水分をこまめにとる

画像15

いろんな対策をしても一向に改善しない……という人は、いつもより多めの水分を摂ってみることをオススメします。

人間の体はほとんどが水でできていて、体内の水分が減少するとお肌トラブルや腸内環境にも影響があるとも言われています。
こまめに水分を摂ることで髪の乾燥の改善がみられることもあるそうです!

※カフェインが含まれたコーヒーや紅茶などは利尿作用がありますので、できるだけ ”お水 ”での水分補給がオススメです。

4-4.水で濡らす

画像16

どうしても静電気が収まらないなら、水で濡らして応急処置しましょう。
その場しのぎではありますが、外出時でも簡単にできる方法ですね!

ただ、乾いてくるとまた静電気が発生しますので効果は長く続かないと思ってください…。
これは最終手段として、まずはホームケアや予防を心がけていきましょう!

__________________________________________________

これからの季節は特に身近に起こる現象 ” 静電気 ”

うまく対策すれば、いつまでも艶やかな髪でいられる事間違いなし。
是非チャレンジしてみては・・・?

まとまる髪で毎日を楽しく過ごしましょう!

\ 美髪になりたい・ヘアケアを知りたい方はコチラもチェック!/

https://lebenaorganic.jp/mavie/

https://lebenaorganic.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?