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雨見山、大須山、川手山に登ろう

茫々ぼうぼう山を行く。

2022年5月4日(水)

群馬県…みなかみ町

今年のGWは何だかんだとありましてね、疾風怒濤の9連勤を乗り越えて、やっと休日になりました。

あららー!気がづけば、もう5月4日ですよ。
と愚痴ってみても仕方ないですね。

GWの名峰秀山は何処に登っても賑やかだろうから、今回は知る人の少ない薮山彷徨が良いでしょう。

昨年、みなかみ町の小池山から岩本山へ縦走した時に北方に見えた大須山と雨見山、川手山が印象に残り、今年の新緑の頃に登ろうと決めていました。

それぞれの山は紀行本や山行ブログなどで紹介されていますが、雨見山から大須山へ続く稜線を歩いた山行記録を見つける事は出来ませんでした。

情報が無い分、かえって好奇心と冒険心はメラメラと燃え上がります。

「激薮でダメならば、引き返せばいいじゃん」と
いつもの悪い癖!?が頭をもたげてきました。

はてさて今回の薮山彷徨はどうだったでしょう?

☀️晴れ 🌀平穏 🕣8h19m
🐾33,585歩 19.0km ⇅1315m
♨️奥平温泉 遊神館 600円

7:25 秋鹿林道駐車地⇒雨見林道⇒雨見山⇒
P1306⇒大須山⇒赤沢林道⇒霧峠⇒秋鹿林道
⇒川手山⇒秋鹿林道駐車地 15:46


⚠️自動車での秋鹿林道通行に関して

みなかみ町の入須川地区と中之条町の四万温泉を繋ぐ秋鹿林道はすれ違い困難な場所が多いです。
荒れた場所はわだちが深く、四駆でも車高の低い車では進行不能になるでしょう。
落石に注意し、通行は充分に気をつけましょう。


7:25
秋鹿林道/雨見林道分岐点

昨年の山行時に秋鹿林道と雨見林道の分岐の路肩に駐車出来るなぁ、と目星をつけていました。

路肩に5、6台は停められます。

写真撮るの忘れましたが、
今日も元気に地下足袋ですよ♬

出発〜!

雨見山の取り付き点まで林道を歩いて行きます。

今日は朝から快晴です☀️
何ちゃらキンバイかな?
新緑が始まり、気持ちいい林道歩きです。
林道脇の林が広く伐採されていました。
奥には数体の石仏が鎮座しています。
近年まで雑木に埋もれていたのでしょうね。

8:05
川手森林公園入口

昔は川手森林公園にキャンプ場があって賑わった様ですが、閉鎖されてから久しいです。

中に入っていないので、現在の様相は不明です。

あれは雨見山かな!?
川手森林公園の分岐から少し歩くと、建物が!
中を覗くと、何やら色々と見えますね。
パラグライダーの施設?の様ですが、
現在は使われていないのでしょう。
ゲートは開いたままでした。

8:58
雨見山取り付き点

この先から林道は下り坂になります。
標高の一番高い所が取り付き点で良いでしょう。

南側から作業道が上がってきます。
取り付きには道標は勿論、目印も有りません。
何とな〜く、道形が有るかなぁ。

9:06
P1231

小ピークは木に囲まれていました。
標石を探しましたが、見つかりませんね。

この辺りの笹は膝下くらいです。
おっ!熊棚発見!
進めば…
進む程に…
笹の海となります。

昔は山中に作業道があった様ですが、笹に埋もれていました。

笹薮は腰くらいで、目印は有りませんでしたね。

周囲には🧸熊棚が多いです。

何だこれ?水溜りに無数の卵を発見!
後日、調べると
"クロサンショウウオ"の卵でした。(多分)

笹薮の尾根から雑木の林になり、
上を見上げると熊棚ばかりです。

よし!今日からここを"熊の広場"と呼ぼう🧸
(勝手に呼んでいます。)

熊の広場(仮)からのルートはやや難しいですね。

西峰の稜線まで登った方が楽だと思います。
どちらにしろ笹深いので、道迷いに注意ですよ。
山腹を横切って進みましたが、
笹薮と倒木が邪魔でした。
稜線まで上がりました。
どこでもご自由にどうぞ!
雨見山の山頂下に古い目印を見つけました。
GoGo!

9:56
雨見山あまみやま △1347.4m

木立のピークで、展望はいまひとつでしたね。

△三等三角点
コーヒーの空き缶は回収しました。
山頂にも熊棚🧸
木越しに谷川連峰を望みます。
白砂山方面もやはり木越しとなります。

10:10
小休止してリスタート

登って来た笹尾根を戻り、西峰に向かいます。
木の杭は何だろう?

10:26
西峰 標高約1350m

木に囲まれていて、何も有りません。

目印等は一切無し!
カタクリの花があちらこちらに咲いていました。
想像よりも薮が少なく、スッキリしてますね。
木越しですが、少しは展望を楽しめます。

10:50
P1306

地形図に標高点のある小ピークです。

周囲はシャクナゲばかりでした。

ここに来てシャクナゲ登場!
ちょっと嫌な感じになってきましたね。
薮の中に標石を探しましたが、見つかりません。
P1306を越えると、紅白の鉄塔が見えてきました。
シャクナゲはP1306の周辺だけでした。
笹薮ならばなんて事ないけどね、
シャクナゲの薮は勘弁願いたいです。
ブナの芽吹きが始まっています。

快適な尾根歩きが続いていましたが、
大須山が近づくにつれて笹深くなってきました。

あちゃー!急登に笹薮はキツいのよ💦
振り返ると、木越しに雨見山が見えました。
ふぃぃ〜、まだまだ続くのね。
絶望を通り越して、もはや美しい!

11:25
小ピーク 標高約1390m

南へ下る尾根は川手山まで続いています。

ここまでの笹尾根と同じなら、歩けると思います。

またも木の杭発見!
何だろうね?
林道まであと少しじゃ。
ほれ!頑張れ、頑張れ!!

11:36
赤沢林道

林道の反対側から鉄塔の巡視路に入ります。

大鉄塔の下を通って、大須山へ向かいます。
うわぁ、まだまだ薮漕ぎは続きますよ。

大鉄塔から登る大須山

大鉄塔から笹濃い尾根を強引に登りました。

11:47
大須山おおすやま △1430.9m

のっぺりした山頂はすべて笹に覆われています。

笹の中に三角点を探しまたが、見つかりません。

山名板も無く展望も寂しくて、
薮漕ぎの苦労は報われませんね。

とっとと降りて大鉄塔で昼飯にしましょう。

山頂の笹は腰くらい有りますよ。
大須山の北端から谷川連峰を遠望します。
大鉄塔に戻って、のんびりと休憩しましょう。

♬これ絶対旨いヤツ〜
   ♪これ絶対旨いヤツぅ🍜

美味しゅうございました。
本日のデザートはリンゴでございます。

12:35
さてと、そろそろ行きましょうかね。

霧峠まで赤沢林道を歩きます。

てく。
てくてく。
てくてくてく。
約一時間歩くと、霧峠が見えてきました。

13:31
霧峠きりとうげ

霧峠は林道の十字路となっていますが、赤沢林道はゲートがあって徒歩以外は入れませんよ。

ブンブーン!
みなかみ方面からジムニーが上がって来ました。
霧峠から西に下れば四万温泉が近いです。

三十年も昔の話しですが、友人とオフロードバイクで秋鹿林道をカッ飛んだ事があるんです。

今では懐かしい思い出ですね。

『霧峠』の道標
秋鹿林道を下って、川手山の登山口に向かいます。
川手山の登山口が見えてきましたね。

川手山の石仏群とヒカリゴケ


⚠️川手山ハイキングコースに関して

山麓の奥平温泉『遊神館』には川手山ハイキングのガイドプリントが置かれています。

初級のハイキングコースと紹介されてますが、山道は落葉に埋もれていて、道標も目印も無く、とても初級コースとは言えませんね。

川手山の山中には多くの岩窟が有り、幾つもの石仏が安置されています。
岩窟の前には石仏の立て札があるものの、
「次はこっちかな?」と何度も足を止めました。

急峻な岩場の間を進むルートは道迷いの危険が高いので、気をつけなければなりません。

その他では"ヒカリゴケ"や"ズニ石"などの見所が有ります。


13:52
川手山登山口

路肩が広いので、数台の車を停められます。

但し、四駆でも車高の低い車では
ここまで来るのは難しいでしょう。

登山口の前には東屋とトイレが有ります。
川手山の散策路の案内図ですが、
簡素過ぎて非常に分かりにくいですね。
ヒカリゴケは見れるかな?
登山口から入山すると、左右に道が別れます。
右手に続く山道を進みました。
山道は落葉に覆われていて、
踏まれていない感じでした。
歩く人は少ない様に思います。
山中には多くの石仏が安置されています。
まるで牢獄の様です。
中を覗くと…
光ってるぅ〜。
しかしながら光っていたのは
写真のヒカリゴケくらいでした。
ちょっと期待はずれだなぁ。
産泰神
馬喰菩薩
山頂下の大日ヶ岳。

14:36
川手山かわてやま 1184m

山頂は木に囲まれています。

北方が少し開けて展望が有りました。

山頂部にはシャクナゲが多く、
ちょうど開花時期を迎えていました。
北方には大鉄塔の立つ大須山が見えます。
こちらは雨見山?かな、多分!?
中腹の展望地からは南方に展望があります。
岩本山が見えました。
こちらは小池山。
ぐるりと周回する予定でしたが、
道が分からず、来た道を戻りました。

15:12
川手山登山口

登山道が不明瞭で、すべての石仏を見る事が出来ませんでした。

ヒカリゴケは期待はずれで、ズニ石も分からず、
消化不良の川手山でした。

もう少し、ゆっくりと散策したかったですね。

川手山だけでは少し物足りませんが、
機会があれば、また登りたいと思います。

次回はしっかりと散策したいですね。

秋鹿林道を歩いて駐車地に帰りましょう。
須川川は酸性度が強く、
古くは"酢川"と書かれていた事から
"須川"の名の由来となりました。

15:45
秋鹿林道路肩駐車地

終了〜。

今回の薮漕ぎレベルは★★★☆☆で決まりかな!?

雨見山から大須山へ続く笹尾根の薮漕ぎがちょうど良い加減で、ストレスがブッ飛びました。

長い一日となり多少の疲れが残りましたが、
充実した山行となりました。

薮山好きの方ならば、きっと満足するルートかと思いますが、道迷いには気をつけましょう。

どんなに忙しかろうが、どんなに疲れていようが、山登りに行きたくなっちゃうんだよなぁ。

何故って? 答えは簡単です。

 "そこに山があるからね"

なんちゃって。

#360〈おしまい〉

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