見出し画像

万太郎山に登ろう

白霧はくぶ山深くして鳥の一声。

2022年10月11日(火)

群馬県利根郡みなかみ町/新潟県南魚沼郡湯沢町

谷川連峰を形成する名峰群の一つである万太郎山は主脈縦走路の中程に位置しています。
万太郎山を登山地図で見ると主脈縦走の途中に通過する山といった印象を持ちますが、この山を目標にするだけでも十分に面白い山歩きが出来ます。
新潟県の土樽から吾作新道を往復するルートは一般向けだと思いますが、川古かわふる温泉から毛渡乗越けとのっこしに上がるルートは林道歩きが長く、ハイカーは少ないです。
個人的に興味があるのは土樽と川古温泉を南北に跨ぐルートと川古温泉を起点にして毛渡乗越から仙ノ倉山、大源太山へと周回するルートです。
前者は体力や難易度ではなく川古温泉発着のバスがないのでソロでの日帰り山行は難しいです。(ヤル気次第ですが…)
後者は谷川連峰主脈縦走馬蹄形縦走に肩を並べる程のロングルートとなり、難易度はかなり高いと思います。(体力と根性次第ですが…)
今回のルートは未踏なので登山道の確認と毛渡乗越までどの位の時間で登れるかを知る為に、秋の好日を狙って歩いてみる事にしました。
しかしながら山の天気とは分からないもので、群馬県側はよく晴れましたが、主脈縦走路は白霧に包まれて、大展望は消えてしまいました。
谷川連峰の天気ってホントに気まぐれですね。

🌤️晴れ 🌀軽風 🕙9h47m
🐾41,648歩 22.7km ⇅1610m
♨️湯宿温泉 湯本館 600円

6:25 川古温泉⇒赤谷林道⇒赤谷川渡渉点
⇒毛渡乗越⇒越路避難小屋⇒万太郎山⇒
越路避難小屋⇒毛渡乗越⇒赤谷川渡渉点⇒
赤谷林道⇒川古温泉 16:12

浜屋旅館の手前に広場があり、十数台の車を停める事が出来ます。
谷川連峰の毛渡乗越へ上がる登山道と黒金山から大源太山登山への起点となりますが、いずれも登山口まで長い林道歩きがあり、ハイカーよりも釣り人が利用する方が多いでしょう。

6:25
川古かわふる温泉駐車地
出発〜!

他に車が一台停まっていました。
釣り人かな?どうだろう。
浜屋旅館の脇を通って細道を歩いて行きます。
赤谷林道は一般車両の通行は出来ません。
しばらくは赤谷林道を歩いて行きます。
この林道歩きがホントに長いんですよ。
ノアザミ
セキヤノアキチョウジ
カメバヒキオコシ
長い長い林道歩きですが、
路傍の花を見ながら飽きずに歩けました。
いゃ、飽きたな!
時折り、眼下に赤谷川の渓谷美を眺めます。

7:36
赤谷林道/渋沢林道分岐

分岐は右手に上がって行く赤谷林道に進みます。
分岐から渋沢林道に入るとすぐに赤谷川橋があります。
写真だけ撮って赤谷林道に戻りました。
前方に烏帽子岳から降りてくる岩尾根が見えてきたね。
赤谷林道は途中で崩壊していましたよ。
木々に色づきは見られません。
紅葉はまだ先の様ですね。
歩き良い山道が続いています♪

8:03
赤谷林道終点

赤谷林道から毛渡乗越線に変わります。
道が細く、外傾していて歩きにくいですよ。
谷の反対側に滝が見えてきました。
写真の左が雄滝、右が雌滝になります。
なかなか見応えがあって必見です👍🏼
赤谷川の渡渉点が見えてきましたよ。

8:42
赤谷川渡渉点
上流も下流も飛び石で渡れそうもありませんね。
ブーツの人は脱いだ方がいいね。
トレランシューズか地下足袋ならそのままどうぞ。
地下足袋の人はいないか(笑)

⚠️雨天時は危険地帯ですよ。

谷間に見える山は東俣ノ頭かな?
浅そうな場所を探してLet's go!
浅い場所で脛くらいかな!?
うぅ〜冷たー。
そのうち乾くでしょ!
ここで水を補給しました。
ついでに一息入れましょうか。

9:00
さて、行こか!
赤谷川の渡渉点から大きな滝を高巻きします。
目印に従って先に進みましょう。

右岸から回り込んで滝の上に向かいます。
⚠️スリップは要注意ですよ!
えっ、そこ渡るのか!?
あらま!反対側にロープが下がっていますが、
水量が多い時は激やばポイントですよ。
赤谷川本谷にマワットノセンが見えました。
ここまで来なくては見れない滝ですよー!
紅葉が進めば、黄色のトンネルになるね♬
登山道はよく整備されていましたよ。
今夏に手入れしたのでしょう。
刈られた笹はまだ青々としていました。
あれ〜、稜線はガスってるね。
毛渡乗越下のガレ場に細い沢が流れていました。
稜線から高度差80m、距離は200m位かな!?
ちょっと見つけづらいかもね、
耳をすまして沢音を聞きましょう。

10:28
毛渡乗越けとのっこし 1568m

ガビ〜ン!
ガッスガスじゃんかよー!
参ったね〜。
季節外れのハクサンフウロが咲いていました。

10:51
越路こしじ避難小屋

フンガー😤!
あれ、扉が開かないよ。
これじゃあ、避難出来ないですよー!
避難するのは諦めてガスガスの稜線を進みます。
群馬県側には時折り展望がありましたが…
ずっとこれですよ。
と、気分が沈んでいたところで
ガスが切れて東俣ノ頭が姿を見せました。
シャッターチャンスは逃しませんよ。
登山道は山の北側を巻いて続いています。
稜線の紅葉はもうピークかなぁ?
ガスに包まれたヤセ尾根を進みます。
晴れてたら良かったのにね。
万太郎山の手前で一瞬だけ山容を見ましたが、
すぐにガスに消えちゃったよ。
これっきり稜線からの展望はありませんでした。

11:27
万太郎山まんたろうやま △1954.1m
ヤッホッホー!なんて
展望は無く、テンションが上がりませんね。
山頂ではソロの男性が休憩中でした。
みなかみ町の方で、谷川岳から縦走してきて吾作新道を下山して電車で帰るそうです。
ずっとガスガスで、お互いに残念でしたね。

△三等三角点
山頂から小出俣山を望めません。
晴れていれば目の前なんですがね。
只々、コンビニの🍙おにぎりを囓ります。

12:00
もう帰ろ!

来た道を戻ります。
展望も無く、ガツガツと歩くのみでした。
Beautiful!
縦走路にはマツダランプの道標がいくつか残っています。

12:24
越路こしじ避難小屋

ヒキガエル

12:39
毛渡乗越けとのっこし 1568m

毛渡乗越の下のガレ場は気をつけましょう。
目印が無く、登山道が分かりにくいですよ。
ガスガスの稜線に別れを告げます。
次回は晴れた日に登りたいですね。
またいつかマワットノセンを眺めに来ましょう。

13:56
赤谷川渡渉点

ちょいと一休み。
再びジャブジャブと足を濡らして渡ります。
忍法、隠れ身の術!
カエルさんすごいね。

14:49
赤谷林道終点

15:14
赤谷林道/渋沢林道分岐

やっと浜屋旅館が見えてきたよ。
今日は長かっね、よく歩きました。

16:12
川古温泉駐車地
ふぅぃ、終了〜!
疲れすぎて最後の写真撮るの忘れちゃったよ。

今回は22kmを越えるロングルートとなり、なかなか歩きごたえがありました。
毛渡乗越までの道も分かったし、これで日帰りでの仙ノ倉山、大源太山の周回ルートに目標が立ちました。
春秋の好日で心身ともに充実した時ならばやれそうですが、無理せずに泊まりの山行でも良し!として来年の山行でチャレンジしましょうかね。

今日は期待していた大展望にも出会えず、紅葉もまだまだ先だった様で残念でした。
それでも雄滝雌滝マワットノセンを見れたのは良かったですね。
赤谷川周辺は11月に入った頃が紅葉の見頃になるでしょう。
谷川岳の紅葉🍁はどうだろうか?
来週、出掛けてみましょうかね。

#375《おしまい》

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?