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物語山、毛無岩、千ケ平に登ろう

薮岩に吠える。

2022年11月10日(木)

群馬県甘楽郡…下仁田町/南牧村

今日のルートは予想以上に難儀しちゃったよ。
西上州の魅力満載の薮尾根でした。
物語山ものがたりやまからは快適な尾根歩きでしたが、樽ノ上山たるのかみやまの手前に難所が立ちはだかります。
尾根の乗り替えの急斜面は細い立ち木や木の根を掴んで登るしかなく、逆周りだとロープがないと手詰まりになるかもしれません。
樽ノ上山まで登れば、その先のトヤ山から毛無岩けなしいわまでは過去に整備された黒滝山遊歩道の道形が残っているので問題無いでしょう。
毛無岩から北尾根を下山しましたが、千ケ平せんがだいら周辺がなかなかの難所続きでしたね。
2016年に三ツ瀬のグラウンドゴルフ場から千ケ平、毛無岩と往復した時には目印がついていましたが、今回は目印が見つからずにルートファインディングが非常に難解でした。
過去に歩いた事があるから大丈夫だろう!と考えが少し甘かったですね。
ヤ○レコやYAM○Pでは今回と同様のブログが散見されます。
このレポートと合わせて参考になれば幸いですが、このルートは薮山歩きに慣れた人でも厳しい山行になるかと思います。
入山する際には早出を鉄則にロープを用意して充分に注意しましょう。
薮山レベルは★★★★☆で決まりだね。

🌤️晴れ 🌀平穏 🕙9h59m
🐾36,914歩 18.4km ⇅1560m
♨️西下仁田温泉 荒船の湯 700円

7:15 サン・スポーツランド下仁田
⇒物語山⇒樽ノ上山⇒トヤ山⇒
毛無岩⇒千ケ平⇒道平川ダム⇒
サン・スポーツランド下仁田 17:14

今回は長年温めていた念願のルートです。
やるならば晩秋の頃と決めていましたが、なかなか実行出来ずに数年が過ぎてしまいました。
今日は晴れの天気予報でタイミングも体調も申し分なくチャンス到来となりました。

7:15
サン・スポーツランド下仁田
Let's go!

早朝で他に車はありませんでした。
今日は静かな山行になりそうです。

ご利用の詳細は下仁田町のHPからどうぞ⬇︎⬇︎⬇︎ 

駐車場から道路を挟んで反対の林道に入ります。
物語山の登山口までしばらく林道歩き。
⚠️一般車両は通行禁止です。

7:58
物語山登山口

登山口の道標から入山します。
色づく木々を見ながらガレた斜面を
九十九折りに登って行きます。
途中には崩れた炭釜がありました。

8:32
物語山西峰/本峰鞍部

先ずは鞍部から西峰に登ります。
西峰は眺めが良いので、外せませんね。

8:37
物語山ものがたりやま西峰 967m

山頂からは北方に展望が広がります。
妙義山塊が良い眺めです。
浅間山方面も展望良好ですよ♫
鞍部に戻り、本峰に向かいます。

8:58
物語山ものがたりやま本峰 △1019.3m
ぐんま百名山に選定されている物語山は手軽に登る事が出来ます。
西峰で展望を楽しんだら、本峰でのんびりと休むのが良いでしょう。
物語山に伝わるメンべ岩の逸話など調べてみると面白いかもしれませんね。

本峰は木に囲まれています。
△三等三角点
山頂の東端から木越しに妙義山を眺めました。
落ち葉🍁に腰を下ろして小休止。

9:20
出発〜!
いよいよ、この先から薮ルートの始まりです。

南のピークに新しい山名プレートが!
生木にビス止めとは感心出来ませんな😤
こんな物は何の意味も無いので、
取ってしまおうかと思いましたがね…
いつか付けた本人様に取って頂きたいものです。
目印はないね。
ヤセ尾根の通過は慎重に!
気持ちいい〜♬
樹間に樽ノ上山が見えましたよ。
落ち葉🍁にはまだ色が残っていました😍
ほとんど歩く人はいない様で、
踏み跡は不明瞭です。
WOW!
Gorgeous!
植林地の下方からチェーンソーの音が聞こえてきます。
生活に密接しているのも西上州の薮山の特徴ですね。
おっ、目印発見!ですが、
この後は一つ二つあったくらいでしたね。
あららっ!
季節外れのヤマツツジが咲いてました。
途中の岩峰から鹿岳が見えました。
スカイラインは赤久縄山かな?

10:47
尾根乗り替え地点
快適だった尾根歩きはここで終了!
前半で唯一の難所が立ちはだかります。
こりゃあ、直登は無理そうだぁ!

ザレザレのブッシュクライミングです。
登れそうな所を細い立ち木や木の根を掴んで登りました。
⚠️ズリ落ちたらただじゃ済みそうにないね。
上から見ると、降りれそうなルートが分かりにくいですね。
逆周りだとロープが無いと手詰まりになるかも!
難所を登り上げてしまえば、
再び快適な尾根になりました!
左側が切れ落ちていました。
⚠️転落注意‼️

11:37
樽ノ上山たるのかみやま △1166.8m
山頂は木に囲まれていて展望は寂しいです。

古い山名板がありました。
△三等三角点
木越しに物語山が見えました。
Beautiful🍁
樹間にトヤ山が見えましたよ。
もうひと頑張りじゃ。

12:10
トヤ山 1230m
山頂は素晴らしい展望台ですよー!
景色を眺めながらゆっくり休みたいけどね、お昼過ぎちゃったよ。
計画より一時間も遅れてるから早々に先に向かわないとな。

物語山から歩いてきた薮尾根が良く見えました。
浅間山は壮大な展望ですよ。
南方には両神山や怪峰、奇峰の数々。
サクサクッと行動食を腹に詰め込みます。

12:20
さて行こか!

まだ半分も歩いて無いものなぁ、
よし、頑張ろう!
昔は南牧村にある黄檗宗の古寺、黒瀧山不動寺から
荒船山まで黒滝山遊歩道が整備されていました。
現在この遊歩道は未整備で、登山地図には
道線が無かったり、破線路となっています。
今回歩いたトヤ山と毛無岩の間は未整備ながら
目印がいくつかあって道形が残っていましたよ。

⚠️過去の山行で線ヶ滝を起点に立岩分岐から
崩落地を越えて毛無岩を往復した事があります。
崩落した急斜面で難儀した事を思い出しますが、
現在、崩落地がどうなっているか?は不明です。
道形はしっかり残っていましたよ。
毛無岩まで歩く人はボチボチいるんじゃないな?
西群馬幹線81号が今日のルートの中間点です。
12時36分かぁ、遅れは取り戻せないね。
カラマツの黄葉は終盤でしたが、美しかったですね。

13:03
P1275m
ここで南牧村道場どうじょうからの山道と合流します。

倒れた道標が転がっていました。
毛無岩東面の尾根ルートを進みます。
もうちょい、もうちょい。
ホイホイホイっと。

13:25
毛無岩けなしいわ 1300m
登頂〜、やったぜ!
だけど、ゆっくりする時間が無いね。
少し休んでサッサと下山しましょう。

西方はイデミから荒船山、浅間山が良い眺めです。
物語山から登ってきたルートを一望します。
よく頑張った!
うほほーい、山頂から恐る恐る下を覗きます。
⚠️転落は即OUT!
カップヌードルはパスして🍙だけ食べました。

13:40
よし、行くぜ!

まだまだ長い道のりが残っています。
時間に余裕は無いけど、慌てずに行きましょう。
なかなかの高度感のあるナイフリッジ!
展望峰から毛無岩を振り返ります。
またいつか👋🏼

14:02
相沢越/千ケ平分岐

立ち木に字の読めない道標がついています。
下山ルートとなる千ケ平方面は倒木で塞がれていました。
くれぐれも迷い込まない様にして下さい。
道場へはここを左折して毛無岩の岩峰下を進みますよ。
さぁて、いざ千ケ平へ!
目印が一つも見当たらないね。
ピンクのテープが少しあったと思ったけどな。

14:36
P1116m

手が届きそうな木の上に熊棚がありました。
古い目印があったけど、これっきりだったね。
快適な尾根でしたが、岩峰に行く手を阻まれました。
東か?西か?目印も踏み跡もありませんね。
西側の明るい斜面を巻いて尾根に戻ります。

⚠️毛無岩の北尾根は基本尾根通しに歩きます。
険悪な岩場は巻きましたが、要所に目印が無いので、これらを越えるのに非常に難儀しました。
尾根から降り過ぎると戻れなくなるので、慎重に行動する必要がありますよ。
紙の地形図だけでは心細いでしょうから、GPSを併用することをオススメします。

樹間に千ケ平の岩峰群が見えてきました。
千ケ平の本峰まで二つのピークを越えていきます。
展望峰から毛無岩を振り返りました。
荒船山がよく見えますが、逆光で眩しいね。
なかなか、先に進めないね。
あれが本峰かな?

15:20
千ケ平せんがだいら △1157.8m
ふぅい〜、やっと千ケ平だよ。
3時過ぎちゃったし、参ったね😵‍💫
明るい内に下山したいけど、焦りは禁物です。

△三等三角点
一呼吸入れて、すぐに歩き始めました。
目印も踏み跡もありませんね。
尾根の西側は植林帯になっています。
陽が傾いて、植林帯の中は暗くなってきました。

16:14
P749m

前方に送電鉄塔が見えてきました。
植林地が伐採されて東面が開けています。
正面に物語山、眼下には農村公園を眺めます。
メンべ岩が目立ちますね。
西群馬幹線74号の下を抜けるとP590mです。
16:41のP590mは真っ暗、標石は見つかりませんね。
この先は尾根を直進して、GPSを見ながら
植林帯を下りトンネルの西側に向かいました。

16:54
芦野平トンネル

何とか明るい内に車道まで降りる事が出来ました。
真っ暗なトンネル抜けると道平川ダムです。
サン・スポーツランドまでトボトボと車道歩き。
山の向こうに陽が落ちると、
あっという間に暗くなってきます。

17:14
サン・スポーツランド下仁田
終了〜、駐車場に戻ってきた時には真っ暗でした。
計画した時間通りには歩けずに残念でしたが、無事に下山出来たので良しとしましょうかね。
しかし遭難の可能性を否定する事は出来ません。
物語山からトヤ山まで登るのに計画以上に時間がかかった事!
下山した北尾根は過去に一度歩いた経験から油断があって、ルートファインディングに難儀した事!
以上、反省すべき事をよく反省し、次の山行に生かさなければいけませんね🙇🏻

「悲しい時ー」「夕日が沈む時ー」

#377《おしまい》

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