"不心得のすゝめ"

このnoteで何度も忠告する。
これらの記事は決して未成年飲酒や喫煙を助長するものではない。今貴方がそれをしようとしているのなら私は止めよう。
つまり、このnoteを閲覧する行為ごと辞めることをお勧めしたい。

ただ私はそういった【辞めることをお勧めしなければならない事柄】の渦中で生きてきたし、死んできた。今思えばそれは経験として語り継ぐことが出来るのだが、可能性としてだ。可能性の話をしよう。そう。二度と生き返ることが出来ないパターンも存在する。

貴方がそのパターンを恐れるなら、辞めとこう。



昨日の出来事だった。
僕はバイトの休憩中、必ず煙草を吸いに外の喫煙所(とは言ったものの、コンビニエンスストアのように設置型の灰皿が寂しそうに立っている場所であるから、それは〇〇所と呼べるのか不確定である)に行く。
喫煙所は出口からすぐ出て右手にあるのだが、左手には駐輪場がある。そんな場所では、主婦が子供を荷台に乗せてえっさほいさと自転車を走り進める姿を僕はよく見たりする。大変だなぁ、と特に関心も無い思いを心にしまいながら煙草を吸うのが日課だ。

この思いは別に悪いことでは無い。
こちらも労働で心身を消耗しているところで【煙草】というオアシスを感じているのであって、主婦も主婦で夜22時過ぎに子供が寝た後、1人高いアイスクリームを食べる瞬間が来るのだから、そのオアシスの時間帯や環境が違うだけである。HPの回復方法が【戦闘中に使用するケアル】か【街でイベントが発生し終わった後のエリクサー】か。そんなところだ。つまり、HPを回復することに変わりはない。

そんな駐輪場を横目に見ながら昨日も煙草を吸っていると、若い男が自転車に乗りながら煙草を吸っている姿を見た。友人らしき男と話しながら、すぐそばにある喫煙所を視認しながらHPを回復していた。

語彙力が欠如した言い方をすれば、腹が立った。煙草を吸っても良いよ、なんて書かれた場所がすぐそばにあるのに、自転車を停めてもいいよ、と書かれた場所で吸うのはマナー違反ではないか?なんて思ったからである。
マナーなどあって無いようなものだし、例えば料理を食べ終えたあとのフォークとナイフの位置は〜みたいに、大して意味は無い。だから何だと言うのだ、という事柄であるのだが、喫煙所の件だけ、僕にとって腹立たしいマナー違反であることは間違いない。結局、マナーはマナーを遂行する当事者の自己満足から生まれたものであるのだ。

そうして自己満足が満たされなかった僕は、その男たちに声をかけた。煙草吸うならそこに灰皿ありまっせ、煙草吸うならそこで吸いな、みたいなニュアンスである。

この僕の言葉に対して、男は舌打ちをした。その後無言で灰皿の方へ向かい、煙草を揉み消し、戻ってきた後、自転車でそそくさとその場を去っていったのだった。自転車には高校の名前が刻まれたシールが貼ってあるのが見えたのは特に何も言わなかった。

うん、まぁかわいいところもあるんじゃねえの、ちゃんと灰皿の方に行ったし、なんて思ったりしたが、そんなかわいいところを見せるなら未成年喫煙なんてしなきゃいいのに、とも思ってしまうのでした。

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ここからは僕の思想である。

悪いことは堂々とするべきだ。

これは、僕の中にあるよく分からないポリシーである。

例えば。例えばの話をしよう。
隠れて仲間内で悪いことをしたとしよう。
この悪いことが誰にも見つからない場合、その人物は【悪いことをしていない】と思われてしまうのではないだろうか。悪く見られたいのに、悪いことを他人見せない。矛盾した状況が発生するのではないだろうか。

まぁ、それが今の若者にとってのマスターベーションなら良いのだが、悪いことをしたい願望の根本にあるのは【大人びたい】の感情であって、大人と同じ行為をするだけではなく、大人と同じ状況下で同じ行為をしなければ成立しないのではないか?

つまりだ。
悪いことをしたい願望があるのなら堂々とするべきだし、未成年喫煙するなら店の1番大きい出口にある喫煙所を使いニコチンを摂取すれば良い。バレたくない、そんな感情があるのならば悪いことなどするべきではないと僕は思う。

先程の例で言えば、隠れてやっているうちはただのマスターベーションに過ぎない。ただの童貞だ。自己満足を満たして格好良くなっているだけだ。

いやまぁ、僕も隠れて煙草を吸っていた過去があることは過去の記事で書いた通りではある。実際、童貞だったし。それでも僕はそれで満足していたし、18歳までは誰にも言わずに煙草を吸っていた。そんなオナニーが好きだった。

そんな僕の過去を当てはめた時、今の若者はそんなオナニーをお互い見せつけ合い、満足しているようにしか見えないのだ。時代の変化で異性の平均的な好みも変わるのは重々承知している。
ただ、悪いことをする理由として、ただ悪いことをしたいから、なんて理由に置き換わっている感覚が気持ち悪い。悪いことの根本は【大人びたい】という未成年特有の感覚であって、弱さであって、葛藤である。

大人びたいなら、堂々と大人の振りをして欲しい。居酒屋に入って、簡単に生中を頼んで「苦www」と叫んでほしい。年齢確認されない煙草販売店をさがして「赤マル」と言ってほしい。

それなら僕は認めよう。
社会が認めなくても認めよう。

他人に迷惑をかけたり、隠れてするだけでは、どうせ君は子どもなんだよ。

あの自転車もママチャリだったしね。

煙草買う金あるなら、まずロードバイクくらい買いな、若者よ。

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