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13億人の妹と呼ばれる女優…周冬雨(チョウ・ドンユイ)の出演映画はハズレなし

チャン・イーモウ監督の、文化大革命を時代背景とした初恋の映画とくれば、絶対にハズレないだろうと、映画館に見にいったのが、「サンザシの樹の下で」だった。
案の定、わたしの趣向に直球ドはまりの純愛映画だった。そのときの主演女優がチョウ・ドンユイ(周 冬雨)であった。
そして、これが彼女のデビュー作なのであった。
どこにでもいそうな普通の女の子だが、なんと可愛らしく、初々しいヒロインだろうと思った。でも、彼女は「普通の女の子」なんかではなかった。
そのときは、こんなに演技が上手くなるとは思いもしなかった。
彼女をちゃんと見出すあたり、さすがは、チャン・イーモウ監督だ。

それから、6年後の2016年、韓国俳優ィ・ジュンギと共演したのが「シチリアの恋」だ。このときの、ドンユイの演技のうまさといったら、完全にイ・ジュンギをくっている。韓国で演技派の名高いイ・ジュンギだが、完全にくわれている。
もう、これは、チョウ・ドンユイのための映画になっている。
彼女の表情演技を楽しむための映画といっていいと思う。
本当に、彼女は、演技の才能があったのだだとつくづく思い知らされた。

だから、やっぱり、もう相手役は、金城武くらいじゃないとダメなんですよ。というわけで実現したのが、2017年の映画「恋するシェフの最強レシピ」。恋のライバル?役で、あのリン・チーリンを出すあたりは、中華圏ヒロインの世代交代を演出していて興味深い。だって、リン・チーリンは、そのあたり、快く引き受けそうだけど、韓国の女優さんなら、こうはいかないないだろうと、小姑目線で思ったりもする。
中国人って懐深いのよね。まあ、わたしの個人的見解ですが。

Netflixで配信されている「僕らの先にある道」
この映画でも、ドンユイの演技はすばらしかった。
中国映画の「信じて見る女優」に、わたしは、一番に彼女を挙げたい。

1992年生まれのチョウ・ドンユイ。あの少女が、もう30歳になるなんて、わたしも歳をとるわけだ、なんて感慨も深くなるのだった。


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