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不惑の韓流女優シリーズ⑦キム・テヒ~韓国一の美人女優といわれて~

美人は得か、損かなんて、そんなの得に決まってるでしょ。10人中9人の答えは、もちろん「得」でしょう。
では、何が、どう得なんでしょうか?というと、美人の基準もタイプもそれぞれなので、結局、答えもケースバイケースになってしまうのですが・・?

韓国一の美人女優といえば、キム・テヒ。1980年生まれ、40歳。
長年にわたり、美人女優ランキングでは栄光の第1位でした。
審美眼は人それぞれにもかかわらず、彼女が常勝だったのは、やはり名門ソウル大学卒の肩書がものを言う、天下無敵の才色兼備だからなのです。

そこのところを、深読みすると面白いのですが、韓国でも、一般大衆の美人に対する感情は、憧れとコンプレックスがあざなえる縄のごとしなんじゃないかなと思うのです。

その意味もあり、韓国での、キム・テヒの人気は特別だそうで、影響力があることから女優としての作品出演より、CM出演のほうに、芸能活動の中心がいっていたそうです。結果、これが裏目にでました。

つまり、韓国一の美人女優と言われる割には、メロドラマでの作品には今ひとつ恵まれなかったのです。イケメン俳優との共演も、韓国四大公共財とはなしで、同年代のイム・スジョンに比べると、その差は歴然、美人だから得している感はあまりないです。(イケメンと共演って得なの??)
さらに不運なことに女優としては、出演するたびに、演技力のなさが話題にあがってましたから、映画でも有名監督に起用されるはずもありません。

「マイプリンセス」でソン・スンホンと、「アイリス」でイ・ビョンホンと共演していて、この二つのドラマは、ヒットして演技力もそこそ評価されているので、作品や相手役によっては、もっとどうにかなっていたんじゃないかと思うのです。

芸能事務所のマネージメントがもっと良ければ、韓国一の美人女優が韓流メロドラマで代表作がないなんてことにはならなかったと思うのです。

しかし、これは、あくまでわたしの個人的推測ですが、キム・テヒ個人は、プライベートでは、メロドラマの主役を地でいくような人だと思います。

キム・テヒの夫は、あのピ(チョン・ジフン)です。
彼の生い立ちと売れるまでの努力は、韓流ファンなら知るところでありますが、本当に彼は、肩書もバックもなく自分の芸ひとつで名をあげた苦労人で、もちろん女性ファンも多いです。だから、二人がディスパッチされた後は、ハイスペックなキム・テヒと彼はお似合いなのかどうなのか論争になり、大衆の憧れとコンプレックスの感情が入交り凝縮されたスキャンダルとなりました。
ピは、兵役のさなかに彼女とデートしていたことで、懲戒処分までくらったりしました。キム・テヒの彼氏ということで、男性社会の嫉妬を買ったのかなとも思います。しかし、皮肉なことに、このスキャンダルは、彼女の出演作より、ずっとドラマチックな展開になりました。
その後の芸能活動や人気も足を引っ張られたと思いますが、二人はそんな障害にも負けず結婚しました。

そして、出産後出演したドラマがこれ、「ハイ バイ、ママ」です。

この作品で、ようやく、母となったキム・テヒの自然な演技が評価されるようになりました。わたしは、今後は、キム・テヒは、松坂慶子路線もありなんじゃないかと思いました。
そもそも人と比べること自体がナンセンス、自分らしく演じるのが、結局美しさも引き立つことになるわけで、キム・テヒも、四〇歳を過ぎて、ようやく韓国一の美人女優というレッテルから自由になれたのだなと思いました。


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