幻の長編から未発表短編まで(『飛火野耀 読本』より)
デビュー作『忍耐の祭』(1979年12月)から再デビュー作『イース』(1988年3月)まで。空白に思えた期間も、作家は書き続けていた。
本項では知られざる長編1作と短編3作について触れていこう。
願わくば、作家自身か著作権継承者と連絡がつき、本として刊行されますように。
・幻の第二長編(1983年)
飛火野耀/山科春樹には幻の長編が存在している。
デビューから4年後、『忍耐の祭』の次に発表された作品。
それが本作、
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