風説の流布、及び保存(『飛火野耀読本』ミニコラムより)
覆面作家、飛火野耀とは誰か?
その正体が山科春樹であると判明するまで、いくつもの噂が流れた。
ひるがえって、2021年。それらの噂を信じる者は、もはや居ないと言っていい。
風説の流布が起こったのは二十年近く前。インターネットが黎明期を脱し、誰もが知るようになった頃のことだ。
当時を知る者の記憶はしかし、今となっては薄れつつある。ゆえにここで、その痕跡を残しておく。あくまでも風説であると留意した上で、こんな事もあったのかと思って頂ければ幸いだ。
(以下、飛浩隆説、大塚英志説、村上春樹説について検証しています)
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