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【40女の婚活】7人目:もにゃもにゃ男

42歳
障がい者介護職


婚活パーティーに行かない!と決める前にマッチングした人。

婚活パーティーではじめて対面したとき(50歳くらい…?)って思って年齢を聞くと42歳でびっくり。

めちゃくちゃ老けてた。

土曜の午前中からの婚活パーティーにスーツで参加していて、そのせいでもあったかも。

「このあと仕事ですか?」と聞くと、休みだけど婚活パーティーに何着てきていいかわからなくってスーツにしたって言っていて、その不慣れさは何かよかった。

あと、すごく楽しそうに笑うから、それは好印象だった。

最終的なマッチングの投票の時に、他にまた話してみたいと思う人もおらず、この人を書く or 白紙で出すをギリギリまで迷って、せっかく来たしお金払ったし!と思って書いてマッチした人。(とんだ貧乏根性)

なので会場から駅まで一緒に帰る時に「お茶しますか?」と誘ってくれたが、婚活疲れしてたこともあり断った。

次の日から、朝と夜ラインが来た。

朝「おはよう」+今日の天気について
夜「ただいま」+今日の感想

毎日。

その頃、好きな人のことばかり考え、常にお腹を壊してるような状態の病み期になってしまい、まるで彼氏ヅラのラインに返すのが面倒になってきていた。

彼氏ヅラではあるが、毎日同じような内容で、ご飯の誘いとかもなく、何も発展する様子がない。

🙍‍♂️「おはよう」
👩‍🦰「おはよう」
🙍‍♂️「ただいま」
👩‍🦰「おつかれ」
の繰り返し。

ん?わたしメル友募集に応募したんだっけ?って思った。
(そんなのに付き合ってる時間はないんだよなー)

1週間ばかり続いたある日、いよいよ面倒になり、朝と夜の2回、意図的に既読スルーした。

2回も既読スルーすれば、送ってこなくなるだろうとふんでいた。

次の日の朝、
🙍‍♂️「昨日から返ってこなくなりましたが、何かありましたか?」
ときた。

変に気を引くようなことを送ってくるのでもなく、勝手に身を引くのでもなく、ちゃんと聞いてきたことに誠実さと素直さを感じて、

👩「本当に勝手なこと言ってすみません。ちょっとばたばたしていて、連絡をとるのを控えさせてください」

と返した。

🙍‍♂️「わかりました。大丈夫になったら連絡ください」

と返ってきて、彼氏ヅララインは終わった。

それが1か月前。

もうこのまま放っておこうと思っていたが、最近になり、ちょっと会ってみるかという気持ちになった。
(なんでだろ?)

👩「連絡とれてなくてすみません。落ち着きました。もし土日どっちか暇だったら、ご飯行きませんか?」

と誘った。
自分勝手そのものである。

🙍‍♂️「大丈夫になってよかったです!日曜は休みです」

と返ってきた。

18時に新宿西口の地下交番前に集合にしましょう、となり当日を迎え、私は心配になっていた。

よく考えると、けっこう日付がたってしまってて、あんまり顔を覚えていない…
果たして無事、会えるのか?と思いながら向かった。

スーツでもなく婚活パーティーの時はしていたマスクもしていない服装は若めの老けた人がいたので、
「この人か??」
という感じで近づいたら、向こうも
「この人であってるよな??」
って顔してて、お互い神妙な顔であいさつした。
(このデートでここが一番、おもろかった)

お店は予約せずに適当に入ろう、という話になっていたが、どうしましょうか?とも何も言い出してこないので、
「なんか食べたいものありますか?」
と聞くと、もにゃもにゃ言ってて要領を得ない。

「逆に食べたくないものは?」と聞いてももにゃもにゃ。

「昼何食べたんですか?」と聞くとパスタと答え、「ちなみに昨日の夜は中華だったんで、パスタと中華以外がいいですかね」と付け加えてきた。

「まつりさんは?」とは聞いてくれなかった。
わたしが昼何食べたかは、気にならんか?

聞いてくるかな、と思ったから、
「今日のお昼、婚活で出会った人と寿司行ってました!」って答えて、
(え?こいつデートはしご?)って思わせてから
「婚活パーティーで友達になった女性2人と、スシローいってました!」
って言おう、と用意してたのにね。
やれやれ。

暑すぎて、とっとと店に入りたかったので、
「思い出横丁か、小田急百貨店の中のお店にしましょう!」と言い、どっちにします?と聞いても、またもにゃもにゃ言ってるから、小田急にしましょうか!と勝手に決め、小田急に向かった。
(大人しくついてはくるから、異論はない様子)

小田急百貨店の地下のフードコートのようなところに行って、「どの店にします?」と相談してもやっぱりもにゃもにゃ。

「韓国料理はどうですか?」と聞くと、いいよと言うので向かったら満席で、他の店を見て回ると、空いてるのは串カツ屋くらい。

串カツはやだなぁと思ってキョロキョロしてたら、1階下にドイツ料理屋があり、値段もお手頃。

「私ビール好きじゃないですけど(笑)ここにしましょう!」

と提案した。
ビール好きじゃないなら他の店の方がいいんじゃないか、などまたもにゃもにゃが始まったので、

「大丈夫!ビール以外もある!」とさっさと店に入り、店員さんに「2人です!」と伝え、先立ってずんずんお店に入った。

大机の一角に並びで座り、一緒にメニューをながめていたが、メニューを決めることについてリーダーシップを取る様子は一向にない。

「お腹すいてます?」と聞くと
「人並みには」って言われた。
は?人並みとは?

「どれか食べたいものありますか?」って聞いたら
「苦手なものありますか?」と聞き返された。
はい?

もう聞いてもムダだなと判断して、
「辛いもの平気ですか?」と聞くと「そんなに」と言うのでチョリソーはやめてノーマルソーセージ、あとトマトのサラダを選んだ。

あと1品くらい選ぶか、とメニューを眺めていると
「このカツがうまいってここに食べにきた人が〜@?#$%&」
ともにゃもにゃ言ってきて、よく聞き取れなかったから
「これにしますか?」と聞くと
「いや、別に違うものでも#@$%&」ともにゃもにゃ。

別に、うまいもの食べる会じゃないから何でも良いんだよなと思って、もにゃもにゃは無視して、
「よし、じゃあこの3品にしましょ!」と大決定した。

店員さん呼んでオーダー伝えたのも私だった。はぁ。
(さすがに自分の飲み物は自分で決めてた)

仕事
大学のサークル
過去のバイト
天気
スポーツ
趣味
休日の過ごし方
映画

ぜんぶ、私が話題提起して、質問して、相手が答えて、そこから展開持ってって「私は〜」って話した。

まぁ、自分の話はしなくてもよかったんだけど、しながら次の話題を考えないと間が持たなかった。

自分が話したあとに「まつりさんは?」って聞き返しててくれれば話しやすいのに、1回も聞き返してくれることはなくって、すごく疲れた。

(がんばって繋げたけど、何回か話題に詰まっちゃって、ストローで飲み物飲みながら斜め上見て次の話題を考えてたら一緒に斜め上見てきて、かなりイラっとした。お前もちっとは話題、考えような!)

途中、相手が障がい者介護職なので聞いてみたいことがあって真剣な話もふってみた。

「障がい者自身の気持ち」についてのことで、私は周りに(認識する限り)障がいをもった人がいないから、知識と理解が足りてないから教えて欲しい、と聞いたのに、なぜか、ずっと自分の仕事についてのスタンスを話された。アレ?

あと
「障がいのある人と家族って、不幸とかそういう話じゃなくて、やっぱり私の理解が及ばないレベルで、本当に大変なことがあるんだろうなって思う」

って言ったのを自分の仕事のことだと思ったのか?

「仕事だし、慣れだよ」

って返されて、アララ?って思った。

いろんな話をしてみて、あーこの人、ベクトルがずっと自分に向いてるなぁ、と感じた。

ただ、障がい者の方に対してとても優しく、誠意を持って接してることは分かったから、マイナス10がマイナス9くらいにはなった。


ちなみに、この人から質問されたのは1つだけ。

「隅田川の花火の日って休み?」

仕事の予定がまだわからない(ほんと)と伝えると、

「暇なら行かない?」とも「もし予定わかったら教えて」とも言わず、この話題は終了した。やれやれ。

それ以外、過去の恋愛についても、好きなタイプも、結婚観も、何も聞いてこなかった。(めずらし)

気づけば大きく盛り上がりもしないまま、だらだらと4時間もたってて閉店時間になっていた。

ロングインタビューをしたので、疲れた。

どこかお店を予約してれば、2時間で出るように言ってもらえたはずだったのに。
(これは今後に活かそう。)


お会計は、全部してくれた。

財布からお金出して、渡したけど受け取らず、「次の時に払ってくれればいいよ」って言ってきたの、強制的に次の約束させられたみたいで、けっこうイヤだった。

「次ないかもですし」っていうイジワルが口から出かかって一応やめた。
(Sっ気見せるのはまだ早いよな)


帰ってる途中で、ラインが来た。

🙍‍♂️「今日ありがとうございました。また忙しくなるみたいだけど、時間があったらまた会ってください。お願いします🙏」

👩「ごちそうさまでした!またスケジュールわかったら連絡しますね」

これまでごはんに行った人は、帰る時には明確に「もう会わなくていいや」「また会いたい」のどちらかを思ったのに、この人に関しては無。
どっちでもいい。

意外とこういう人がいいのかもしれないとも思うし、「会わなくていいや」と思うのも通り越すほどの無関心かもとも思う。
どうなることやら。

(また彼氏ヅラのラインがはじまったら、確実に「もう会わなくていいや」になる。)

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