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名探偵のいけにえ 白井智之(ネタバレ有)

奇蹟 VS 探偵!
ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか?

病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。
調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。
奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか?
圧巻の解決編一五〇ページ!
特殊条件、多重解決推理の最前線!

あらすじより

面白かった!!
すごく内容が深くて、何度も読み直しました。他の読者さんの感想を読んで、ようやく気がついたことも多かったです。

最初が集団自決のシーンなので「え?最初からこんなにグロいの?大丈夫か?」と思った。ところどころでグロいシーンはありましたが、私は大丈夫でした。
読了後はタイトルの意味がわかって納得。私は最後まで作者の手のひらで踊っていました。すごい、すごすぎる展開。まじかよこれかよホワイダニット。
ラストはそこまで暗く終わらないものの、実際にあった事件がモチーフと知って震えた。深夜だったので、夜の静けさが怖く感じた。

探偵は加害者になりうることを自覚するべきです

文中より

人は信仰と現実の齟齬に直面すると、無理やりにでもその齟齬を解消しようとする

文中より

表紙のイラストにゾクっとする。信仰って怖いね。
この本はなかなか忘れられそうにありません。

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