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「成田山新勝寺」関東屈指のパワースポットとゆかりの人々

●「成田山新勝寺」について

▪成田市

成田市は千葉県の北東部に位置し、日本最大の国際拠点空港の「成田国際空港」と関東屈指のパワースポットと呼ばれている成田山新勝寺がある市として知られています!!
 
日本三代川の一つ利根川が隣接していて、昔から天然のうなぎがよく採れたこと、地元の参拝者をおもてなしする心があいまったことでうなぎ料理が名物となりました。
それを象徴して、うなぎと成田空港の飛行機をモチーフにしたつるつる頭の「うなりくん」が2010年にデビュー。
その後、観光キャラクターとして成田市を盛り上げていき、2017年に開催された「ゆるキャラグランプリ2017」で見事ご当地部門のグランプリを獲得!!
みんなから親しまれる可愛らしい風貌に誰しも思わず微笑んでしまいます。

▪成田山とは

成田山は千葉県成田市の中央部分に位置し、初詣参拝客は全国2位、(1位は明治神宮)県内では1位を誇り、約305万人が訪れるのだとか……。ちなみに神社とお寺の数は全都道府県で15万以上ありとされ、その中の2位の座を成田山が収めているとはびっくりです。

▪成田山のご本尊

不動明王
イメージ画

成田山の歴史は非常に古く、平安時代の中期940年頃に開かれご本尊は不動明王、別名:お不動さん呼ばれ愛されています。
右手には悪を断ち切る宝刀、左には救済する大縄を持ち、そして業火を背負い、鬼のような形相。
この部分だけ読むと、怖さを感じますが、最高神される大日如来だいにちにょらいの化身だそうで「人々の悪と煩悩をおさえ全ての人を救う力を持っている」といわれているそうです。
さすが最高神ですね!!
日本では特に根強い人気があり、多くの人が信仰心を持っているといわれています。
お不動さんの印象が最初とは変わった方もいるのではないでしょうか?

●成田山の成り立ち

成田山の写真
成田山

お不動産を祀っている成田山は、939年に起こった「平将門の乱」に由来しているそうです。
武士の平将門が「我こそは新皇だ!!」と騒ぎ、国に反乱することで勃発。関東の地は混乱に陥ります。それを鎮めるために大僧正は立ち上がり、不動明像と共に京から成田の地にまで赴き、21日間休まずに祈り続けました。
その祈りが届いたのか無事、平将門が討伐され、乱れまくった世は終焉を迎えることになります。そして人々の暮らしに光が訪れました。

役目を終えたと悟った大僧正は、再び京へと戻ろうとしましたが不思議なことに、お不動さんは1ミリも動こうとしません。これはお告げだと受け止めこの地に留まることを決め「新たに勝つ」との意味が込められた名を貰い受けます。これが「成田山新勝寺」の始まりだそうです。

●成田さんゆかりの人々

今日まで成田山は1070年の長きに渡りその過程を紡いできました。
この地を愛し、そして信仰心を抱いた多くの著名人・有名人がいたのはご存じでしょうか?少しご紹介していきます!!

◆源頼朝(みなもとの よりとも)1147~1198
鎌倉幕府を開いたことで知られている源頼朝も信仰心の熱いひとりです。
頼朝の祖父が本殿を再建していることからも、源氏は成田山と深い関係にあることが伺えます。平家を打ち取る前にも立ち寄り、祈祷したそうです。

◆二宮尊徳(にのみや そんとく)1787~1856
二宮尊徳は、江戸時代の思想家で、二宮金次郎の名で小学校の銅像や教科書などで知っている人は多いのではないでしょうか?
没落した実家の復興のために、家業の農家を手伝いつつも勉学にも励み、度々の努力で再建させることに成功した人物です。そんな彼も、成田山のお不動さんを深く信仰していたそうです。また、金次郎は成田山の厳しい修行のとして知られている21日断食水行をこの地で行ったとされています。

◆初代市川團十郎(いちかわだん じゅうろう)1660~1704
江戸時代の歌舞伎役者、市川團十郎も成田山と繋がりがあるといわれています。役者として絶頂期を迎え人気を博していた團十郎は、悲しいことになかなか跡継ぎに恵まれません。そこで、当時の本堂とされる薬師堂(やくしどう)にて、子供を授かるよう懸命に祈りました。
すると不思議なことにその後、待ちに待った男の子が生まれたのです。
そして團十郎は敬意を称して度々不動明王を演じ、市川家の十八番(おはこ)として知れ渡り「成田屋」の屋号が誕生した瞬間でした。
この屋号は現在でも引き継がれ、市川家は毎年参拝をするなど、初代から長い縁で結ばれています。

●おわりに

薬師堂
薬師堂

今回は成田市の中心部に位置する「成田山新勝寺」の成り立ちとご本尊、ゆかりの人物についてご紹介しました。まだまだ、成田山にはここでは上げられなかったたくさんのエピソードが溢れています。その軌跡を紐解いていくと様々なルーツが繋がることに気づくはずです。ぜひとも、興味のある方はこれを機会に探ってみると案外、面白いことを知れるかもしれませんよ。

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