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車椅子、松葉杖。見かけよりも大変なもの

以前、一時車椅子と松葉杖を余儀なくされたことがあって、そこでの気づきを。
それまで車椅子は無縁だったので乗るの楽そうだななんて思ってました。ところが。実際に乗って生活(といっても入院中ですが)してみるとこれが意外に大変でした。
バリアフリー、実際に使う側にならないと気づきにくいものだなと強く実感しました。

どこが大変なのか

普通に歩いていたら全然気にもしないところ、なんでもないところが意外な伏兵でした。「普通に」はなかなか手強い。

車椅子

病院入口にある緩やかなスロープや院内のわずかな傾斜。これが結構大変でかなり腕の力を思った以上に使わないと登らない。降りる時は慎重に手でブレーキをかけながら行かないとあっという間に加速してしまう。
また斜面を横切るのもかなり大変で、坂下方向に寄って行ってしまうのでこれを片方の手で防ぎながらと言う感じです。
また、重心が割と後ろにあるので油断すると後ろにひっくり返りやすいのもありました。(慣れるとウィリーみたいに前輪浮かせるのとかできますけどね)
他、小さな段差。それも2cmくらいとかでも引っかかるんです。そう、排水溝みたいな小さな溝に前側の小さなタイヤがはまったりとかもありました。
楽なのは病院の平らな床のところくらいでしょうね。

松葉杖

これも使ってみるまで疲れたら寄りかかれるから楽かなとか思ってましたが。。。
まずは雨の日。両松葉だと傘させません。両松葉ということは片足の許容荷重がかなり低い段階なのでかなりキツかったです。
また松葉杖の先端、ゴムで滑り止めみたいなのはついていますが、これマンホールみたいなとこだとよく滑るんです。滑り始めたらもうアウトです。コケるしかないですね。
それと階段。登りはまだいいですが下りは恐怖です。
電車乗っても松葉杖から椅子に座るのが一苦労です。揺れる電車の中で片足でバランスとりながら慎重に座るはなかなか難しかったので、席譲ってくださる方がいてもお礼言ってお断りしていました。
片松葉(松葉杖左右どちらか片方)は足の許容荷重が50%とかになってきてからですが、これまた杖つく側に傾くので歩きにくさがありました。
あと腕が結構疲れますね。

車椅子、松葉杖生活のあと

車椅子、松葉杖のお世話にならなくなってからのリハビリが大変でした。足を一定期間動かさなかったことで筋力は一気に落ちてしまい、階段を降りることができなくなってしまいました。階段降りる時、片方の足を上げてもう片方の膝を軽く曲げて降りる感じじゃないですか。この時の「片方の膝を軽く曲げて」ができなくなっちゃうんですね。膝に力入らなくて崩れ落ちてしまうんです。なのでこのあたりのリハビリが一番きつかったです。

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