スパゲッティーのパンチョ

ずっと行けてなかった高輪ゲートウェイへの乗り換えで大江戸線の上野御徒町駅から山手線の御徒町駅へ、一度地上へ出て歩いているとパンチョの看板を発見。店自体は地下に有る様で思わず再び地下に潜ることに。

パンチョは秋葉原で2度ほど行ったことがあり、すっかり看板を見かけるとパブロフの犬よろしく反応してしまう体になっている。

ちなみに高輪ゲートウェイ駅は各所に木が使われたキレイで落ち着く駅構えだったが、来たる2024年にグローバルゲートウェイのオープンを持ってして完成するらしく、まだまだテナント数も限定的だった。

TOUCH TO GOはレジが無人で商品を自動読み取りするというところは画期的だが、決済方法はプリペのタッチが必要でありAmazon GOと比較すると見劣りしてしまった。しかし体内にICチップを埋め込むのは道義的なハードルを感じてしまい、昭和生まれの日本人的にはこれくらいが最先端として丁度良い。

さて、パンチョであるが「そう、あの日食べたナポリタンの味はこれだった」を標語に極太麺のナポリタンを多岐にわたるトッピングや調味料と共に提供している。小生の中ではあの日食べたナポリタンの味とはパンチョの味のこととして味覚がアップデートされてしまった訳で。すっかりリピーターと化してしまった。

前回は厚切りベーコンをトッピングし 、今回はオムで包んでみたのだが、結論としてはデフォルトが必要十分である。

極太麺は食べ応え十分でモチッとした湯で加減が心地良い。ケチャップソースには甘味、酸味、辛味が凝縮されている。ウインナーからは程よい焼き加減の旨味と香ばしさが醸し出され、ピーマンが大人の苦味を付け加えている。ウインナーは斜めに切って表面積を広く取って焼く方が旨味が出るのだとリュウジもそう言っている。それらをフォークに絡み付けて口へ運ぶと五味が一体となって駆け巡る。旨い。「そう、あの日食べたナポリタンの味はこれだった」と確信する。味変で粉チーズ、タバスコを振りかけるとまた新たな表情が現れる。

極太麺という骨太なビートの上で、ファンキーなケチャップソースというリリックが軽快にフローしている。ウインナーが固い韻のごとくグルーブを生み出しピーマンの苦味はアイロニー溢れるパンチラインだ。そこへ粉チーズやタバスコがあっと驚くダブルミーニングだったり熱いバイブスで更に盛り上げる。これはもはや燦然と輝くクラシックだ。BPMがドンドンと早まり気がつけば完食していた。

関西でもこの味が食べられるのかと調べてみると、今はまだ難波に1店舗あるのみの様だ。東京のクラブでのライブ後の物販だけでなく、是非とも全国のCDショップに流通を展開してほしいものだ。

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