コロナ奮闘記③自宅療養で意識を失ったら中等症IIの重症化でコロナ後遺症にも悩まされる日々!
自宅療養をしている中で、徐々に症状が悪くなっていく自分の身体。
病床の空きがないまま身体は限界を迎え、ついに意識を失ったのが前回までの話。
第2回を読んでない方はこちらを先に読んでくださいね!
コロナ奮闘記第3回は意識を失って入院する事になったことから始まり、様々なコロナの後遺症に悩まされながらも回復に向けて奮闘する様子を紹介していきます。
まだ感染したことがない人もそうでない人もコロナに対する考えが変って欲しい。
そんな思いでこの記事を書いていきますので是非、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
コロナ入院1週目:目が覚めたらそこはICU?
自宅で意識を失った私は目が覚めたらベッドの上にいた。
どうやら「救急車かタクシーかそれ以外の乗り物」で運ばれらしい。
で、そのベッドから周りを見渡すと周りがベッドだけで!
左右は沢山の医療機器がならんでいる。
そう!私が運ばれた部屋は「ICU」と言われる部屋だった。
もっと状況を把握するために顔を上げる。すると看護婦さんと目が合った。目を覚ました事に気づいてこちら向かってきた。
看護婦:「〇〇さん、起きたんですね!」丸1日寝てたから心配しましたよ。
と言われた。そう言われて体を起こそうとするも起き上がらない…
体全体に力が入らないし、手足というより体のあちこっちに針や管にシールが貼られベルトがされている。
ベルトは、起きた衝動で針などが外れないようにしていることが説明されて理解することができたのだか、下半身に通されいる管(カテーテル)。
痛いー!?
はじめての経験だから違和感が強く深いな気分だった。できるものなら外してほしい。そう願ってはみたが今の私にはそれがでかきない。
なぜなら、周りは殺伐とした雰囲気で常にコールや看護婦さんは走り回っている。
この状況下では話す空きがない。そう思った私は話かけることをやめ窓の外にいる鳥を眺める事にした。
コロナ入院1週目:抗体検査と抗ウイルス剤の投与
起きてから数十分もたっていないと思う。外の景色を見ていた私に、看護婦と主治医が現れ現状の症状を確認するための検査同意と治療にあたり「抗ウイルス剤」の投与に関する同意の説明を受けた。
もちろん、完治したいわけだから同意はした。したけれども「抗ウイルス剤」は認可が降りていない薬。もしも、万が一に最悪なことが起きてしまったらどうしようと考えてしまい。「抗ウイルス剤」を打つまでは「ドキドキ」が止まらなかった。
抗ウイルス剤の投与をするには下記の検査が必要といわれ、その結果次第で投与する薬が変わることを説明された。
必要な検査
PCR検査、血液検査、心電図、血圧、CTに尿検査、瞳孔、聴力
検査項目を聞かされた私は、胃の検査がないがもはや「人間ドック」では?と思ってしまった。
コロナ入院1週目:検査結果は新型コロナウイルス陽性の中等症II
長い検査を終え、昼を過ぎた頃に主治医から検査結果が伝えられた。
その内容とは!
PCRの結果は新型コロナウイルス感染。
血液は赤血球が減少している。
両肺が炎症を起こし肺炎である。
血中酸素が85以下である。
これらの結果から主治医は、変異株ではなく「新型コロナ感染症」で肺炎症の中等症IIに位置すると告げられる。(聞き間違えで治るまで中等症Iと思っていました。)
症状が危機的な段階であることから直ぐに「抗ウイルス剤」の投与が開始された。右手のは「抗ウイルス剤」、左手には脈拍と点滴・・・
終わるまで身動き取れねーーー
顔が痒い時も腰が痛くて寝返りをしたくても、全く身動き取れない。何かの拷問か?と問いたいくらいだったたし、二度と経験したくないくらい辛かった。
コロナ入院1週目:レントゲンに写し出された真白な肺に驚愕と絶望
投薬を終えベットでくつろいでいた私だったが、すぐさま主治医が私の元に姿を現した。
今度はなんだろうと『クエッションマーク』が頭に浮かんだ私は、注意深く話をきく。どうやらレントゲンの結果の時に話した内容よりもより深く説明をするとのことでした。
内容が長いので、ようやくすると「肺が真っ白のうちは退院できないこと、高熱はあと一週間続くこと、これからなんらかの後遺症が発症する恐れがあるからその時は正直に報告すること」を割とキツめな内容だが優しく寄り添う感じに伝えてくれた。
おそらく、ストレートに伝えられていたら私の心はショックを受けて自暴自棄になっていただろう。主治医の優しさに私は思わず泣いてしまった。そしてはっきりと「治りますか?」と聞いた。
聞かずにはいられなかった。肺が真っ白=肺炎で死ぬことだってある。私の頭の中は死への恐怖と戦っていた。
それを察してくれた主治医は優しく、しっかり休んで投薬を続ければ次期に治るからと言葉をかけてくれる。
それを信じて、後の話をうなづきながらいつの間にか眠りについていた。
眠りについてはいるが、健康体の時ほど深い眠りにはつけないでいる。原因は恐怖に関する出来事や仕事での嫌なことが夢に現れそれと同時に寝返りをする。これを繰り返していると肺が苦しくなる。
この苦しさがどのくらいかというと「体の中に侵入した手が肺を握り潰している」そんな感じである。
また、寝返りを繰り返していると人工呼吸器の管が鼻からずれてしまい。想像を絶するくらい鼻の奥がいたい・・・下手したら管が喉に刺さるかってくらい侵入してくる。
初日は元気がなくて痛みを気にしていられなかったが、週の終わり頃には投薬の効果が現れ少しずつだ熱が下がり手足が動かせる様になってきた。
コロナ入院2週目:個室への移動後は孤独!
抗ウイルス剤の投与から一週間がたち、薬の効果が徐々に現れて入院前にあった高熱が40.1℃から38.5℃に下がり肌の色艶がよくなってきた。(一週間前までは顔色は紫色でした)
しかし、相変らず血中酸素は「86」のままで最高記録を更新している。
朝の定期検診を終え、昼に差し掛かろうとしていただろうか?看護婦さんから「ICU」から個室へと移動することを告げられれる。
理由は検査結果が良好で危機的状況から脱したとのこと!だがしかし、油断はできず引き続き投薬と人工呼吸器は必要であるのには変わりない。
一刻もはやく人工呼吸器を外して欲しい・・・と切に願うばかりだった。
昼を過ぎ、午後3時を回ったころだろうか看護婦さんが「個室」へ移動するための準備を進めていく。私はというと、未だ歩くこともできずにいたのでベッドの上でおとなしく移動するのを見届けていた。
進めること30分、「ICU」からの移動が無事に完了した。中に入った感想は静かで「ICU」の飛び交う怒号や呼び出し音がしない。ここは「天国か?」と思えるほど静かで落ち着ける環境だった。
医療機器の設置を終えた看護婦さんから部屋の設備説明を受け、TVが観れること、携帯を使用していいこと、シャワーとトイレを自由に使っていいことがわかった。
その日の夜、6帖ぐらいだろうか?決して広くはない部屋。この年になって個室というものを初めて経験したが落ち着かない。
なんだろう?家族にしばらく会っていないし連絡が取れなかったのもあると思う。暗い個室の「シー」とした感じの夜が孤独に感じる。
看護婦さんも頻繁にくるわけではないから、やることと言ったらTVか携帯を少し触るくらいしかない。
余りにも寝付けないから、その日は睡眠薬を処方してもらい0時を過ぎた頃にようやく眠りにつくことができた。
コロナ入院2週目:方向することが困難、ベッドからの移動ができない日々!
孤独に感じた「個室」の初夜が終わり次の日の朝に問題が起きた。
その問題とは「トイレ」に一人で行くことができないことである。
ベッドの真横にある「トイレ」だが、行くためには少なくとも10歩ほど歩かなくてはならない。
その10歩が遠い!
というより、まずベッドから降りてからの二足歩行ができない!
壁に体をもたれかかる様にして歩かないとたどり着くことが不可能。
入院してから一週間、ここまで体力が落ちるのかと「ショック」受けながらも、立っているのがやっとでしまいには息が上がりしばらくすると貧血の症状があわられしまった。
トイレや歯磨きは日に何回か行うわけだが、しばらくの間は、歩くたびに「貧血や痙攣」を引き起こすから恐怖だった。
いつ治るんだろう?いつになったら普通に歩けるんだろうか?
そんなことばかり考えていた。
コロナ入院2週目:投薬終了!抗ウイルス剤のおかげで回復の兆しがみえてきた。
週の終わりを迎えたころ、私の体も徐々に回復の兆しがみえてきた。
高熱は下がり37.6℃ぐらいまでの微熱となり、音が聞こえずらかった右耳だけではあるが聞こえるようになってきた。(左耳はザーッと音が鳴りっぱなしのような症状)
しかし、一つだけ回復しない症状がある。
それが味覚!
点滴が外れ、食事が取れるようになって食べたご飯の味が「ゴム」をたべているような食感だった。
その味は、おかずや漬物にヨーグルトとどれを食べても「ゴム」の味しかしない。食べれば食べるほど気持ちが悪くなる。
お弁当にしたら500m Lくらいの量で、健康な成人男性なら食べきってしまう量。
しかし、味覚がない私は100mLにも満たずに食事を残してしまう。
歩けない、立てない障がいよりも食事を取ることができない方が何十倍も辛い。以降出てくる食事を目にする食べに吐き気をようすようになっていた。
コロナ入院2週目:抜け毛と足のこむら返りが苦痛!
味覚の症状がでてから数日、今度は抜け毛の症状が現れる。
起床し、枕から頭を上げ布団を捲り上げると自身の毛がたくさん落ちてきた。
え?
と驚きを隠せないまま周りを見渡すと、枕の周りだけ髪の毛で埋め尽くされている。
動揺を隠しきれない私は、瞬時に洗面台に向かい自身の頭の毛がどうなっているのか確認した。
鏡に写しだされた私の頭の毛はうっすらではあるが地肌がみえるほど髪がなくなっていた…。
あらゆる角度から何度も額に冷や汗を垂らしながら真実を受け止めることができず必死に髪の毛を確認した。
コロナという感染症はこれほどまでに身体と精神を奪っていくのか…改めてコロナという感染症の恐怖をただ受け入れるしかなかった。
また、寝ている時に急に足をつることも頻繁にあった。症状がではじめた頃は単にエアコンをかけているから冷えたのだろうと思っていた。
しかし、その考えは違った!
どうやら、体の関節や筋肉を使っていないから著しく運動機能が低下してしまったらしい・・・
そんな!たった二週間ばかり運動しないだけで?
というより、夜中に足が攣るの辛いんですけどーー
と、ここでもコロナという感染症の恐怖をただ受け入れるしかなかった。
つづく
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