趣味

趣味って強制されてやるものではないと思っている。

裁縫が趣味だからといって、
「〜を作って欲しい」
と言われて作るのは趣味ではないと思う。

絵を描くことが趣味だからと言って、
「このキャラを描いて欲しい」
と言われて描くのも趣味ではないと思う。 

つまり趣味って、自分でやりたいと思って自発的に始めるから趣味だと思うのだ。

やらなきゃ

では、自分で「やりたい」ではなく「やらなきゃ」と思って始めることは趣味と言えるのか?

自発的であることを趣味の条件にするのであれば、その場合も趣味と言えるだろう。
ただ、それは少し違うのでは、と自分は思う。

趣味は少なくとも自分が前向きになれて、それをしたいと思う意欲が向くものだと思う。

私の趣味

さて、では結局のところ私の趣味はなんだろうか。

読書はもはや勉強に繋がる本しか読まない。
これは趣味とはいえない。

裁縫はミシンの準備や片付けが面倒でなかなかしない。仮にやったところで特にマイナスな感情も起こらなければプラスの感情も起こらない。
これも趣味とはいえない。

1番趣味に近いのは編み物だ。
しかし編み物は手汗かきの私にとって冬しかできない。
やろうやろうと思って毛糸は買うものの、大半が来シーズンに持ち越される。そして人様に見せられるほどのものは作れないので、声を大にして「編み物が趣味です」とはいえない。

自己紹介の悪魔

こんな具合なので、私は自己紹介のときにとても困る。なにも、馬鹿正直に書く必要はないので適当に書けばいいのだ。しかしあまりに適当に書くと三者面談などで掘り下げられたときにとても困るので、形式上音楽を聞くことと書く。

と言っても聞くジャンルといえば邦ロックやとあるジャニーズのグループの曲くらいで、クラシックなど教養になりそうな音楽を聞いているわけではない。

これらのことを考えて、他人の目や自己紹介などは気にしないとしたときの私の趣味はなにか。

寝ること

趣味:寝ること

と書いてある自己紹介カードがあったら、相当な陰キャか面倒臭がりだと思われるだろう。もしくは無趣味。

まあどれも間違ってはいないが、本当に寝ることが好きなのだから聞いて欲しい。

とりあえず趣味の大前提は、

・前向きに始められる
・することで気分がプラスになる
・向上心がある

辺りだと思う。

恐ろしいことに、私にとって睡眠はこの全てを満たしている。

ちなみに睡眠に対する向上心というのは寝る前には絶対にスマホを使わない、ストレッチをしてから寝るなどの睡眠の質を向上させる努力だ。

なので正々堂々これは趣味と言えると思うのだ。 

しかし大きな声で趣味です、とは言えないのが悲しいところだ。

あまり人と違う趣味を披露すると、もてはやされるか敬遠されるかの2択しかないからだ。

なので

去年も今年も、そしてきっと来年も、私の趣味は《音楽を聞くこと》なのだろう。


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