![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22042218/rectangle_large_type_2_c92a6f9fac1c16c6e4eb1d8b22253019.jpg?width=800)
ウィズコロナの時代。今しかできないこと、僕ができることは何だろう。僕は、詩を書くところから始めたい。
いまだからこそ、
生まれてしまうもの。
いまだからこそ、
表現できるもの。
それを目撃したいし、触れたいし、
この世界に届けたい。
コロナについて考えた、僕の結論です。活動が本格化する直前だった、鼓動が光になる作品群を作る、kodou 。インスタレーション的であり、パフォーマンス的な活動です。
はじめは、1〜2ヶ月スケジュール遅れる位かな、と思っていました。けれど、世界が混乱する状況を知り、コロナについてリサーチをし、思考した結果、ニューヨークやイタリアのような最悪のシナリオの場合はもちろん、少しずつ感染者が増えていくシナリオであろうと、コロナは長期化する前提で行動する、と結論づけました。
となって、すべて吹っ飛びました。実際、kodou に関する当面の予定もほぼすべてリリースになりました。
悶絶しました。1年半、ずっと思い描き、恋い焦がれていた景色が少し見え始めたと思った瞬間、また遠ざかった感覚です。大好きだった人にその気にされていて、告白してみたら、やっぱりあなたは嫌だわ、と断られた感じ、と言ったら伝わるでしょうか。
とても悲しかったし、凹みました。妻からは、身体中の筋肉が弛緩してるね、と言われ、コーチからは、目標を失ってしまった感じですね、と言われました。
その上で、今までの延長で物事を捉えようとしていた自分に気付いたし、未来に持っていた期待に囚われている自分にも気が付きました。
でも、変化は変化だし。人は集まれない。僕は、極力今は家を出ず、自分たちがコロナを広めないようにする、という選択をしています。制作も人と一緒に進めていたものも、いまオンラインでしか話をできない中で、色々スタックしています。
こんな中で、僕の中に出てきた問いは、次のようなものです。
やれないことが増えた。
やれることが減った。
でも、時間が生まれた。
では、この時間を使って、
今にしかできないことってなんだろう?
この制約ある現状だからこそ、
できることってなんだろう。
その答えを考えた結果、今この瞬間の結論は、一番最初に述べたとおりです。今だからこそ生まれるもの、今しか生み出せないものを生み出したい。
コロナという生命の危機を感じる事象が起こると、不安とか恐怖が襲ってきます。ぼくも自分自身ももちろん、日本中のICUが埋まった時に息子に何かが起きたらどうしよう…と不安も湧き上がってきます。
不安が湧き上がると、他者に対する怒りの感情を感じることも増えます。なんでこんなに危機の瀬戸際なのに、みんな電車乗ってオフィスいってしまうんだろう?と、怒りが瞬間的に出てくることもあります。
でも、不安も、恐怖も、怒りも、ぜんぶ人間の感情で。一歩引いてみると、こういった人間の感情が高ぶる瞬間は、Inspirationの宝庫でもあります。悲しみには悲しみの、不安には不安の、怒りには怒りの。生まれてしまうものがあれ、表現されていくものがあります。
ぼくは、そこに自分のいのちを使いたい。そう考えた時、一つのことを始めようと思います。
あなたの話を聞き、
あなたの息遣いに触れ、
あなたの生命に触れる。
そして、
あなたの詩をかきます。
あなたが、いま何を感じているのか、それを聞かせてほしい。色んな感情を聞かせてほしい。僕はそれをただ聞き、詩を書きます。ただ、書こうと思ってかけるものでもないから、書けないかもしれない。
役に立つかもしれないし、役に立たないかもしれない。あなたの人生を照らすかもしれないし、何の意味もあなたにはないかもしれない。あなたから生まれた詩なのに、あなたには意味不明なものかもしれません。一方で、世界のどこかの人が、涙するかもしれません。一言で終わるかもしれないし、長い散文みたいなものになるかもしれません。それもわかりません。
それでも、僕は詩を書きます。僕の作家活動はすべて、詩から始まっています。多分、詩は詩として生まれてしまい、更にその先には、詩という形式を超えて、作品として世に出ていくことになると思います。
そして、こちらは、色んな人に応援してほしいので、投げ銭形式でやろうかなと思います。具体的な形式は分からないけど、まずはそこから始めます。
最後に、もう一度。
いまだからこそ、
生まれてしまうもの。
いまだからこそ、
表現できるもの。
それを目撃したいし、触れたいし、
この世界に届けていきたい。
あなたの生から生まれてしまうもの、それを目撃できること、楽しみにしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?