見出し画像

ウィズコロナの時代。今しかできないこと、僕ができることは何だろう。僕は、詩を書くところから始めたい。

いまだからこそ、
生まれてしまうもの。

いまだからこそ、
表現できるもの。

それを目撃したいし、触れたいし、
この世界に届けたい。

コロナについて考えた、僕の結論です。活動が本格化する直前だった、鼓動が光になる作品群を作る、kodou 。インスタレーション的であり、パフォーマンス的な活動です。

はじめは、1〜2ヶ月スケジュール遅れる位かな、と思っていました。けれど、世界が混乱する状況を知り、コロナについてリサーチをし、思考した結果、ニューヨークやイタリアのような最悪のシナリオの場合はもちろん、少しずつ感染者が増えていくシナリオであろうと、コロナは長期化する前提で行動する、と結論づけました。

となって、すべて吹っ飛びました。実際、kodou に関する当面の予定もほぼすべてリリースになりました。

悶絶しました。1年半、ずっと思い描き、恋い焦がれていた景色が少し見え始めたと思った瞬間、また遠ざかった感覚です。大好きだった人にその気にされていて、告白してみたら、やっぱりあなたは嫌だわ、と断られた感じ、と言ったら伝わるでしょうか。

とても悲しかったし、凹みました。妻からは、身体中の筋肉が弛緩してるね、と言われ、コーチからは、目標を失ってしまった感じですね、と言われました。

その上で、今までの延長で物事を捉えようとしていた自分に気付いたし、未来に持っていた期待に囚われている自分にも気が付きました。

でも、変化は変化だし。人は集まれない。僕は、極力今は家を出ず、自分たちがコロナを広めないようにする、という選択をしています。制作も人と一緒に進めていたものも、いまオンラインでしか話をできない中で、色々スタックしています。

こんな中で、僕の中に出てきた問いは、次のようなものです。

やれないことが増えた。
やれることが減った。
でも、時間が生まれた。

では、この時間を使って、
今にしかできないことってなんだろう?

この制約ある現状だからこそ、
できることってなんだろう。

その答えを考えた結果、今この瞬間の結論は、一番最初に述べたとおりです。今だからこそ生まれるもの、今しか生み出せないものを生み出したい。

コロナという生命の危機を感じる事象が起こると、不安とか恐怖が襲ってきます。ぼくも自分自身ももちろん、日本中のICUが埋まった時に息子に何かが起きたらどうしよう…と不安も湧き上がってきます。

不安が湧き上がると、他者に対する怒りの感情を感じることも増えます。なんでこんなに危機の瀬戸際なのに、みんな電車乗ってオフィスいってしまうんだろう?と、怒りが瞬間的に出てくることもあります。

でも、不安も、恐怖も、怒りも、ぜんぶ人間の感情で。一歩引いてみると、こういった人間の感情が高ぶる瞬間は、Inspirationの宝庫でもあります。悲しみには悲しみの、不安には不安の、怒りには怒りの。生まれてしまうものがあれ、表現されていくものがあります。

ぼくは、そこに自分のいのちを使いたい。そう考えた時、一つのことを始めようと思います。

あなたの話を聞き、
あなたの息遣いに触れ、
あなたの生命に触れる。

そして、
あなたの詩をかきます。

あなたが、いま何を感じているのか、それを聞かせてほしい。色んな感情を聞かせてほしい。僕はそれをただ聞き、詩を書きます。ただ、書こうと思ってかけるものでもないから、書けないかもしれない。

役に立つかもしれないし、役に立たないかもしれない。あなたの人生を照らすかもしれないし、何の意味もあなたにはないかもしれない。あなたから生まれた詩なのに、あなたには意味不明なものかもしれません。一方で、世界のどこかの人が、涙するかもしれません。一言で終わるかもしれないし、長い散文みたいなものになるかもしれません。それもわかりません。

それでも、僕は詩を書きます。僕の作家活動はすべて、詩から始まっています。多分、詩は詩として生まれてしまい、更にその先には、詩という形式を超えて、作品として世に出ていくことになると思います。

そして、こちらは、色んな人に応援してほしいので、投げ銭形式でやろうかなと思います。具体的な形式は分からないけど、まずはそこから始めます。

最後に、もう一度。

いまだからこそ、
生まれてしまうもの。

いまだからこそ、
表現できるもの。

それを目撃したいし、触れたいし、
この世界に届けていきたい。

あなたの生から生まれてしまうもの、それを目撃できること、楽しみにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?