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心の扉が空いた時に起こること。

普段、心の扉をすべて開けている人はほとんどいない。

ただ僕は、無意識に、完全にその心の扉を開けてしまう瞬間がある。それは、本当に難しい状況になったとき。思い返すと、震災直後のときもそうであった。誰も答えがわからず、全員がとにかく戸惑う中で、感性をすべて解き放ち、感じれるものすべてをキャッチしようとしていた。

最近もそういうシチュエーションがあったらしい。らしいというのは、その後にそうであったことに気がついたからだ。

ただ、この場合のリスクを忘れていた。完全に心の扉をあけ、センシングマックス状態になると、普段はシャッターを閉めている様々な情報も、一気に身体に入ってしまうことだった。普段は感じないようにしていることも、全身で感じてしまう。普段は反応しないことにも反応してしまう。

そして何が起きるかというと、「くらう」のである。

これは、昔から何度か繰り返していたパターンであることを思い出す。緊張とともに、感性最大状態になっている時に何かをくらうと、その後、精神的に疲弊してしまう。昔は反動で、逆に数日間何も感じられなくなったり、実際に身体を壊してしまうことも多かった。

今は何もできないような状態になることはないが、それでもくらってしまったようだ。僕は元々が繊細な部分も強くもっていて、普段はそれをある程度マネージしているのだけど、今回はそれを無意識に超えてしまったようだ。

静けさの中での静寂ではなく、混沌の中での静寂さを目指したいけれど、そこには自分が全然至れていないことに気がついた今回だった。人生修業だな、ということと、自分の未熟さに凹むが、それでも起きたことを起きたこととして受け止めて、また一歩ずつ歩んでいきたいと思った。

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芸術のげの字も知らなかった素人が、芸術家として生きることを決めてから過ごす日々。詩を書いたり、創作プロセスについての気付きを書いたり、生々…

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