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ある芸術作品と出会い、言葉を失ってしまった。

昨日、中之条ビエンナーレに参加してきた。作家として作品を展示している、大山 里奈さんに案内してもらった。その中で、ふと出会った作品がある。彫刻家の西島 雄志さんの「吉祥 kichi-shou」という作品だ。

廃校の教室に展示されている作品を見ていたら、最後の空間にこの作品が鎮座していた。その時の衝撃と言ったら何だろう。その後ギャラリーにもお伺いした。沢山の作品に触れさせてもらった。直接お話も伺った。

僕は、この作品について何も語る言葉を持たない。

この作品と出会い、ただ驚き、言葉を失った。感想などというものは何も出てこない。見てはならないものに出会ってしまったような感覚。もののけ姫で、アシタカがシシ神さまと出会った時、同じような感覚を持ったのだろうか。

そしてこれを作り出したのが、一人の人間であるということ。その事実に、驚きを超え、畏れさえ感じてしまう。芸術作品とは、人間が創り上げてしまった創造物の一つの極地なのかもしれない。

自分はそんな作品を創ることが出来るのだろうか。そんな問いで頭をガツンと殴られたとともに、「芸術は、すごい。人間は、すごい。」そんな感想を持ち、芸術にどっぷり魅了されている自分にも気づいた滞在だった。

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芸術のげの字も知らなかった素人が、芸術家として生きることを決めてから過ごす日々。詩を書いたり、創作プロセスについての気付きを書いたり、生々…

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