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運命映画「DUNE-part1-」ネタバレ 考察

親ガチャに「当たり」はあるか

アホ、貧乏。この辺がハズレの代表格。
じゃあ、賢い金持ちの家に生まれれば勝ちなのか?
多くがイエスって答える。僕もそう。現代ならなおさらだ。
でも金持ちにしかわからない苦労もある。
例えば、医者の子供が医者になる事を強要されたりする。
自分の運命を誰かに決められるのは気に入らない。
でもノブレス・オブリージュって言葉があるように恵まれたからこそやらなきゃならない事もある。
「大いなる力は大いなる責任を伴う」ってやつ。

紀香バディ-目覚めよッ!DNA!!-

「諦めの中に美しさは宿らないッ!!」
昔、藤原紀香だした本。帯に書かれた文章がジョジョっぽくて面白い。
それは置いといて、映画はポールが目覚めるところから始まる。
カッコつけた言い方すると覚醒。
端的に言えばこれは自分を取り巻く運命に目覚める話。
劇中ポールは家系の事、惑星の事、そこに渦巻く陰謀を体験していく。

牛は強い

先祖の墓参りで祖父が闘牛士で牛に殺された事
「偉大な主は求められなるもの」と言っていた事を知る。
「拒んでも自分は変えれない」と父に言われる。
これがアトレイデス家の運命。
闘牛士の家系って事だ。じゃあ牛は?
勿論ハルコルネン家の事。ガーニィも奴らはケダモノだと言う。
牛と戦って死ぬ。それが運命。父は牛のはく製に見つめられながら死んでいく。

寝ているところを起こされベネ・ゲゼリットの婆さんに
「獣だったら殺す」と言われ変なテストをされる。
獣ではなかった。獣っていうのは男の攻撃性の事を言ってるんだと思う。
ベネ・ゲゼリットは皇帝をそそのかし二大領家を戦わせ男たちの力を削ぐ。
血縁を操作して救世主を生み出そうとしてる。
これが銀河の陰謀。
本当はポールの次の世代が救世主になる予定だったがジェシカが狂わせ、運命が分岐する。

アラキスでフレメンと知り合い、サンドワームに遭遇し惑星の事を知っていく。
その間に何度も夢を見る。現実になることもあればならない事もある。運命が分岐してるからだ。
友の死、自分の死、自分を崇める兵の死を予想させる恐ろしい夢と
フレメンの女に呼ばれる夢。
どちらも起こりうる運命。

敷かれたレールでも分岐はする

アトレイデス家に生まれたせいで血生臭い道を歩むことになるポール。
でも止めたくてもやめれない。
「敷かれたレールの上を走るなんてまっぴらだ」みたいな言葉を見かける。
だいたいドロップアウトして自由を手に入れてどうのこうのしていい感じなる。
意地悪な言い方するけどさ、そいつドロップアウトできる速度の列車にしか乗ってなかったんじゃね?大したことなくね?
蒸気機関車なら飛び降りてもケガするくらいで済むだろう。
じゃあ新幹線なら?死にます。
ポールのレールを走る列車はあまりに早く大きい。
銀河を覆う陰謀とそれにかかわる人の多さがポールを逃さない。
これが拒んでも自分は変われないって言葉の意味だ。
でもその後に続いた言葉があった。
「自分の道を探せ」
ポールは予知夢を見る。様々パターンを
復讐の為、獣と戦う聖戦の道。これは皇帝が望む運命。
もう一つ、フレメンと協力し砂漠の力を得る道。これは父が歩もうとした運命。
どちらも誰が敷いたレールだけど、どれを選ぶかは自分で決めれる。
フレメンと行く道をポールは選んだ。そこにも死は付きまとう。
ラストは砂漠の力とつぶやき、チャニに始まったばかりだと返される。
このレールを走る列車もサンドワームの様に大きく速い。
自分の運命に目覚めたポールの戦いが始まる。

備忘録

原作のポールは結構男っぽい。
獣性を削ぐみたいな表現をベネゲゼリットが使う。
だから中性的なティモシー・シャラメが演じてるのか?

アラキスの木
原作ではポールじゃなくて母が聞く話。
木を育てる=抑圧者の証?
オープニングでチャニが「次の抑圧者は誰だ」っていう。
聖戦の道は抑圧者の道か?

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