動き出すタイミング

有名な寓話

春先になって
「ひばりが麦畑に巣」
を作りました。初夏のある日「大勢」の村人がやってきて
「そろそろ麦を刈らないとな~」
と話をしていました。これを聞いていたひばりの子供が
「お母さん麦刈りが始まるから、引っ越ししよう」
と言いました。しかしひばりのお母さんは
「まだ、大丈夫」
と平然としていました。数日がたって「3人」の村人が
「ぼちぼち、麦を刈らないとな~」
と話していました。これを聞いていたひばりの子供が
「お母さん、もう駄目だよ!」
と叫びました。しかしお母さんは
「まだ、大丈夫。
と取り合いませんでした。

今度は村人が「一人」でやってきて
「じゃあ、ぼちぼちやるか」
とつぶやきました。そこで初めてお母さんは言いました。
「さあ、逃げましょう」

これは物事が動き出すタイミングのお話。

みんなで意思表示をしているものの、一向に物事が進まない経験は誰しも経験があるだろう。個人的には「またご飯いこう」「飲みに行こう」という類の言葉が一番信用できないと思っている。

さてこの寓話では、最後にひとりの村人が来たタイミングでお母さんは逃げ出すことを決めた。つまり、もう確実に麦狩りが始まることを察知したということ。物事が進むのは「一人でも実際に取り組む人」が現われたとき、ということだ。

これは人を巻き込んでいくことは苦手だがサポートなら得意、という人も覚えておくべきで、フォロワーシップを発揮すべきタイミングの指標ともいえる。つまり、少し離れたところから見て足りない部分を積極的に補ってあげるのだ。

1つ注意点があるとすれば、サポート的なポジションだと「責任を追及されないようにしている」というセコイ印象を与える場合があるので、実際に少しずつでも責任を作っていくことが重要である。



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