大好きなバイト先の社員さん


飲食店の大好きなバイト先の社員さんが、職場をやめるかもしれないと話をしてくれた。

僕がその人を大好きな理由は
家族想いで、会話の中で奥さんや娘さんを本当に大切にしている姿が伝わったり、SNSで家族で色んな所に行って楽しんでいる姿が伝わる。
またとても優しい。バイトで分からない事は真摯に教えてくれて、常にバイト達に気を使って面白い話をしてくれたりする。まかないを食べている時も、仕事がひと段落ついた時も、さりげなく話のネタをふってくれていつも気にかけてくれている。

人は忙しい時や、ピンチの時に悪い意味の本性が出てくると考えている。その社員さんは、忙しい時もバイトたちに気を使って、情報を伝えあったり、絶妙な距離感で接してくれる。僕もそんな人になりたいと何度思ったことか。

そんな憧れの社員さんが職場を辞めるかもしれない。家族と過ごせる時間をもっと大切にできる職を探しているらしい。
もちろん、その社員さんのやりたい、進みたい道だ。だが、みんなその社員さんが大好き過ぎるが故に、素直に、「頑張ってください!」といえなかった。寂しいのだ。いつも行く職場にいつもの大好きな社員さんがいない事を想像したら、とても空虚で、落ち着かないと思う。
新しい道へ進もうとする人へ、大好きな社員さんへ、エールを送る気持ちになるには受け入れる時間が必要だ。

行かないでください!というのは余りにも身勝手だ。大学生で社会も家族を背負う大変さも分からない奴に言われても困るだろう。
しかしその人が居なくなるのは寂しい。とても寂しい。

受け入れるのに時間がかかるが、僕は新しい道へ進む人の背中を押せるような人になりたい。もし、「今からその年で職を探して、食っていけるのか!?」と思うヤカラがいるならそいつはぶっ飛ばしたい。大好きな社員さんなりの幸せを掴もうとしている。勇気を出して、厳しい道があるかもしれないが、その先に待っている幸せを掴もうとしている。いや、厳しい道なんてない、勝手に僕が思い込んでるだけだ。

ある人からは、かっこいいお父さん、ある人からは、愛している夫、ある人からは、大好きな社員さん

僕は本心で真摯に、大好きな社員さんの幸せを願う