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特撮ヴィラン語り ~その190 アナザーディエンド/白ウォズ~

平成最後の仮面ライダーとなった「仮面ライダージオウ」。

のはずがちょいちょいスピンオフでカムバックしてるんで「平成が終わらない」ってファンにいじられてるんですが

実際まあ、「ジオウ」って色々あって歴史がリセットされるエンディングになったんで確かに平成終わってないんですよねあの世界
そんなエンディングから、例年のシリーズ展開通りにサブキャラを主人公にしたスピンオフVシネマ、新しい仮面ライダーとコラボする冬休み映画が作られていきました。今回はそのスピンオフに登場したアナザーディエンドをご紹介。

スピンオフの主人公になったのは明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ。
普通の高校生:常磐ソウゴの同級生で体育会系なノリが目立つ真面目な青年ですが、実はリセット前の世界では、ソウゴが魔王:オーマジオウとなり世界を破滅に導いた未来からやって来たレジスタンスの一人でした。
リセットに伴って仲間たちと一緒に全ての記憶を失ったゲイツでしたが、ある日彼の前に「君は将来、魔王オーマジオウを倒し世界を救う救世主になる」と語る、白いコートの怪しげな男:ウォズが出現。
それを機に様々な怪人、平成仮面ライダーたちの戦いにゲイツが巻き込まれていきます。

その中で鍵を握ったのが、「ジオウ」本編でも気ままにお宝を探して戦ってきた「ディケイド」登場のサブキャラ:仮面ライダーディエンド/海東大樹。そして服装が異なるもう一人のウォズ。通称黒ウォズ。
実はこのウォズこそがリセット前の世界の記憶を持つ、いわば本来の歴史の存在。
白い服装を来たウォズは、ソウゴが世界のリセットを選んだことで消滅に瀕した並行世界の未来から現代に訪れ、ゲイツを孤立させソウゴたちと戦うよう仕向ければ自分のいる未来が正しい歴史になると企んでいたのでした。

まあ海東も黒ウォズも怪しさは同レベルなんだがな!

黒ウォズとの出会いで記憶が戻ったゲイツは全てを知り、ソウゴとヒロインであるツクヨミと共に(二人は記憶がまだ戻ってない)白ウォズに立ち向かいます。
しかしそんな白ウォズにはまだ切り札がありました。それはゲイツに会いに来る前、海東大樹との戦いで不意を突き奪い取っていた仮面ライダーディエンドの力。その力を宿したライドウォッチを呑み込み、なんとアナザーディエンドに変貌を遂げてしまいます。

このアナザーディエンド、最強の着ぐるみ使い回し怪人です(言い方)

以前に紹介したんですが「ディケイド」本編が「侍戦隊シンケンジャー」とコラボしたエピソードで、ディエンドの変身アイテム:ディエンドライバーを盗んだ外道衆の怪人チノマナコがその力でディエンドっぽい姿になったことがあって。
その時の頭部及び胴体の着ぐるみパーツが残っていたことから、それと「ジオウ」本編のラスボスになったアナザーディケイドの着ぐるみを組み合わせてこのアナザーディエンドのデザインが出来上がったわけなんです。
どちらも「ディケイド」繋がりという、必然としか言えないデザイン由来。新ライダーのTVシリーズに予算が向く関係からスピンオフって着ぐるみのパーツ改造で新しい敵やライダーを登場させるパターンが多いんですが、これはもう巧すぎとしか言えない采配でしたねー。

力を奪い返すために奔走していた海東の助けを受け、ゲイツは歴代サブキャラライダーの力を集めた新形態:仮面ライダーゲイツマジェスティに変身。アナザーディエンドとの決着に挑みます。
こちらのスーツも実は「ジオウ」劇中に登場した着ぐるみの改造だったりするんですが、そんな使い回しの面白さが分かるとまた違った特撮の楽しみ方にたどり着けるかも?

matthew

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