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特撮ヴィラン語り ~その395 破壊獣モンスアーガー~

今回紹介するのは、「ウルトラマンダイナ」に登場した破壊獣モンスアーガー
歴代ウルトラシリーズが一堂に会するゲームなんかが制作されると、大体「ダイナ」からの代表的な人気怪獣としてセレクトされる1体ですが、

実のところ印象が強いのって一緒に初登場してマスコット枠に収まったハネジローのほうなんじゃねえのかってずっと思ってるんですよね(こら)

元々このモンスアーガーは、メラニー遊星に侵入した者を抹殺するために作られた生体兵器。真っ赤なボディと逞しい手足が特徴で鉄壁の防御を誇りますが、最大の武器は両手を組んで拳から放つ大破壊光弾です。何そのドラゴンボールみたいな構え
創造したのが誰なのかという詳細なバックボーンは未だ謎のまま、というよりもそのまま作った後で滅んだのか一切触れられることはないのですが、とにかくプログラムされた命令の通り星に侵入した者を無差別に襲う強力な怪獣です。見た目に反して何ともメカニカルなヤツですが、ちゃんと機械仕掛けだなって分かるのはその頭部。弱点として頭部に黒い皿のような器官を持っており、ここに神経中枢が集中していることからかこの一点だけは脆いんです。
かつてメラニー遊星を訪れたファビラス星人の忘れ形見のような形で生き残っていたハネジローは、そのことを一生懸命ウルトラマンダイナに伝えて勝利に貢献。その後ダイナに変身していたスーパーGUTSの隊員:アスカ・シンによって保護され、唯一ダイナの正体を知る存在として気心の知れた仲になりました。

ね?完全にハネジローに食われてるでしょこれ?

そんなハネジロー登場回の当て馬役として初登場したモンスアーガーですが、その後別個体が宇宙格闘家グレゴール人によって地球に呼びよせられます。
しかしそれはグレゴール人がダイナを挑発するためのデモンストレーション目的でのこと。呼びされたかと思いきやニセウルトラマンダイナの姿に変身したグレゴール人の前になす術もなくフルボッコにされ、華麗にあっさりノックダウン。そう、ここでも当て馬役です。

オイシイところが一つもねぇ

それから25年の時を経て、何と2022年の「ウルトラマンデッカー」にて待望のリバイバル登場。突然とある温泉街の地下から覚醒を遂げて破壊工作に乗り出します。
しかし商魂逞しいのがこの温泉街の方々。GUTS-SELECTとウルトラマンデッカーの活躍によってモンスアーガーが撃破されると、一連の騒動を町おこしの話題づくりに活用してしまったのでした。

ここ最近のウルトラシリーズね、地球人の肝が据わり過ぎなんだよなぁ

怪獣で町おこしとか絶対危ない発想だと思うんですよ。普通は考えない。
そのうえ去年の「ウルトラマンブレーザー」だと、怪獣保険なるものまで登場しちゃって。怪獣に襲われて家がなくなったり怪我をしてしまった人向けの保険なんですねこれが。
もうなんか怪獣出現が当たり前に生活に密着し過ぎてるんですよあの世界。さすがにそんな世界は現実にはなって欲しくないなぁ…w

matthew

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