アメリカ大学野球でプレーする日本人・日系選手の紹介

 明日から米大学野球が開幕するので,昨季NCAA1部で規定打席or規定投球回に到達した日本人・日系選手全8名をの成績・簡単なプロフィールを紹介していきます。
順番は昨季の打率が高い順です。

選手紹介

①山崎真彰:ハワイ大4年,SS,右投左打,183cm86kg

18年(3年生):51G AVG.325(191-62) 2HR 19RBI 26BB 13K 2SB 5CS OBP.409 SLG.408 OPS.817

東京出身,高校は強豪東京学館浦安高で,12年の千葉権選抜メンバーに選出,アメリカへの遠征経験あり。
卒業後は東京国際大学に進学し,昨季からハワイ大に編入。
コンタクト能力は高校時代から高く評価されており,ハワイ大でも打率,得点,安打,出塁率でチームトップの好成績で,カンファレンスのオールスターチームに選出。

②ジャスティン・ワタリ:ニューメキシコ大3年,2B,右投左打,168cm72kg,

17年(1年生):35G AVG.268(82-22) 0HR 12RBI 32BB 22K 1SB 1CS OBP.474 SLG.317 OPS.791
18年(2年生):46G AVG.321(159-51) 1HR 25RBI 33BB 15SO 6SB 2CS OBP.438 SLG.434 OPS.872

1998年2月2日カリフォルニア出身。
170cmに満たない小兵だが,粘り強い打撃が持ち味で出塁率が非常に高く,昨季はチーム最多四球・犠打を記録し,終盤には1・2番を任された。
高4時の成績はは32試合でAVG.436 2HR 27RBI 19SB OPS1.132で,リーグのオールスターチームに選出。

③大塚虎之介:サンディエゴ大2年,OF,右投左打,175cm82kg

18年(1年生):43G AVG.316(174-55) 0HR 16RBI 13BB 14K 10SB 2CS OBP.380 SLG.362 OPS.742

96年に近鉄に2位指名で入団し中継ぎ・抑えとして活躍,2004年~2007年にはSD・TEXでプレーした大塚晶文氏の息子。
コール・ハメルズ・加藤豪将がプレーしていたランチョ・バーナード高校出身で,通算成績は136G AVG.341(390-133) 9HR 76RBI 74SB OPS.967。
カリフォルニア州立大ポモナ校,サンディエゴ州立大,カリフォルニア州立大ノースリッジ校,ワシントン州立大,オレゴン大からの進学の誘いも受けていた。
1997年12月16日生まれのため,19年MLBドラフト指名対象。

④タイラー・ヤマグチ:ノーザンコロラド大4年,SS,右投右打,175cm75kg

16年(1年):43G AVG.193(161-31) 0HR 14RBI 6BB 32K 3SB 3CS OBP.225 SLG.255 OPS.480
17年(2年):54G AVG.255(192-49) 4HR 27RBI 5BB 45K 1SB 0CS OBP.266 SLG.375 OPS.641
18年(3年):51G AVG.297(185-55) 4HR 35RBI 17BB 36K 5SB 0CS OBP.367 SLG.411 OPS.778

1997年1月12日ハワイ出身。
昨季は下位打線ながら3割近い打率を記録し,5年振りの勝ち越しに貢献した。
出身校のミッド・パシフィック・インスティチュート高校では毎年多くの日系選手がプレーしており,早稲田実業と提携を結んでいる。

⑤ランデル・カネマル:コロンビア大,SS/3B,右投右打,188cm98kg

15年(1年生):41G AVG.296(142-42) 3HR 25RBI 21BB 27K 3SB 0CS OBP.388 SLG.401 OPS.789
16年(2年生):28G AVG.340(103-35) 5HR 27RBI 8BB 15K 4SB 0CS OBP.383 SLG.573 OPS.956
17年(3年生):38G AVG.395(152-60) 7HR 42RBI 11BB 29K 2SB 0CS OBP.435 SLG.625 OPS1.060
18年(4年生):46G AVG.296(186-55) 5HR 18RBI 28BB 40K 0SB 1CS OBP.409 SLG.468 OPS.877

財政界・学界・法曹界等に数多くの著名人を輩出してきた超名門のアイビーリーグを代表する選手で,15年にカンファレンスの最優秀新人賞,17年はMVPを獲得。
昨季6月のフロリダ大戦では有望株のトミー・メイスからHRを放った。
大学では心理学を専攻している。

⑥ヤマダ・タカヒロ:デイトン大3年,3B,右投右打,183cm86kg

17年(1年生):35G AVG.203(59-12) 0HR 6RBI 9BB 11K 0SB 1CS OBP.300 SLG.220 OPS.520
18年(2年生):49G AVG.291(158-46) 3HR 23RBI 14BB 28K 3SB 3CS OBP.381 SLG.386 OPS.767

1997年5月23日愛知県出身。
高校通算HRは0本だが,54試合でAVG.384 30RBI 11SB OPS1.032を記録した好打者。 
3月のボールステイト大戦では,昨季118Kを記録しケープコッドリーグでも活躍したジョン・ベイカーからHRを放った。

⑦ジェイコブ・マエカワ:サンディエゴ州立大3年,2B,右投右打,175cm77kg

17年(1年生):23G AVG.273(22-6) 0HR 3RBI 0BB 5K 0SB 0CS OBP.273 SLG.318 OPS.591
18年(2年生):60G AVG.219(196-43) 1HR 21RBI 12BB 39K 5SB 3CS OBP.300 SLG.281 OPS.581

1997年9月6日ハワイホノルル出身。
タイラー・ヤマグチと同じ高校出身で,一学年後輩。
高校時代はハワイ州No.5の有望株と高い評価を受けており,昨季は主に9番として起用されたが,レギュラーの座を掴み取った。
好きな選手はトロイ・トゥロウィツキ。

⑧ジャレッド・ササキ:カリフォルニア大デービス校2年,RHP,右投右打,198cm95kg

18年(1年生):ERA4.34 16G(13GS) 4-6 76.2IP 99H 10BB 33K WHIP1.42

カリフォルニア出身。
球威には欠けるが,大きく曲がるカーブに与四球率1.17と優れた制球力で打ち取る技巧派。
昨季最終登板の強豪カリフォルニア大アーバイン校戦で,自己最長の8IP 7H 0BB 3K 1ERの好投。
今季は2年生ながらエース争いに加わる。

おわりに

 NCAAの1部だけで規定打席・規定投球回に到達した日本人・日系選手は8人もいるんですね。
ハワイの大学では何人かロースターに日系選手が登録されていましたし,規定未満,2部~3部や短大も含めると数十名以上になると予想されます。
もしかすると今年のドラフトでは加藤豪将選手以来6年ぶりに日本人選手が指名されるかもしれませんね!
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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