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鬱、適応障害に""なってしまった""というあなたへ

心の病気を自分のせいにする真面目さんたちを救いたい

こんにちは。私は現在適応障害で休職中のしがない会社員(肩書きのみ)です。
とはいっても、実は適応障害の症状はここ数ヶ月全く出ておらず、健康状態はむしろ過去一いいくらい最高で、元気いっぱいに過ごしています。
とても自分が病気で休んでいるとは思えないくらいです。

そんな中で、将来どうしようかな〜他に休職している人たちってどんな感じ?
てな風にnoteを巡回していて非常に驚いたことがあります。
それは

適応障害や鬱になったこと、それを"自分が弱いせいでそうなったんだ"と本気で思ってる人が多かった

ということです。
私個人としては、休職当初の体調が最悪だった時にふと思ったことがある、くらいで、元気になってからは全くそう思ったことがなかった、だからこそ体調が超回復したんだろうな、と思っています。
けど、社会って、鬱や適応障害、その他心の不調に対して自己責任論が異常に強くて、これは良くないよなという課題感を持っています。

なんなら、私自身、最近も産業医面談にて、精神医学を本当に学んだのか怪しい産業医からよく

「まったりさんがなぜ適応障害になってしまったのか、内省してどう改善できるか、二度と同じことを繰り返さないか示してください(原文まま)」

とか言われるのですが、内心

(私は犯罪者か〜〜〜いw wwいや、でもこれどん底期に言われてたら洒落にならん言葉だな)

と爆笑、俯瞰しながら、口だけ、はいすみません反省します
という演技をしなければいけない有様です。

そこで、役に立ちたい!(だって、心の不調を自責で考えて改善しようと思っている人はきっと人一倍優しくて、真面目で誠実な人だから、元気になって欲しいんです。あなたのような人が社会の全員だったら多分誰も病んでないし)

と思い立ち、私だからそう思えた、とかではなく、広くいろんな人に再現性高く考え方を増やしてもらえるように、心の不調に対する個人的な向き合い方、それでこの後どうする?を提案できたらいいなと思っています。

このしがない文章で、読み終わった後少しでも前向きな気持ちになって欲しいと思って書きました。

心の不調=アレルギー

突然ですが皆さんは何かアレルギーは持っていますか?
私はたくさんあります。
ダニ、ハウスダスト、寒暖差があると身体中に蕁麻疹ができる体質です。

ご自身にない方は、周囲の方を想像してみてください。

例えば、蕎麦アレルギーの友達がいたとします。
その子とご飯を食べに行くときに、蕎麦屋を提案したとして(鬼畜すぎる設定ですが)

「ごめんなさい、蕎麦アレルギーなので、蕎麦以外で」

と言われたら、あなたは以下のように思うでしょうか?
・アレルギーは気の持ちよう、気合いが足りない
・蕎麦嫌いなだけで言い訳している
・アレルギー治す治療とかあるんじゃないの?なんで取り組まないの?

多分思わないですよね。食べ物とか、対象が人やコミュニティーでないアレルギーの場合って、今この時代流石に甘えだと捉える人ってもういないんじゃないかなと思います。

で、ここからが本題ですが、働く、ということも色んなアレルゲンに似ていると思いませんか?食べ物アレルギーにバリエーションがあるように、働き方にも相当アレルギーになる要素ってあると思うんですね。
具体的には

・満員電車
・決まった時間に仕事に行かないといけない
・職場の人の匂い
・同じことを繰り返すこと
・ずっと同じコミュニティに居続けること
・謎のカタカナ語多様空間
・稟議が長尺すぎて色々遅すぎる
・テレワークがむしろ孤独で辛い
・細かい作業、0→1を生み出す作業など、作業ごとの特徴

などなど、人の得意不得意によって、いや!!!
ってなること結構多くないですか?ぶっちゃけこんなの全部得意な人はこの世に多分居ないです。

食べ物アレルギーとは違い、直ちに体への反応が出ないので第三者には分かりにくいと思いますが、原理はほぼ同じなのではないかと思っています。

特に適応障害は明確な原因があると言われる分アレルギーのイメージがつきやすいと思いますが、その状態を放置して鬱になると、個別具体の原因をクリアしたら治るという簡単なものではなくなります。

今職場が辛くて、体が少し辛い人は想像してください。
あなたは今、アスベストまみれの部屋にいて、その部屋でなんとか頑張って考えていますが、まずその環境で冷静に考えるのは無理です。なので一旦その部屋から出て、体調を直して考えてみましょう。
じゃないとまじで死ぬかもです。(休職前の私は周囲からひどく心配されるくらい顔が変わっていたらしいです。。。)

職場アレルギーは意外とたくさんいる

とはいっても、今この世の中は、ちゃんとサラリーマンできてないと落伍者、社会不適合者扱いじゃんって感じですよね。
特に休職前私もそう思っていたのですが、休職してからたくさんの人と接して、意外とそうでもないことに気がつきました。

例えば私の友人は、毎日固定の時間拘束されるのが無理すぎて今会社を辞めてフリーターをやっていますし、
脱サラした人のコミュニティーに顔を出したこともあるのですが、大半の人が会社の何かしらのアレルギーを持っていました。
サラリーマンしていると外の世界が全く見えなくなりますが、広い世界は実際そんな人ばかりです。

なので、あなたが極端に弱いとかそんなことは絶対にありません!
絶対に絶対にない!!

むしろ、あなたが人よりもすぐ無理!になってしまう弱みにあなたの良い部分があると思うんです。

例えば、空気を読みすぎてしまい人間関係が疲れてしまう人は、会社という特殊な環境では疲弊したかもしれないけど、きっと自分の身の回りの人からは慕われて、人間関係のセーフティネットは盤石にあるはずです。
逆に、コミュニケーションが苦手で人ととにかく話したくないのに営業マン、みたいなところで悩んでいる人は、一人で淡々とする作業に明らかに適性がありますよね。(私はこれ無理なので、すごく羨ましくもあります)

なんでみんなこんなに自分の劣っている部分にばかりフォーカスを当てられてしまうんだろう(多分、得意を伸ばすより苦手をなくす教育、会社の育成方針)・・・もっと人の得意を尖らせれば社会はもっと居心地いいのにって思ったりします。

ちょっと脱線しましたが、食べ物アレルギーくらい職場のアレルギーも珍しくないのです。むしろみんなでアレルギー雑談会したら盛り上がれるくらいネタいっぱいあると思います。

なので、今一人ぼっちで悩んでいる人いたらお話ししましょう!

職場アレルギーの治し方(見つけ方)

心の不調=食べ物アレルギーとかと大体同じ
という前提で、ではどうすれば治るのか。これも基本的にはアレルギー治療と同じ方法が良いと思っています。シンプルイズベスト
治し方、と書いていますが、私個人としてはアレルギーは治すというより上手く付き合う、避ける、方が適切だと思うので、どう折り合うかみたいなイメージで見てみてください。

0:自分のアレルギーを探る(アレルギーか、乗り越えるべき試練か)

まず、悩みの対象がアレルギーかどうか、これは食べ物アレルギーと違って血液検査ではわからないので、まずは当たってみての判断になります。
難しいのは、逃げた方がいいアレルギーの物質なのか、それとも今少しきついけど乗り越えられる試練なのかの見極めです。
これは私も迷いますが、以下を判断基準にしてください。

絶対に逃げるべきアレルギー🦠達の特徴
・自分の体調が明らかにおかしくなっている
(頭痛、倦怠感、朝起きれない、食欲わかない)
・環境全体の問題で、自分一人ですぐ解決することが困難である
(職場全体がいじめを黙認する環境、満員電車自体が無理なのに、テレワーク不可)
・乗り越えた先を想像してワクワクしない
(いじめのある職場を耐え抜いたとして、将来その会社の偉い人みたいになりたいか?、今は新しい仕事に慣れてないけど、この仕事で成功したい!であれば試練)
・終わりの時期が明確に見えない

今歯を食いしばってもいいかも🍎な試練達の特徴
・終わりの時期が見える(あと2年で駐在先から確実に帰れて環境が変わる)
・自分の努力でコントロールが効きそう(苦手な仕事の領域を上司に相談次第で変えてもらえそう)
・乗り越えた先に夢やワクワクがある(今はきついけど、この先に憧れの先輩がいるなら続けたい)

多分その他にも軸はあると思いますが、私自身はこのように振り分けて、結果、休職当時嫌だったことが全てアレルギーに当てはまったので休む選択をしました。

①:原因物質から徹底的に離れる→自分本来の思考力を取り戻す

蕎麦アレルギーの人はわざわざ蕎麦アレを克服するために蕎麦をたくさん食べる修行はしません。
なぜか仕事の話になるとみんなこれやり出してて本気で理解不能なのですが、絶対にやめましょう。
今仕事で心の調子を崩して体調に影響が出ている人は直ちに仕事を辞めるか休む、無理ならリモートワーク、転職を検討など、距離をとる
でないとそもそも今後を判断するための冷静な頭が戻ってきません。

②:フラットな状態で、自分のアレルギーを認知して次の環境を選ぶ

よく、今の職場が耐えきれずすぐ転職や退職をする方の例を見ます。
でもその場合、転職や退職の意思決定をした時点のその方の判断力が正常だったかに疑義があるなと思っています。
それだと後悔がきっと残ってしまうこともあると思うので、個人的に0,1のステップはマストで考えて欲しいです。

体調がクリアになった上で、距離をとって改めて辛かったことの何が辛かったのか、それは本当にアレルギーだったのか、試練だったのか、検討してみましょう。

そうすればきっと、今後避けるべきものは明確になるはずです。

自分が蕎麦アレルギーだったと気がついたら、和食屋より洋食を選んだ方が確度高くなるみたいなイメージです。

人からなんか言われた時

以上を踏まえて、心の不調は自分のせいではなく、アレルギーのせい、
変な話ほぼ全て他責で考えてくれ
というような持論を展開してきました。し、自分はそれで体調とても良いです。(日本人は自責思考が得意すぎて、この洗脳を本当に解いてほしい)

そんな私でも、ダメージを喰らうことがあります。
それは、人からなんか言われた時です。

実際にあった話ですが、私が休職した際にいた部署では、私以前にも休職者、退職者、社内異動希望者がかなりいました。組織的な課題がかなりあったんです。

ただ、それでも社畜精神旺盛の同僚に
「こんな恵まれた会社でその程度で凹んでるのはおかしい、自分で努力するべき」
的なことを言われて一瞬自己嫌悪になりました。

そんな時、全てアレルギー変換して考えましょう。
そうすると、

あ、こいつは昔の人みたいにアレルギーは気の持ちよう理論なんだ、頭が悪くてかわいそうなんだ

と思えるようになります。ただこれは、すぐは難しいです。
根気よく毎回アレルギーに置き換えて脳内変換し続けてください。
そうすると、ある段階で本当に心の底から心の不調を馬鹿にする人にこう思えるようになります。

「あ、まだこの人花粉症になったことないからわからないのね、、、かわいそうに、、でもあなたが花粉症になった時、私は鼻セレブを貸してあげないわ」

終わりに

長尺になってしまいましたが、私はこの記事を通して

・職場でメンタルを崩すのは、あなたの心が弱いせいじゃないし、誰でも環境によっては全然なる
・そして、意外と世の中にはいっぱいそんな人がいるので孤独にならないでほしい
・なってない人にはそれがマジでわからないらしいので無視してほしい
・アレルギーと同じで、原因特定とそこから離れるを繰り返せば絶対良くなる

ことをお伝えしたかったです。

突然ですが私は、最近よく見かけるHSPだとかADHDだとか、やたらと人の心の特徴に名前をつける風潮がなんか苦手です。
だって、そんなん言い出したら全人類きっとなんかあるし、今健常者って言われている人も、エリサラも、原始時代にいたとしたらマンモス狩りスキルなし(MKS0)とか言われてる可能性あると思ってるからです。
結局その時代のマジョリティー(実態としてあるのかはさておき)に少しでも外れていると認定されたら名前つけるなんておかしいと思ってます。

あと、休職している方でよく見かけるHSPだって、結構みんな当てはまらないか!?逆に、HSPと自分にラベルを張ることで、苦手なことに確信を深めてほしくもなかったり。

なんにせよ心の問題って難しいですよね、難しいけど、傷が浅いうちはきっと簡単に治せると思うので、一緒に元気に過ごしていきましょう。

まったり


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