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パズルな飯思考

全くアピールすることではありませんが、マツザワはダイのものぐさです。
人前ではなるべく気をつけているつもりですが、気を抜くと、途端に横着になります。

横着大魔神なので、家での料理も適当です。
料理をすることは好きなのですが、レシピをみるのが面倒くさい。
材料を用意するのも、計量するのも、料理中に何度もレシピをのぞき込むのも全て面倒くさい。(※お菓子はちゃんと計量して作ります。)
レシピ本をぱらぱら眺めるのは大好きなのですが、いざ作ろうとすると、その無数のレシピの中から食べたいものを決めて、材料をそろえるのがハードル高すぎて挫折。

ということで、家で料理をつくるときはほとんどレシピはみません。
何で献立を決めるかというと、冷蔵庫の中にあるものです。

冷蔵庫にあるものでちゃちゃっと、なんていうと聞こえがいいですが、どちらかというと追い詰められています。
野菜室に大根しかない、肉ない、米炊く時間ない、ど、ど、どうする?
そんな感じです。
もうこうなったら、こいつらで何か生み出すしかねぇ、。!という極限状態です。
(以前書いた「ニュアンス飯のススメ」でまさしくそのときの状況を語っています)

でも意外とそういう料理が楽しいんですよね。
こんなセオリーガン無視の料理してるとバレたら、前の職場(和食)の上司たちに怒られちゃいそうですが、組み合わせを考えるのは面白い。

ただ、なんでもかんでも適当にやっているわけではなくて、一応自分の中で押さえるポイントというのを決めています。
ポイントを押さえれば、あとはもうパズルです。
レシピはみなくて大丈夫。(ほんとかよ)
今日はそのマツザワ飯ポイントをご紹介します。

①主役の食材を決める
何を一番目立たせる料理にするか決めます。
たとえば冷蔵庫に大根と人参となすがあったとします。
組み合わせ的に使えそうであれば、一品の中で全部使っちゃってもいいんですが、そうすると具材がごちゃごちゃになって、なんの料理かわからなくなりやすいです。(それはそれでおいしいですけどね)
そこでメインで1番何を使いたいかを決めちゃいます。
これ食べたい!でもいいですし、もうすぐ賞味期限がきれそう、しなしなになってきたから使っちゃいたい!というメインの決め方もいいですね。
そうすると「主役はこれ!」と、お料理にメリハリがでます。
また食材がシンプルな分、火のとおり具合とか味の染み具合にムラがでにくく、失敗が少ないです。

じゃあここでは大根をメインにしましょう。

②調理法を決める
食材が決まったところで、どう調理するかを決めます。
煮る、焼く、揚げる、蒸す、などなど。
まぁ大体時間がないときは煮るか焼くかですが、せいろなどがあれば蒸しもめちゃめちゃ便利です!
ただ蒸し料理は最初に味つけをばっちりきめないといけないので、結構上級者向けのお料理だと思っています。
後でタレとかにつけて食べるだけの蒸し野菜とかなら簡単で便利ですけどね!

大根は生でも煮ても焼いてもおいしいけど、今日はご飯ないから炒めた大根のパスタにしてみよう!
こんな感じです。
ここまでで決まっているのは炒めた大根が入ったパスタを作ること。
ざっくりで大丈夫です。

③旨味は何でだすか
さぁ、大根のパスタにしようと決めたけど味付けどうしていいかわからない。
そこでじゃあしょうゆー?とか決める前にちょっと待った!
メインの味付けを決める前に決めてほしいのが、旨味をどうつけるかです。
旨味は味の骨組みになるので、うまみがしっかりしていないと、いくら濃い味付けをしてもぼんやりとした味になります。
逆に言うと、旨味がしっかりあれば、薄味でもおいしさを感じることができます。
お味噌汁を想像してもらうとわかりやすいと思いますが、出汁がはいっていない味噌だけといたお味噌汁は、なんか一味物足りないですよね。

旨味はいろいろな食材から出ます。肉魚はもちろん、野菜にももちろん旨味はあります。
ただ、野菜の旨味は結構優しいので、骨組みとしては肉魚系、もしくは顆粒だしなどの化学調味料を使うと失敗がないです。(野菜のだしはサブとして足すとさらにおいしいです。)
和風ならほんだし、洋風ならコンソメ、中華ならウェイパー、などなど。
顆粒だしがなくても、肉、魚介のどちらかの具材をいれれば大体は骨組みとして十分な旨味がでます。

じゃあ今宵の大根パスタの旨味担当はどうしようか。
今日はお肉がないなぁ。
そうだ、ツナ缶があるからツナをいれよう。
ツナだけでも十分そうだけど、和風風味にしたいからほんだしも入れよう!
これで旨味は決定です。
だんだん大根のパスタの構想ができあがってきました。

④味は何でつけるか
さて、味の骨組みが決まりましたので、ここで味付けです。
旨味がしっかり決まっていれば、正直何で味付けしてもおいしくなります。
醤油小さじ1、みりん大さじ2、砂糖小さじ1、、、なんて厳密に測らなくてもOK。
もちろん、エスニック料理とか、複雑な味付けを目指すのであればレシピを参考にした方がいいですが、醤油でも、味噌でも、ソースでも、なんでもOK!
ただ、日本人の好みの味や食べやすさを考慮すれば、少し甘みは入れた方がいいです。
旨味+甘味+調味料(塩味)。この3つをいれれば大体はおいしくなります。

大根のパスタ、和風なので醤油ベースで、少し甘みを足すためにみりんか、砂糖を少しいれよう。
こんな感じです。
砂糖、塩味のバランスが難しい~という方はめんつゆでOK!(ただ和風ベースの味付けになります)
めんつゆは旨味+甘味+塩味がそろっているところが万能調味料といわれる由縁です。
もう味付け考えるのしゃらくせ~という日はめんつゆでOK。
今日は少し冒険してみたいなという日はそこに、辛みや酸味、風味などを足していけばいいのです。
(辛みのつけかた、甘味をいれるタイミングは別途ありますが、基本の考え方は旨味+甘味+塩味で大丈夫です。)

はい。長々と書きましたが以上がマツザワが料理をする際に押さえているポイントです。
おいしく作ろうと思えば、他にもいろいろ押さえなければいけないポイントはありますが、
この4つさえ守ればレシピがなくても、いろいろな組み合わせでご飯を作れます。

お料理上手になるためには、もちろん本を読んだり基本を何度も繰り返すことが大事だとは思いますが、毎日のお料理は、なかなかそんな時間もありません。
作りたい料理の材料がいつでもそろっているわけでもありません。
そんなときでも、家にあるものでおいしいものができたらハッピーだなという思いで徒然なるままに書き起こしてみました。

面倒だから雑につくるというよりは、シンプルに考えることでマツザワのような横着さんでも、お料理へのハードルがぐっと低くなればいいなと思っています。
お料理はパズル。そんな風に考えるのもあり、かな?

ということでマツザワの今後の課題としては、「味付けが濃すぎるor薄すぎる、どっちかにして、いやどっちもやめろ」をクリアできるように地道に頑張ります。
(※味付けの濃い薄いは、ちゃんと味見をして好みの分量をつかむしかない。。マツザワは最後の最後で横着をしてノー味見で食卓にだします。そういうとこだぞ!)

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