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零細企業がGoogleサービスだけでどこまでDXできるのか。スプレッドシート+Googleフォーム編

日本酒酒蔵の経営と運営に入り早一年。
そんな中で、杜氏とオーナーから、もろみの経過簿ってオンラインでできないの?
と言われ、要件を整理しながら作ってみました。

まずは、アイデア出し

せっかくだったら紙でつけてる、帳簿をできるだけデジタルで終わらせられれば、負担がそれだけなくなるだろうなーと思い

  1. Googleフォームで日報の様に入力。

  2. 必要な情報を取得

  3. 簡易的なデータベースを作成

  4. そこを参照して各種帳票へ自動出力

ができればやってみました。

骨子はできたのであとは実装

まずは、要件と実務との擦り合わせ。
実務で使えないもんだと定着しないので、できるだけ簡単に入力できる且つ、データに揺れがない様に定義していきます。

全体の構造はこんな感じ

フォームから日次でそれぞれの仕込号のことを入力する。
その後、テンプレシートをコピーして仕込号を選択すると、自動でデータを吸い上げるようにしています。

総工数はたぶん16時間くらい

ふと思い立って夜中の2時から6時までで、経過簿のダッシュボードを組み立て
そのあと昼から要件をもう一度整理しに杜氏の所に行って、修正と追加を行いました。

どうやらAB直前と原エキスのグラフが今まで使っていたのだとみにくかったそうで、新しく作り直したいと考えていた模様です。

ついでにフォームに関連する情報を取得するように設定して、19時前にはほぼローンチまで行きました。

今回ご活躍の関数たち

ちなみに今回はめんどくさいし考えたくないのでGBSは一切使っていません。

さてさて、では使った関数を出していきましょ!まずはみんな大好きFILTER関数

これで大量のデータの中から、当該年度の仕込号数が適合する、データを日付順で抽出します。

あとは、当てはまるセルにポチポチコピーするだけ。そうすることでもろみの分析表を自動化することができます。

IMPORTANGE関数
これはエクセルにはない関数ですね。

この関数をFILTER関数と組み合わせて、フォームの回答を集めるDBにアクセスして、書き込みをしていきます。

これがたぶん1番今回のネックになるかな?と思ってます。
要は、この関数が至る所に埋め込まれてるので、どうしてもローディングに時間がかかるんですよね。

あとは、まぁそこまで厳密ではないですがセキュリティ的にちょっとどうなんだろうなーとは思いつつも、別に外に出すものではないので良いかなーと思ってます。

とりあえずこの関数を至る所に貼り付けていきます。
ボーメ、アミノ酸、酸、アルコール度等々

ここまでで大枠は完成。
あとはグラフに出力するだけ!となった時にまさかのトラップに見舞われました。

AB直線の出力が異常に難易度が高い

1番躓いたのはここ。スプレッドシートの仕様上仕方がないのですが、散布図と複合のグラフができないのと
散布図に別の軸を持たせられないので相当手こずりました。

ここだけはちょっと納得はいってないですが、力技でおさめることに。。。

まぁズレることはたぶん、ないんで問題はないかな?とは思ってます。

他のに関しては参照しまくるだけなので対したことも無く、filter/if/vlookupでほぼ解決。

とりあえず実装はこれから

やっと今日完成したので、これから杜氏と実地で使用してもらい、フィードバックを取りながら改善をしていこうと思っています。

とりあえずこれで、もろみ分析表やら経過簿やらを手で書いたり、共有するのにPDFにしたりしないで、クラウド上で共有しながら
フォーム入力なので、生産性が上がるタスクは終了かなと思っております。

ここで貯めたデータベースをどう活かすか


次はここで貯めたデータベースをどう活かしていくのかを考えていくフェーズではあるので

もう少し情報を取得したりしながらやっていければと思ってます。

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