なぜ今、Matsuyoi Antiquesを立ち上げたのか
皆様お久しぶりの投稿になります。
写真は、6月に開催しました、キャピトルホテル東急の展示会でお披露目した新ブランド「Matsuyoi Antiques」のアンティークたちです。
現在、キャピトルホテル東急の展示会も無事終了し
Matsuyoiのオンラインショップの新作をご用意したり
秋の展示会の準備に追われております。
また展示会のスケジュール等は後ほど発表したいと思っていますが
今日は、Matsuyoi Antiquesを立ち上げ、
キャピトルホテル東急でお披露目した理由と経緯を
お話ししたいと思います。
最初はアクセサリー什器として始まった
以前お書きしました通り、Matsuyoiを立ち上げる前から
父の影響もあって、いろいろな国を渡航時にアンティークを集めていました。
そしてMatsuyoiも少しづつ大きくなり
東京や大阪など、都心部のいろいろな場所で展示会をさせてもらうようになり
その時、私たちが使っているアンティークパーツが作られた時代の背景がわかるようなアンティークを、ディスプレイに取り入れました。
意外な反応
そしてMatsuyoiアクセサリーは好評を頂き、売り上げもよかったのですが、、、
その時のお客様の要望で多かったのが
「このアクセサリーとアンティーク、一緒に使いたい!」
というお客様のお声でした。
この世界観を家の中のディスプレイに組み込みたいというご要望が、毎回展示会でたくさん聞かれ、ほぼ根負けの形で、、、( ̄▽ ̄;)古物商免許をとってアンティークも売ることにしました。
でもこの時は、「欲しい方がいらっしゃったらお売りする」というスタイルで、積極的に売るということでなく、主役はあくまでアクセサリーなので、表立ってアンティークを前面に出すことはありませんでした。
そして2020年の2月
パリの展示会が終わった帰国直後から、日本だけでなく世界中を
コロナ禍が襲います。
Matsuyoiの展示会も、軒並み中止となり、急遽オンラインを始めたり、Instagramや、Facebookを毎日欠かさず投稿していました。
そして有難いことに、多くの方が見てくださって、
たくさんの作品がお嫁に行ったのですが、、、
作品のお問合せの他に、撮影用に使っていたガラス器などのアンティークも
かなりの件数でご用命をいただきました。
最初はお好きな方も多いんだな、程度に思っていました。
断捨離の先にあるもの
その答えは、お客様との会話の中にありました。
昨年10月、日本橋三越で展示会をさせて頂いたときのことです。
とあるお客様とお話ししていた時のことでした。
昨年はステイホームで、断捨離がブームのようになり
本当に必要なもの数点を残して、家の中の不必要なものを処分してしまわれた方が多かったと思います。
前述のお客様もその中のお一人でした。
その方は、普段からMatsuyoiのアクセサリーを買ってくださってるお客様なのですが、今回、アールヌーボーの小さなガラス器に一目ぼれされて、お買い求めくださったのですが、、、その時おっしゃったのが
「断捨離後、自分の中で必要なものは残したが、生活に本当に大切な潤いのあるものがないということに気付いたの。だからこの子(ガラス器)を持って帰りたいの。」
この一言は、雷に打ちぬかれたような一撃となりました。
良質な「暮らし」を続けるということ
このコロナ禍で、家にいる時間ということを見直された方が殆どだと思うのですが
衛生的な暮らしをして、美味しいものを食べ、無駄をなくした生活、それだけじゃないということに気づかれたのでないでしょうか。
私が世界いろいろな国で見つけてきたアンティークが、皆様の生活に溶け込んで、毎日それを眺めながら楽しんでいただいて、心の潤いになればと思い、「Matsuyoi Antique」を立ち上げよう!と決意したのです。
出られないときこそ美しいものを見て心を和ませて
写真は、キャピトルホテル東急、ガーデンスイートのエントランスのしつらえです。
アンティークと、Gente吉祥寺の並木容子さんの装花が綺麗に調和しています。
ワクチンがかなり普及してきたとはいえ、まだまだ油断できないで、家での時間が長くなっていることと思います。
アクセサリーもアンティークも生活必需品ではありませんが、私が「美しい」と思うもの、生み出したものが、皆さんの日々の生活を潤してくれたらと切に願っています。