主義なわたしの失敗談#13 時にはにげるのも戦略である

どもどもORIGIN整体です。

最近YouTubeで学習することにハマっています。特に素晴らしいと思ったのが書籍の要約を音声で紹介してくれるものです。本を読むのは好きだし、勉強になるのですが仕事をしているとなかなかどっぷり本を読む時間がとれないんですね。そんな中、動画投稿者のかたのフィルターを通してではあるものの著者が言いたいことが短時間でわかりやすく伝わってくるのでめちゃくちゃレベルアップした気になります。

そんな中最近自分が聞いた本の要約でグッときたのが塩田元規さん著「ハートドリブン」というものです。著者の塩田さんはアカツキという会社の元CEOのかたなのですが、このアカツキという会社は近年ではかなりの成長を遂げている優良企業だそうです。そんな今の時代を引っ張るCEOの考え方に興味があったのですが、その考え方は意外なものでした。もともと塩田さんは超合理主義だったようですが、合理を突き詰めた先には成長はなく最後に残ったものが「人を思いやる」ということだったということを言っているのです。

企業が成長するためには徹底的に効率化、数字が大事という考え方が一般的だと思います。ただアカツキではその真逆とも言える「人や自分にやさしく」といったことを大事にしはじめたことで成長を始めたそうです。インタビューなども拝見させていただいたのですが、自分の弱さにすごく向き合ってきた人なんだと感じました。その弱さにしっかり向き合ってきたからこそ出てくる優しい言葉に「こういう人の下で働けたら幸せだな」と思うのです。

まだまだ語りたいことはあるのですが、止まらなくなりそうなので動画のリンクを貼っておきます。めちゃくちゃ頑張ってるはずなのになんかうまくいかないなんてかたにはピッタリだと思うのでぜひ御覧ください。

さて本日のお話ですが、10年前東京で仕事をしていて愛媛に帰ってくる際に起こった出来事についてお話していきたいと思います。

完璧主義なわたしの失敗談 ♯4自分の意見だけ伝えても本心が伝わらないと意味ないよ

でお話した会社を辞める際に起きた失敗です。将来への不安でいっぱいになり限界でした。都会暮らしで手取りは16万、貯金はなく社会保障もなし。23歳の秋、相変わらず朝はコンビニのパン、昼は松屋の豚丼、夜もコンビニのパンそんな食生活。こんな状態で30を迎えた時自分に残っているものはなんだろうと考えるとなにもないことだけは確かでした。ホームページの制作も時代が変われば誰でも簡単に作れる日がくることは想像できたし、ガラケーからスマートフォンに移行する時期でもあったので業界全体が大きく変わりはじめていました。ITの世界は日進月歩。昨日まで価値のあったものがあっという間に価値がゼロになることも珍しくありません。そのスピード感についていくには実力不足だと痛感するには十分な日々を過ごしていました。

大学中退の僕を拾ってもらえただけ満足しなくちゃと自分の尻をたたきながらやってきたのですがどうにも自分にはやっていけないそんな気持ちなっていきました。ある日仕事の途中トイレにいくと便器が赤く染まりました。血尿です。一般的にストレスがたまると起きる現象だとぼんやり知っていたのでこの瞬間愛媛に帰ることを決意しました。

問題はどう社長に伝えるか?です。以前も書いたのですがなにぶんとても厳しい社長だったので、いきなり伝えるにはハードルが高すぎました。そこでまずは上司に相談することにしました。仕事面でも素人同然の僕をとても優しく励ましてくれて、本当に大事な時だけ厳しい声をかけてくれた上司は僕が辞めたいと伝えると本気で残念がってくれました。今自分が中心になって若い子も働きやすいよう環境を整えてる途中だから頑張ってみない?とも言われたのですが「ごめんなさい限界です」と一言お伝えしました。上司はいきなり社長に伝えると暴走する可能性があるので少し預からせてくれと言われました。

年末になり上司と僕、社長の3人でお話する場を設けてくれました。その場で上司も慎重に言葉を選びながら僕の思いを代弁してくれ自分も限界であることを伝えました。すると社長は「へぇお前うちやめたいんだ。わかった引き継ぎとかもあるし少し時間頂戴」とだけ告げられその日は返されました。その時の自分の気持は引き継ぎなんかも含めると1ヶ月後には東京を離れることになるんだなと寂しい気持ちになっていました。

年が明けて会社に行くと「ちょっといい?」と社長に呼ばれ会社の下の喫茶店に連れて行かれました。「お前うちの会社やめるんだよね?とりあえずあと1週間でやめてもらっていい?」と言われました。頭が真っ白になりましたがこちらの返事を聞くこともなく社長は続けました。「いきなり1週間で人が辞めるってなると残されたやつらが動揺するからなんか理由考えて!」と言われ真っ白な頭のまま「じゃあ親が病気とか・・・」と言いかけると「じゃあそれで!すぐに戻ってきたらみんなびっくりするから5分後くらいになったら戻ってきて」と言われなにが起きてるのかよくわからないまま会社に戻りました。

会社に戻るとすでに社長は自分が1週間後にやめることを告げ終わっていました。続けて戻ってきた僕にみんなに一言言うよう告げました。僕は親が病気という嘘をみんなの前でつくことになり、みなさんに謝罪をしました。その時の気持ちといえば、みんなに嘘をついたまま去ること、親への申し訳なさで恥ずかし気持ちでいっぱいでした。と同時にこうも思いました。こういった去り際までこの人は思いやりがないんだな…やめてよかったと。

今回のお話でいうと失敗らしい失敗もないのですが、強いていうなら雑に扱っても良いポジションでしかなかったがためにこんな形で嘘をつかされたうえに会社をやめるということになりました。ビジネスの世界は基本非情で弱肉強食です。だったら優秀な人材になるよう努力しろ!ではこの問題は解決しないと思います。考え方を変えましょう。

最近思うのですが自分に合う、合わないというのは非常に大事です。場面や状況に応じて自分を変えるというのは必要なことですが、自分が合わせにいった結果として合うのか自然に合うのかをしっかりと見極めないといけません。今回の場合、社長に合う社員になろうと自分はずっと無理をしてきました。この人に合わせようと必死にくらいついて自分を変えようとしましたが、無理がたたって体を壊すことになりました。

自分というものを100%譲ってはいけません。自分にも優しくする必要があります。なので自分が譲れるラインというものをしっかり持っておくこと。ラインを超えたらちゃんとラインを超えたなと認識できる状態でいることこを心がけていきましょう。

ラインを超えたら逃げるという選択肢を残しておいてください。今回私はしっかり逃げたということを経験してますが、その後の人生においてはこれは大成功だったと自信を持って言えます。耐えて耐えてだけが人生じゃありません。逃げて体制を立て直すというのも立派な戦略です。逃げることの大切さはジョジョの奇妙な冒険の第二部を御覧ください!主人公のジョセフ・ジョースターはピンチになったらめちゃくちゃ逃げるのでww

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今日の処方箋

時には逃げるのも戦略である