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自分で見ないと納得できない

こんにちは、Freelance Filmmakerの松浦竜介(りょうすけ)です。ウェブCMなどの映像コンテンツを制作しています。発信をしていくにあたって、僕自身の生い立ちから現在に至るまでの経歴を記事にしています。関心を持っていただいた方、一緒にお仕事をされたい方、なんだかよくわからないけど僕に絡んでみたい方、僕はこんな人間です。ぜひご覧ください。
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ダメなやつ

2007年春。
東京の創価大学での新たな大学生活がはじまった。
大学での専攻は環境共生工学だった。当時、映画「不都合な真実」などの反響か、僕の周辺でも頻繁に環境問題が取り上げられるようになっていたことから関心をもち、自然と動物が好きだからという理由でその専攻を選んだ。しかし、僕は興味のあることと興味がないことが極端。生態学関連と環境社会学の講義は飛び抜けておもしろかったし、寝食を忘れて学ぶことができた。一方、これらに関連する科目は4年間で2、3科目程度で、卒業するためにはその他大多数の僕にとってあまり関心のない専門科目を履修しなければならなかった。そもそもそんなに関心ないのにその学科に入ったことがおかしい。けど一部についてはめちゃくちゃ楽しい。今だったらすぐに環境を変えて、好きなことだけをいいとこ取りしていると思うし、そもそも学生という枠で生きていないと思う。ルールなんていくらでも越えていくべきなのに、当時の僕は視野も選択肢も狭い、ダメなやつだった。


この地球上から悲惨の二字をなくしたい。

そんな僕でも、専門科目とは別に他学部との共通科目を履修することをできたのが救いだった。そして、1年生のとき履修した共通科目の「アフリカ地域研究」の講義に僕は衝撃を受けることになる―。ルワンダの内戦、貧困、及びエイズ/HIV等について学び、僕はその講義で初めて世界の悲惨さを知った。

気づいたことは2つ。自分が世の中のことを全然知らないということ。そして、自身の無力さだ。遠く離れた国の人たちが苦しんでいる姿を映像をみながら、自分があまりにも無力で、気づけば拳を握りしめていた。そして、僕は決意した。

「この地球上から悲惨の二字をなくしたい。」
「行動しよう。」

自分の目で見る

将来の計画や不確定な可能性のことばかりをいくら考えていても、まずは最初の一歩を踏み出さない限りは何も前に進まない。正解などないのだから、一歩一歩を踏み出していくなかで、自分の納得のいく道を見つけていけばいい。現在はそう考えているが、当時の僕の場合は何から始めたらいいのか見当がつかず、悶々としている時期がけっこうあった。結局、まずは途上国を自分の目で見てみよう、いや、見るだけでなく現地で生活をしてみようと考えた。アフリカにこだわっていたわけではない。世界の8割は途上国だ。自分なりに思いつく条件のなかで行き先を考え、4年次に大学を休学して留学することになった。
行き先はフィリピンだ。

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☆今までの映像や普段のストーリーを、Instagramで発信しています。


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