最終兵器は誰だ!?『小田急線vs横浜線vs京王線』

「春を売ったら、夏の太陽に殺意が湧いた。お
前なんていらない。」

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「駅の向かい側、少し入り組んだ場所に沢山の
箱。箱。箱。
中身は見えないけれど、目障りなほど発光して
いた。
今日の新人は7人いるらしい。多くね?
たった今通りすがった身の丈に合っていない
ブランド品で全身を固めた同い年の〇〇ちゃ
んの部屋には、どんなプリンセスがホルマリ
ン漬けにされてるんだろう。」

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「戦場で彼氏を殺す。私も死ぬ。
男として、女として、殉職するのだ。」

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「憎んだ。苦しめって思った。同じ目に合わせ
たい。
けれど、過去はなくならない。
あなたが沢山血を流して殺された風景は私が
私である限り、ずっとずっと繰り返される。
あなた。あなた。あなたしかいないの、私に
は。
あなたにも私しかいなかったように。」

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「僕は妖精の国の住民。
あなたはセーラームーンのような存在だっ
た。
そして僕はあなたに目をつける。僅かな時
間、視線を交わす。
ゆっくり丁寧に僕はあなたに溶け込んでゆ
く。輪郭がなくなり中身は溶け出し、やがて
一つになる。
僕はあなたに、あなたは僕になる。
雨降る夜は、誰のものかも分からない身体を
カッターナイフで切り刻む。」

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「壁の向こう側に広がる遊園地も刑務所もなん
だか本当にある気がしなくて、そもそも壁な
んてないんじゃないかと疑ったりもする。
けれど足を一歩も進めることができない。
今日も私はキツい香水を身にまとい、床に倒
れこむ。
壁。外の世界。私の香水。全てが時間。紛れ
もない事実。」

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「剥がれたメッキに口づけをする瞬間が、世界
で一番愛おしい。」

#メモ #随筆 #台詞

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