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【 初心者向け 】マーケティング論 Part.1 キノコのマリネは誰が食べる?

まつたけのマーケティング講座を開講します
社内の勉強用にまとめているものをせっかくなのでメモとしてnoteにも展開します。

あまりになんちゃってマーケターが多いので僭越ながら私の所感を交えながら学生にもわかるようにできるだけ丁寧に説明します。

本日の献立はコチラ
1. マーケティングの概念
2. マーケティングの本質
3. やってほしいこと

1. マーケティングの概念

マーケティングとは
「商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。市場活動。販売戦略。」

めっちゃわかりづらいですよね。。。
要は「営業活動を行わなくてもお客様が自発的に購入してくれる仕組みを作ること」大事なのは「仕組み」だということ。

そしてこの仕組みの製作に関わるすべてのことがマーケティングといえます。実はマーケティングとはとんでもなく広い概念で、細かく学ぶと際限なく出てきます。
ですので一言でマーケティングをやりたいと言っても

・データアナリスト:市場調査や行動/属性調査
・プロダクトデベロッパー:商品開発などのプロダクト開発
・セールス:営業戦略やチャネルの選定/開拓
・Webマーケター:Web広告やSNSなどの広告領域

といったものまでとても幅広いです。

そしてマーケティングの花形とも言われる広告宣伝活動に関しては
マスメディア(広報等も含む)からデジタルマーケティング、SP広告、イベント等これまたとんでもなく幅が広いです。

ですので一言でマーケティングというのではなく、どういった部分で関わるのかを明確にしないとそもそも具体的な手法は学べません。
特にマーケティングは会社ごとに区切りが違ったり他の役割に比べ複雑です。

何を選び何を学ぶかを決めるのはあなたです。決めなければマーケッターは一生名乗れないと思ってください。

では、まつたけはどこをやってるんだ?
というお声が聞こえてきそうですが、私はLead Creatorとして10年やってきました。

なんじゃそれ?となりますが
要は導線設計士です。
(同じ肩書きは一人も会ったことがありません。僕だけかな・・・)

マーケティングの本質は導線設計です。

導線というのは
「プロダクトを作る側がユーザーを導く経路」のことをいいます

ちなみに動線は
「実際にユーザーが動いた経路」のことをいいます。

この導線と動線を突合させるんですが、、、
そこはまた今度解説していきます。

つまるところ、
きのこといっても沢山の種類があるわけで
どの料理をするかによって使う種類が決まります。
それと同じです。


2. マーケティングの本質

これも様々言われていますが、「営業を無くす」ということがマーケティングです。
よくブランディングこそ全てと言われていますが、ブランディングもマーケティングの一部です。

ブランディングとは「魅せ方」です。
マーケティングとは「市場」です。

どのフィールドで戦うのかがわからなければどれだけ魅せ方にこだわっても意味はありません。

そうです。
全ては「市場理解」に帰結するのです。

「市場を理解し、そこに必要なサービスをポンと置くだけで勝手に購買活動が始まる。」これがマーケティングの目指すべき部分です。

ちなみにこれはマーケットイン(顕在顧客への提案)の考え方なのでプロダクトアウト(潜在顧客への提案)についてはまた今度解説します。

つまるところ、そのサービスを利用している人の特性を理解することが重要です。ですからマーケットインの形でサービスを展開しようとしているスタートアップや商品というのはマーケティングは極論不要です。

テストマーケティングやデプス調査のような手法は最低限必要だと考えますが、ぶっちゃけコストも時間もかかるので正直いらないです。

とりあえずサービスを出して、それを利用してくれた人の特性を見ることが重要です。

なぜならばこちらが考えているものは、こちらの都合がいいように考えられているからです。人は自分の見たいようにしか現実を見ません。
そこにデータや証拠がない限り認めようとしません。

だからこそマーケティングは面白い。
あらゆる人になりきって、考え抜く必要があります。おそらくどの職業より頭を使います。感覚派の人間はいますが、論理的に攻めるのであれば一番根気がいります。

どのタイミングにどういう訴求で、どういう教育を施すのか。
どういう感情でどういう体験をしてどういう印象を持つのか。

それを整理して、意図したアクションを引き起こすきっかけを作る。
行動経済学のようなナッジ(nudge)を散りばめ、誘導する。

先程の話でいうと、
友人が来たときに手料理を振る舞うとなったら、
「なにが食べたいか?」「アレルギーはないか?」などと質問をしますよね?これが市場理解であり、顧客理解です。

例えば、相手が生まれて今までご飯を食べたことがないならどんな質問をされても、わかりません。(※ プロダクトアウトの状態)
また、相手は自分が食べてきたものの中で気分や嗜好性似合った料理を提案します。これが(※ マーケットイン )です。
そして、キノコのマリネを振る舞おうとしたときに相手が食べてくれないかもしれないし、とても好むかもしれない。
つまり、食べてくれたらその人が顧客なのです。
※ タイトルの答えは「食べたい人が食べる」です笑

その人がどれだけキノコが好きというニーズがあったとしても、マリネが口に合わなければ今後食べることはありません。

よくあるミスが、「キノコが好き」という情報だけを持ってしてマリネを出したとしてもその人が顧客になるとは限らないのです。

だからサービスはとりあえず市場に出すことが重要になるのです。

3. やってほしいこと

ではすでにあるサービスのマーケティングはどうすればいいのでしょうか?

例えばあなたが牛丼チェーンの「松屋」からマーケティングの相談を受けたとしましょう。
要望は「若者が来るようなお店にしたい」と。

20代のあなたは自分の感覚を20代全員の考えと設定し、考え始めます。
若者が行くのはどういうお店なのかと…
ここで注意していただきたいのが先述した、

なぜならばこちらが考えているものは、こちらの都合がいいように考えられているからです。人は自分の見たいようにしか現実を見ません。
そこにデータや証拠がない限り認めようとしません。

ということ。

当然ですが、イメージはイメージの枠を超えません。

実際にお店に足を運んで、お客様をじっくり観察してみて下さい。
まずはそこから始まります。

※ 宿題
松屋にいる人はどういう年齢で、どれくらいの年収帯のどういう職業の人でしょうか?
事前に想定してから足を運んでみて下さい。

今回のおすすめの本
ノヤン先生のマーケティング論