読書の量以外で他人にマウントを取れる読書法

本を1週間に1冊読むだけで日本人の読書量では上位15%に入れるらしい。

おれもかつて「1週間に1冊ペースで本を読もう!」と思ったことがあるけれどこれには思わぬ落とし穴がある。
1週間程度で読めてしまう本は内容も大したことがないのだ。

「1週間に本を1冊読んでいる」と言われるとなんか凄そうではあるが、読んでいる本の内容によっては大したことがないという判定を受けることもある。

というワケで今回は量より質、読書量以外で他人にマウントを取る方法を説明しよう。

レベル1:希少本に手を出す

これは金か人脈かインターネットのサーチ能力、あるいは図書館によっては地の利で見に行ける。

古書の世界では本当に内容のいいものもあれば、ただ希少だからという理由だけで値段がつりあげられているものもある。

読んだことよりも持っているだけでマウントが取れるのが希少本の良いところだ。

希少な本は手に入れるという時点でハードルが高いので、マウントを取られた方は歯噛みして悔しがるか、「どうせしょーもない内容やろ!」と割り切る他ない。

最近は出版業界は不況なので紙の本は絶版までのスパンが恐ろしいほど速い。
なんならそれを見越して、専門書を買っておくと絶版になって値段も勝手に吊り上がっていく。
電子書籍になっていないタイプの本がねらい目。マウントも取れるし売れば金になるので一石二鳥だ。

画像2

(冨樫義博『HUNTER×HUNTER』より)

レベル2:専門書を攻める

合気道では『武産合気』たけむすあいき『合気神髄』あいきしんずいという合気道の創始者が書いた本がある。

しかし、この本を読んでいる人は合気道修行者でも意外なほど少ない
なぜなら難解だからだ。
基本的に何の予備知識もなく読むとわけがわからないし、あってもわけがわからない。

そういった本を読んでおくだけで、一目置かれることもできるし、相手が読んでいない場合は例え自分より実力や段位が遥かに上であっても(でも、この人は『武産合気』たけむすあいきは読んでないんだよなぁ)という精神的余裕を得ることが可能となる!

実際におれはこの本を道場に入門する前から読んでいたので、その点においてのみ、ほとんどの先輩方に精神的なマウントを取ることができた。
別に他人に言いふらさなくとも、精神的な余裕が生まれる。

他にもまったく違う分野の専門書を知っていると、それはそれでマウントが取れるゾ。

レベル3:鈍器を攻略する

この世には人を殺せるサイズの本というものが存在する。
国語辞典級のデカさの本だ。まずもってこういう本を読むには気合がいる。新約旧約とか上中下巻とか、清涼IN流水とかその圧力のまま2冊3冊4冊と別れている場合もある。こうした本の迫力は物理的にも明らかでビジネス書なんぞとは比べ物にもならない。

画像1

(三浦健太郎『ベルセルク』より)

ほとんどのビジネス書や自己啓発本はどんなに自立を謳っていても本そのものが自立することができていない。そんな細い身体では世界は守れないのだ。
そもそもこういう自立する本は読みはじめる時点で根性が要る。

ガッツなき者には読むことすらままならない。
それ故に、読んだだけでもの凄いマウントを取ることが可能になる。
「ええ?お前アレを読んだの!?」
まず普通の人は読む気にもならないので、読書マッチョにのみ許される強大なマウントと言えよう。

まとめ

これは読書におけるランチェスター戦略だ。

読書する人の中でも、鈍器本や専門書、希少本は手が出しづらい。
週一で一冊などというのは真似する人も多いのでよりニッチな部分を攻めるといい。

そういった競合相手の少ないところを狙うことで、コミュニティにおける優位性を取ることが出来る。たぶん、色んな場面で応用できるはずだ。

結論

『武産合気』か『合気神髄』を読もうぜ!




お開き







マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?