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20240119 飲み会に関する研究の概観

 さて今日も飲み会研究の文献探し~♪と思ってCiNiiを開いたら…153ほどあった文献の最後にたどりついてしまいました。これまで,1ページの表示件数は20件だったのですが,少し前に200件に変更していたので,153件すべてが1ページに表示されていたのに気づいていませんでした。
 文献を読むのが遅いので定評のある私なので,153の文献に目を通すことが出来たわけではなく,「検索結果が153あってもネットで目を通せる文献が少なかった」というのが実情です。
 こういう状況の理由としては,「学術論文よりも一般の雑誌などの記事が多い」のがあると思います。例えば以下のような硬軟入り混じった一般紙では結構取り上げられているし,タイトルも魅力的な物が多いのですが,いかんせん一般紙であるがゆえに無料では読めません。このあたりは図書館に行けば読めるとは思うのですが,読んでみて視野は広がっても研究論文ではないのであまり参考にはならないだろうなあと思います。
 
矢吹康夫 2023 何度でも言う、「説明するのは面倒くさい」し、「飲み会は重要です」. 現代思想, 51(11), 170 – 176.

金田信一郎 2023 ヤバい会社烈伝(第14回)旧カネボウ 飲み会と社員旅行って、マジっすか!. 週刊東洋経済, 7125, 74 – 75.

苅部 直・髙木裕貴 2023対談 よき飲み会の思想 : 人づきあいの変遷を読み解く. 中央公論, 137(8), 84 – 91.

プレジデント 2019 挨拶、商談、飲み会、世間話… 「大人の品格」がどんどん身につく9講座 : 話が面白い人は、仕事以外の引き出しが多い. プレジデント, 57(10), 43 – 57.

 あと,これは感覚ですが,「新型コロナ以降に飲み会に関する文献が増えた」ように思えます。それ以前にも「旧態依然とした飲み会に物申す!」みたいな記事がいっぱいあるのかなあと思ったのですがそれほどでもなくて,むしろ新型コロナ以降で「オンライン飲み会」に関する研究が増え,対面の飲み会への注目も増えてきたように思えます。
 
 まあでも確かに,新型コロナで「当たり前だと思っていた対人関係」を見つめなおすことが必要になり,そこで飲み会というものを考えることも増えたからこそ,是非いずれにしても関心が高まっている状態であるのは確かだろうなあと思います。
 
 そういう意味では,一般紙などで関心は高く持たれているけれども,あまり科学的な検討がなされていない飲み会について研究するのは意義もあるし関心も持ってもらいやすそうではあるなあと…generativityとも絡められるし…これはやるしかないよなあと。

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