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20240415 日本のパンとカリフォルニアロール

 一時期流行した「高級食パン」が飽きられて大量閉店というニュースを最近見かけた記憶があります。その際,「あんなバターと牛乳入れまくって甘くしただけのパンそりゃ飽きられるわ」みたいな反応が結構多いように思えました。
 まあでも,基本的に日本人って「やわらかくてあまくて白いパン」が好きなような気がします。100円程度で買える食パンでも基本的には中は真っ白でふわふわで,バター風味を強めたものや甘みを強めた食パンもかなり安価で買えると思います。
 こうした「やわらかく白いパン」を日本人が好むのは,『アルプスの少女ハイジ』で,「白パン=洗練,おいしい」,「黒パン=粗野,まずい」みたいなイメージを刷り込まれてしまっているからかもしれません(笑)。
 でも,正直なところ私は食パンはあまり好きではなく,フランスパンなどの固めのものや,ライ麦パンなどの黒くて硬くて酸味のあるパンの方が好きな気がします。朝ごはんなどでおかずと一緒に食べるなら食パンでも構いませんが,夜にワインを飲むときのお供に食パンは絶対合わず,できれば黒パンがいいけど日本だと高いよなあと。海外だとやはりパンは安くて種類も豊富ですが,日本のようにいろんな菓子パンや総菜パンが増えるのではなく,白から黒の間のさまざまな主食用パンの種類があり,あと塩やハーブやゴマとか種子とかがまぶしてあるものがいろんな種類ある感じかなあと。
 そういう意味では,日本でパンは甘くなって「デザートそのもの」になったりおかずをくるんだり載せたりして「惣菜そのもの」になっているのに対し,ご飯はご飯茶碗によそわれた場合は和食のおかずと合わされることが多くデザートにはならない気がします。また,うどんそばも和とあわせることが多いのに対し,パスタなどはやはり洋が多いのですが和とあわさったり,某名古屋の某マウンテンの「小倉抹茶スパ」とか「イチゴスパ」とかの魔改造をされてしまう現状があると思います。
 あと,寿司なども,サーモンの寿司もあればカリフォルニアロールもあって海外の寿司の逆輸入もいろいろなされていますが,やはり昔ながらのネタを好まれる人の方が多いような気がします。
 そんなことを考えると,日本人がご飯・うどん・そば等に対してはあまり冒険せず和食を合わせるのを好む傾向があるのと同様に,パンが第一の主食の国の人にとっては,「パンに海外の素材を載せたりして一体化して食べる」というのは意外と嫌がられるのではないかと思ったりしました。

 ネットで「海外人に好まれる日本のパン」としてあんパンとメロンパンがあると言われて,メロンパンはまあ海外でも似たようなものがあるので納得したのですが,アンパンって本当にこのまれているのかなあと。日本人が海外にいったらカリフォルニアロール的な「海外で独自の発展を遂げた寿司」を食べてみたくなるような気分で「日本で魔改造されたパン」としてあんパンを食べている海外の人の方が多そうな気がします。そして,「あんこやらの異国の物体を入れるな!」と内心嫌がっている人も多いのではと思ったりしました。
 「日本のパン 海外での反応」とかで検索しても「日本のパンは海外でも好評!」みたいな日本揚げの提灯記事みたいなものしかみつからず,そうかなあと疑っていたのですが,日本のコンビニで売られている「マヨコーンパン」に対して嫌悪を示している海外の人がいっぱいいるのがわかるネット記事をみつけたので以下にリンクを貼ります。
 
【書誌情報】
KAIKORE 2021 イギリス人「日本のコンビニのパンがマズい」(海外の反応). 2024年4月15日閲覧.

 なんかこの反応は結構リアルで嫌悪されれていて非常に面白いなあと。

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