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20230703 石村萬盛堂博多夜ばなし第7回『博多の夏博多祇園山笠』その5 追い山~祇園饅頭~大幡主

問5「追い山はなぜ朝に行われるのか?」
 
 この質問は高山権禰宜からの提供だったのかフロアからだったのか覚えていませんが,答えを知らない問で面白いものだと思いました。基本的にその由来には諸説あり,高山権禰宜が先輩から聞いて一番気に入っている説明として以下の説明をされました。

高山権禰宜「山笠は基本的には悪霊退散のための祭。(鬼滅の刃の鬼が夜にしか行動できないし,たそがれどき,おうまがとき,かわたれどきなどの昼と夜が入れ替わったりする時間も悪いものが出やすいとされるので:筆者追記)その悪いものがでる時間に退治をするのがよいからと聞いている」

 これで終わると思ったらフロアから手があがり,「私が祖母から教えられたのは,朝の時間が一番清い時間だからという理由でした!」と意見を言うと,それに同意する他のフロアの方もいらっしゃいました。
 ある意味,櫛田神社の広報担当の方がおっしゃられると「それが正解」と唯々諾々になってしまうものですが,日々の生活の中で祖父祖母などから教えられた知識は,「たとえ櫛田神社の偉い人がそういっても私の知識の方が正しい」と胸を張って言えるのであり,それが生活に根付いた文化というものだろうなあと思いました。
 
 その後少し京都の祇園祭と博多祇園山笠の比較の話をしてくださったのですが,京都が「雅び」,博多が「豪快」という対照についての言及くらいで終わってしまいました。この点について一番伺ってみたかったのですがこれはまた自分で少しは調べた上でインタビューさせていただけるようになれたらいいなあと夢想しています。
 
知識8 祇園饅頭
 
 博多夜ばなしの主催は石村萬盛堂ということもあり,山笠期間限定で販売される祇園饅頭についての説明もありました。販売期間は7/1~7/14で追い山の7/15には販売しないのは注意でしょうね。まあ,追い山終わった後の博多の町は本当に「祭があったことについて口にしてはいけない」という決まりでもあるかのように嘘のように何もなかった雰囲気になるので,7月15日になって祭にちなんだまんじゅうも売るわけにはいかないのだろうなあと。
 由来として,『石城遺聞』の中に記載があるようです(未確認)。旧暦の6月1日に厄除けとして饅頭やお餅を配る風習があり,それに倣って祇園饅頭がつくられたようです。
 

2017年7月9日櫛田神社境内で撮影


知識9 櫛田神社の主神について
 
 以下は神道の知識がまったくない私が,漢字がわからないままカタカナ気分で聞いたものを裏を取らずそのままメモを提示するように記載するので嘘が多いことをお許しください。
 
 大幡主は武神であり,夷狄(いてき…外敵的な意味)征伐の目的で「強い」神が必要で祀られている。三重県松坂市の櫛田神社からというのは前にも書きました。
 古事記の中で「倭比売命(ヤマトヒメノミコト)」に随行(ついていった…)
 
 よくわからんと思って調べてみると,平成26年の恵比須流の舁き山の標題「我者博多総鎮守」というのがもろそれについてのものなので山笠振興会公式HPの該当ページへのリンクを貼ります。

 ここで福井県が出てきますが,そういえば福井県にも櫛田神社があって,そこには公式Twitterもあったりして(今はTwitterの障がいでログインしないとリンクは開けないと思いますが)神社の様子が分かりやすいのですが,福井に櫛田神社があるのも大幡主の話に関連するのかなあと。

https://twitter.com/kushidajinja/

 


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