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「全ての労働を機械に任せたポスト資本主義」の世界を想像してみた

いい加減「資本主義」って仕組み、終わって欲しいなって思ってる人も多くなっていると思います。

私もその一人です。

一体いつまで人間は「労働をしなければいけないのか」。

一体いつまで「お金」に翻弄されなければいけないのか。

もう「運」だとか「人間関係」だとか、そう言った不確実性の高いものに人生を預けて運用する時代ではないはずです。

ありとあらゆる技術が進化した21世紀の今なら、人類が労働をしなくても運用可能な社会主義体制も可能なではないでしょうか?

とにかく私はお金に翻弄されて、数字で社会的に評価されるのが嫌なのです。面白い世界じゃなくていいから、穏やかな世界であって欲しいのです。

そんな世界を想像してみました。

理想は「すべての労働を機械に任せること」

全ての労働とは、人類が現代の生活水準を維持するために行ってきた全てをさします。

「食料の生産」「住居の建築」「衣服の生産」「エンタメの供給」「医療の維持と発展」「教育の推進」「脅威の排除」「災害の予知」、これらが主に当てはまるでしょうか。

これら全て人の手を介さずにロボットが進めます。

その代わりに暇になった人類は、まずロボットが迷わないように絶対的な倫理規範を法律に適用し、いかなる例外も許さない秩序を作ります。トロッコ問題の回答を人類で決めるのです。

もちろんこの倫理規範は日々検討され、それに伴い法律もアップデートされるのでいつまでも意味のないルールは残りません。

これが人類がやるべき仕事です。

そして次に今までの競争原理に代わる新しい社会をデザインします。これが人類の新しい仕事。

私の拙い考えですが、新しい時代では人類は「完全に平等な社会」を目指すのではないでしょうか。

なぜなら他人が他人を思いやる理想的な世界の構築に乗り出した場合、前提となると思ったのがこの「完全に平等」という概念が必要だからです。

「完全に平等な社会」の3原則

平等な社会には3つのルールができるかもしれません。

1.全ての人に格差はない。
2.もし格差を見つけたらそれを速やかに是正する。
3.他人を出し抜こうとしない。

そしてこのルールは狂気的なまでに守られる必要があります。

例えばルッキズム(ブサイク差別)の問題がありましたが、今までは「個性」という言葉で片付けられていました。これも改善されます。

方法は「身体の義体化キットの発明」と「絶対安全な義体化手術」、「絶対安全かつ絶対バレない美容整形手術」、「身体的特徴の差別の厳罰化と反ルッキズムの徹底教育」。

これによりルッキズムの問題は世界から消えます。

彼は不細工だから、彼女は痩せ細っているから、そんな理由で彼ら彼女らは自らを卑下しなくても良くなるのです。

他にも親が異なることで生まれる教育の差は格差なので、子供達は親から離されて国がまとめて育てます。

自分の遺伝子が気に入らないなら書き換えればいいですし、もはや成れないものはほぼないのです。

それじゃあこれで全て丸く収まるかと言えばそうもいかないとは私も思います。

完全平等な世界の欠点

例えばこんな問題があがるかもしれません。

「刺激を求めて競争がしたい人類」

彼らは、全てが安全で、悩みのない世界こそが悩みの種だと主張します。
「自由とは競争だから前の世界のように競争がしたい」

このような人々の意見を尊重するには、それはもちろん競争で負けるための人間がいる必要がいないといけませんが、そうすると全ての人が平等という原則から離れてしまいます。

この場合は残念ながら遊戯の上での競争や、仮想現実を利用した新しい世界を構築して成し遂げてもらう以外はないかもしれません。

さて、次はこんな問題です。

「人間関係上の差」

これは難しい問題です。

たとえば私が好きな女の子が別の男を好きだった場合ですね。顔や身長、声、筋肉等は自由に変えられる時代ですから、評価されたのは完全に内面です。敗北です。

この恋愛格差・友情格差を是正するためにはどうしたら良いでしょうか。

「人と関わらない」「人類から感情を消し去る」「一定の関係以上深い仲にならない」「全ての人間は全ての人と平等に接しなくてはいけないという法律を作る」などが正解かもしれません。

ただ人の価値観や考え方を平等にする取り組みについて未来の倫理観によるところが大きいと思います。

まとめ:とにかくまずは脱労働社会へ

「脱労働社会」は人類が行き着く最後の社会形態です。

文明が生まれる前も人類は植物採取や狩猟などを行っていたはずですが、それすらも必要のない社会です。一切の労働をしなくても、一生を悠々と生きることができる完璧な社会。

現代の技術をもってすれば全世界で一斉にスタートをきることも可能ではないでしょうか。

人類がみな幸せになる唯一の方法。

願い焦がれる気持ちを隠せずにはいられないなと思うのです。

※以前別の「織田倫太郎アカウント(削除済)」で投稿した記事をリライトしております。

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