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「好き」を思い出す

最近はしっかりと寒くなってきましたね。
けれど今から着込み過ぎてしまえば真冬を乗り切れなくなるというジレンマと地味に戦う毎日です。とはいえ寒いものは寒いから困ったものだ。


話がガラリと変わりますが、皆さんは買い物をする時のこだわりはありますか?
何を買うかにもよると思いますが、私は洋服や靴やバッグなどのファッションに関する買い物は、 “自分の直感を信じる事” “悩み過ぎる時は買わない事” を心に留めておくようにしています。流行りだからと好みじゃない方を選んだりせっかく安くなってるしと、己の気持ちが介入しない理由を決め手にして買ってしまうと大抵後悔しがち。

という訳で今回は先日スニーカーを新調してきましたというお話です。


お気に入りでヘビロテしていた2足が揃ってボロボロになってきたのでここ最近の休みには靴屋を色々回っていたのですが、なかなかこれだ!というものに出会えず…
なので普段はあまり足を運ばない方面のお店に行ってみまして、見事ピンッときたものを発見!視点や環境を変えるって大事ですね。

靴なんてこんなもんでええやろと少々適当に決められるとしたら先月とかに既に買い替えが完了していたと思いますが、そうはいかない理由があるのです。(※でも大した理由じゃないです)

数年前、私はスニーカーにハマっていた時期がありまして。多い時で15足くらいが家にありました。
そもそもそれまでの私はスニーカーとはほぼ無縁というか、とにかくヒールやパンプスばかりでスニーカーを履くという発想が無かったのですが、仕事でスニーカーを履くようになってからだんだんと興味を持ち始め、スニーカー好きの人達のプレゼンを受けていたらまんまとハマっていました。当時世間がスニーカーブームだったのもあります。

キャンバス地はきれいめファッション、スエード地はクラシック系、明るい派手色は外しに使うetc…。靴だけでだいぶ印象が変わるんだと驚きましたし、一口にスニーカーと言っても種類が多いんですよね。
「オシャレは足元から」とよく言いますが、いや本当、侮ったらいけないです。全身コーディネートをする時って足元が割りと二の次になりがちだったりして(過去の私がまさしくこれ)、「洋服やバッグはバッチリなのに足元が残念…」なんて事になる可能性があるんだと考えてみてハッとさせられました。
そんな感じで私は「靴もファッションの一部なんだ!」と認識するようになったのでした。

というか。
スニーカーに限らず靴屋って面白いですよね。メンズのゴツいブーツとかを見るのも好きですし、変わった素材やデザインの靴を見つけると謎にテンションが上がります。今回訪れた靴屋にはルームシューズみたいなモコモコフォルムのスニーカーもありました!奇抜!!一体どんな洋服と合わせてどういう場面で履けばいいのか凡人の私には正直分かりませんが(笑)、ここまでデザイン性に特化している様はもはや商品というより作品って感じがしますね。
何だか私の場合、本屋を見て回る感覚と殆んど同じかもしれないです。展示物を見て回るようなミュージアム感。コレクターの方が履かずに飾っておくという気持ちは理解出来ますわぁ。

あとこれは洋服を選ぶ時なんかにも出てくる感覚なんですけど、洋服も靴も種類やブランドによってまあ値段の高い低いがあるじゃないですか。で、その中でちょっと安くなってる物とかもある訳ですが

「………可愛いと思えない…」
(ボリューム大の心の声)

全部が全部ではないですけど、割りと高確率でそう感じてしまうのです。
(勿論接客してもらっている店員さんには言ったりしませんが)
当たり前かもしれませんが、「これ可愛いな」「あれもいいかも」「どっちも気になるけどどうしよう」と買い物を楽しんでいる時ほど自分の好みが顕著になる気がします。

何種類か候補を絞り履き比べて30分ぐらい悩んだ後、結局定価のスニーカーを購入。これいいじゃん!と入店後すぐに目に付いた、一目惚れってやつでした。

経験則からすると、一目惚れして買った物ってまずハズレないんですよ。必ずお気に入りになるし、自分の『好き』とその物がピッタリ合致するような感じ。
買い物をする頻度は昔に比べると随分減りましたが、自分の似合う物や自分が好きな物がはっきり分かる今の方が楽しいです。買う気満々なのに見つからない場合は非常に悶々としますけど(笑)

いや~久しぶりにじっくり見たというのもあって余計に楽しかった~!
激ハマりしていた波も今は随分落ち着いて(ちなみに現在の所持数は5足ぐらい)新しいスニーカーを買うのも2年ぶりぐらいだったんですが、買わないのに眺めていられるってやっぱり『好き』だからなんだなぁと思いましたよ。


自分の『好き』という気持ちを自覚する瞬間っていいですね!
日常のふとしたタイミングで訪れたりするので見落としやすいですが、大事に掬い取っていきたいです。